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BLUE GIANTのkazuuのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
3.9
音楽モノのマンガやアニメは数多くあれど、JAZZってなかなかない。しかもスポ根に近い、熱いストーリー。そもそも歌詞が無いから、マンガでの表現が難しいかと。
この映画とほぼ同じ世代(高校生)でロッカーを目指すマンガ、ぼっち・ざ・ろっく!なんてあるけど、10代の子達が頂点を目指すところなんか、究極方向性は同じかもしれない(相当無理があるか…😅)


主役は三人の大学生で、一人は子供の頃から楽器を弾いている英才型、経験は浅いけど、とにかく時間があれば楽器に向き合う努力型、楽器に触れたことがなく、二人に影響されて楽器を始める超初心者。
この三人がバンドを組んで、ジャズの聖地での演奏を目指す。

まずこの映画は、映画館の鑑賞が必須だと思う。
事前にサントラを聞いてはいたけど、家のスピーカーやイヤホンでは、あのライブ感の再現はムリ。映画館で迫力のある演奏を聞いて、映像と相まって涙出た。と言うか、色んなシーンで泣いたぞ😭

下記ネタバレあり。





上原ひろみサンの音楽は、以前から聞いていたけど、ストーリーに合わせて音楽を作るとなると、また作り方が違う。
パンフレットからの引用になるけど、玉田君がドラムを弾き始めた際の曲は、ドラムのスコアは簡単に、雪折君が右手を怪我した後の演奏は、ひろみサン自身が左手だけで演奏し、結構大変だったと。私みたいな音楽素人だと、どの演奏も凄いのだけど、ストーリーにあった曲作りと演奏がされている。


アニメ自体はクオリティが高く、音楽もイメージ表現と組み合わされて映像化されているけど、流石にあのライブ中のモーションキャプチャー映像は違和感が強かった。コマ抜きしてでも、もう少しヌルヌル感を抑えられなかったのかなと思う。


漫画は未読なので想像になるが、演奏シーンが多いので、10巻80話あるマンガの細かいストーリーは省略されているんだろうな、と思う。
監督は当初TVシリーズか、と考えていたらしいが、TVではライブが爆音で再現出来ないと、映画にした様なので。
大君の次の活躍も見てみたいので、続編望む。


最後に、パンフレットを購入した際、レコードジャケットと同じサイズで、さすが音楽映画、気が利いてカッコいい、と思った反面本棚に入らんやんけと💦
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