雷電五郎

ラブ・ハードの雷電五郎のレビュー・感想・評価

ラブ・ハード(2021年製作の映画)
3.7
悲惨な恋愛を繰り返し最早それがネタにまでなってしまったナタリーはいつものマッチングアプリで出会ったジョシュとやりとりを重ねていくうちに意気投合し、サプライズでクリスマスシーズンにLAからNYへ彼に会いにいくが、実はジョシュは同級生の写真をプロフィールに使っており…という、アプリから始まる嘘と恋の話です。

話がとんとん拍子に進みテンポもよい王道の起承転結で楽しく見られる映画です。最後ナタリーの逆告白や新聞泥棒などなどジョシュとナタリーがお互いに惹かれあいつつも嘘にとらわれて素直になれない様がとても微笑ましくて好きでした。

恋愛映画は特にそう感じるのですが(実際リアルの生活でそのような会話をするかどうかはさておき)セリフが洒落てて良いなと思うと同時に本や詩の話になった時にさらっと一節を誦じることができる教養レベルの高さに呻きますね。
知識の深さから滲みでる魅力の表現がうまいのは洋画ならではで、人の魅力のうちの一つに知識をひけらかさず、さりとて知らぬふりもしないというスマートな知性が含まれていることが非常に好きです。

余談ですがジョシュの兄オーウェンが鈴木亮平さんになんとなく容姿の雰囲気が似ていて彼が画面に映ると気になって仕方ありませんでした。
雷電五郎

雷電五郎