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装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版のkazuuのレビュー・感想・評価

3.2
ボトムズは私が高校生のころ放映していた、サンライズのロボットアニメ。ガンダムとは違い主役ロボが使い捨て。軽トラの様な強度に、同じ形のロボット(AT:アーマードトルーパー)があちらこちらに存在。基本は軽装だが、バックパックに色々な装備を取り付けることで、どのような環境下にも対応可能。そして主役のキリコは、特異の遺伝子をもつ異能体として扱われる。今までに無い設定で当時かなりハマったアニメだった。

OVA全12巻として発表されたストーリーを劇場版化。今回YOUTUBEのサンライズチャンネルで無料配信されたこともあり、懐かしいなと思い鑑賞。


本編は1983年制作だが、この映画は2008年作品ということもあり、手書きやATの作画もCGが入りクオリティが高い。
2020年代の現在ではロボットのCGも手書き風に作画されることが多いが、これはFPSゲームの様な感じのディテールで作画。ただこれが少しアダとなり、背景との区別がつきにくく、戦闘シーンは画面にメリハリがない。アニメのベタ作画と書き込まれた背景との組み合わせは、大事なんだと思わされた。まぁ当時の試験的な試みもあると思うので、これはこれで良しとせねば。


ストーリーは、本編をよく知っているファンにとっては少々悲しい。本編でも後付されていった話を、更に後付けした様なストーリーだから。なので辻褄が合わない点がでてきている。スターウォーズでいうEP4-6とEP1-3の関係性の様な・・・。
OVA12話を2時間に収めているのだから、相当エピソードをぶっ飛ばしたかもしれないが、少々ATの描写の雑さやストーリーのメリハリが無かったので、総集編だから仕方がないのかという感じが残ってしまったのが残念。
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