スティーブ

BLUE GIANTのスティーブのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
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世界一のジャズプレーヤーを目指す青年の物語。

傑作でしょう。
原作の第一部を劇場版一本に収められるんだろうか?という心配を杞憂に終わらせてくれた、それどころか、よくまとめたなあ、と思わせてくれた仕事に拍手を送りたい。何よりも衝撃的だったのは、やはり演奏シーン。まず楽曲がすばらしい。音楽映画の常として、楽曲と演奏のクオリティが、そのまま作品の説得力に繋がるわけで、本作はその点で大成功している。そして、その演奏シーンの演出も神がかっていた。「お前はアドリブの手数が少ない」「もっと多彩でなきゃ客は飽きる」というのは作中の大の台詞だけど、まさに本作の演奏シーンの演出は多種多彩で、「こ、こんな演出方法があったか!」と感動を覚えた。俳優陣のキャスト、演技も◎。唯一気になったのは、キャラクターをCGで描いたときに、あまりにもCG丸出しだったこと。この点は次回作で改善してもらいたい。っていうか、次回作あるよね? 絶対に作ってくださいお願いします!