ゆず

ブラック・フォンのゆずのレビュー・感想・評価

ブラック・フォン(2022年製作の映画)
4.0
リアル脱出ゲーム、地下室からの脱出!
(脱出できずに死んだ)他の参加者と協力して変態マスクの魔の手から逃げよう!

1978年。男の子ばかりが行方不明になる連続失踪事件が起きているコロラド州のとある町。フィニーとグウェンの兄妹の周辺でも子供が失踪し始め、ついにフィニーにもその時がやってきた。
マジシャンを名乗る男に無理矢理車に押し込められ、地下室に閉じ込められたフィニー。分厚い壁に囲まれた脱出不可能の地下室で絶望に打ちひしがれていると、突如、"断線していて鳴るはずのない黒電話"が鳴り響くのだった…。

まず妹ちゃんが最の高。啖呵切ったりケンカ買ったりまっすぐ強い子で思わず笑っちゃうほど。なんか兄フィニーよりも妹グウェンの方を応援しながら見てた気がする。
この年齢にしては仲の良い兄妹。その理由もちゃんと分かるつくり。序盤で日常の描写にたっぷり時間を割いてくれるおかげで、兄妹の絆の深さにしっかりと感動できる。

脱出ゲームとしての面白さもちゃんとあると思う。無駄に思えたことも徒労に終わったことも、最後にちゃんと拾っていく脚本。(でも一瞬なので目を逸らしてはいけない)
劇伴が急にいい感じになるところからクライマックスで、物語が一気に加速と集束をしていくところが気持ち良い。逆に今まで何してたんだっけ?ってなるくらい物語が一気に動き出す。巧みだなあと思う。

イーサン・ホークの変態ぶりにも注目の映画です!
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