このレビューはネタバレを含みます
SF=フィクションなのはわかりつつも、西洋史(この表現も古いか)のエッセンスが散りばめられた歴史大作に感じた
・原作小説はもっともっと物語が続く(未読)。おそらく、日本人が平家物語の、中国人が三国志演義の、それぞれ序盤の映像化作品を観るように、欧米の人はこれを観る(楽しむ)のではないだろか🧐
・スパイス
世界史で登場する"香辛料"とは効果が異なるけれど、その採掘量や権利を押さえることが覇権につながる、という存在である点は何だか似ている
・現地語
作品全体の(または侵略する側の)共通語としての英語。一方、主人公↔︎フレメンの距離感を狭める・主導する・扇動するなどで使われる現地語(非英語)
実際の歴史(での他国侵攻・植民地化)でも、こんな言語の使い分けられかたきっとあっただろう。「あの人は外から来たけど自分たちの言葉を話している→信じていいかも」のような
・宗教的信仰
「預言」「救世主」が当然のように信じられ、リーダーを求め、自然とヒエラルキーがうまれるさま。これも古き史実に何度もみられたことでしょう
崇めや結束の象徴として"コール"される「リサーン・アル・ガイブ」を何度聴いたことか…もう信仰そのもの