SAtone52484

僕を育ててくれたテンダー・バーのSAtone52484のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

淡々と進む、少年とその家族のメモワール。



シングルマザーと息子(主人公)。
実家に戻ったことを嫌がる母とは裏腹に、祖父母や特に伯父に可愛がられて育つ息子。
それでも父の存在というのは大きいのですね。なんとなく、自分のアイデンティティが欠落しているように感じて育つ訳です、主人公。
ほぼ叔父が父親代わりなんだけど、それを友人から指摘されても「いやいや、本当の父は別にいて…」的な反応。

大学を卒業して、自分の進むべき道を決めかねている時に、ついにちゃんと父親と向き合う訳ですが、現実は辛いかな、立派なクズ野郎でした。笑
でも、それをみてやっと吹っ切れる訳です。自分の人生進もう!って。
そこで最後に背中を押すのが、叔父さん。

周囲の大人達が見守れば、人はたくましく自分の道を歩めるように成長できるんだ、と感じさせてくれる、ポジティブなストーリー。
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