がらがら

ノースマン 導かれし復讐者のがらがらのレビュー・感想・評価

4.0
ヴァイキングの時代、王である父を殺された王子は復讐を決意する。

ヴァイキング×復讐譚だと漫画『ヴィンランドサガ』を思い出すけど雰囲気は全く異なる。でも『ヴィンランドサガ』を完璧に実写化したらこうなるんだろうなと思わせる映像が最高に素晴らしい。

ロバート・エガース監督は初鑑賞の自分でも公式サイトに書いてあるような"アクションエンターテイメント開幕!"ではないことは流石に予想がついた。

スカッとするような分かりやすい復讐譚ではなく、北欧神話をベースに幻想的な要素多めのシェイクスピアっぽい雰囲気。(『ハムレット』らしい)序盤のヴァイキングの戦闘シーンは中々良かったけれど、それ以外のアクションはそこまで印象に残らず、アクションを目当てに観る映画ではない感じ。

アクションを魅せる映画ではないってことでちょっと好みからは外れるものの、北欧の自然風景と美術、アレクサンダー・スカルスガルドの肉体美、そして最近ノリに乗ってるアニャ・テイラー:ジョイの魅力だけで137分十分楽しめる。

主人公の結末は避けられないものだったとは思うけど、意外にもポジティブな選択だったのが救いがあって良かった。

ヴァイキングアクションが見たいならドラマ『ヴァイキング 海の覇者たち』を観るべきなんだろうな、このドラマも観ないと。
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