ゴーペガ

ファーザーのゴーペガのレビュー・感想・評価

ファーザー(2020年製作の映画)
4.0
2024年映画10本目。
ケアマネ研修も佳境に入りつつある3月の夜勤入りのある日。
以前から気になっていた「ファーザー」を観た。
認知症の父親の視点から描かれるドラマだ。
主演は、アンソニー・ホプキンス。
「羊たちの沈黙」のレクター教授は、今でも鮮烈な印象を残している。
役名も、そのまま「アンソニー」である。
私は、特養で働いており、認知症の方とは日常的に接している。
認知症の人の頭の中はどうなっているのか?
常日頃から気になっていた。
認知症の人の戸惑い、不安、心配が、自分のことのように伝わってきた。
まさに迫真の演技である。
時計をなくしたことに、異常にこだわるところなどは、認知症の中核症状の一つ「見当識障害」である。
アンソニー氏には、他にも記憶障害や幻覚・幻視もあって、アルツハイマー型とレビー小体型認知症の混合型のようであった。
ラストは、アンソニーの寂しさ、不安が自分のことのように感じられて、涙が出てきた。
2025年には、認知症高齢者の人数は、約700万人になるという。
認知症のリスクは「加齢」が第一要因である。
誰でも他人事ではいられない。
娘の苦悩も描かれており、介護家族の問題も描かれていた。
たくさんの人におすすめしたい映画である。
ゴーペガ

ゴーペガ