タイムカプセル 思い出の救済のnt708のネタバレレビュー・内容・結末

全体的に評価は低いが、個人的には好きなタイプの映画。学部生のときに嫌というほどラブロマンスを観てから最近までこのジャンルを避けてきたのだが、改めて観てみると気楽に観られて案外良いものだなあと感じる。

特に本作はタイムカプセルに詰められた想い出を回収するかたちで登場人物たちの恋を発展させるのが良い。一見、ノスタルジアに偏重した映画に思えるのだが、決してそうではなく良い過去も悪い過去も現在や未来にとって必要不可欠なものとして扱っているところに好感を持てる。

そりゃあツッコミどころを探せばいくらでもあるのだろうが、本作を観る時点でそういうことをするのは実に野暮である。会話の作り方など、エッセンスの切り取り方次第では学ぶことも多い。たまには王道のラブロマンスを観るのも悪くなさそうだ。