去年から体感で50回くらい予告編を見させられた本作。
観ておくかぁ…くらいのモチベで劇場へ
うーん…
絵面は良かったような気はする。
膨張した深海魚で序盤から示唆していたビジュアルがゴジラへのダメージ表現になっていた部分が一番好み。
けどトータルではモヤモヤが募る。
やっぱり個人の悔恨や葛藤とゴジラという"現象"がぶつかる構図は乗りづらい。
敷島には2種類の後悔があって、実は橘絡みの方はちゃんと晴らすことができたのかよくわからない。
そして個人的思いの成就のために行動している敷島と、いい顔してたあの人達の作戦が全く整合が取れていないのが気になる。
この食い違い、諸々中途半端に上手く進んでいた場合には最終的に作戦が大失敗する可能性があったわけで、敷島の自分勝手さやいい気なもんだ感が増すわけですよ。
戦争に突き進んだ日本の在り方を否定するのかと思いきや、頼む力を貸してくれ！と元軍人達が駆り出され、いい顔してやがるぜと美しきことみたいに言われるとシラけるなぁ。犠牲を強いる体制を否定してるんじゃないのかよ。
いや、彼ら1人1人にとってのやり残したことを清算するチャンスとして描かれているのはわかるんだけど…だとしても死地に張り切って乗り込んでいかれるとどんな気持ちになればいいのやら。
帰りたい奴は帰ってもいい、と言い訳がましく挟まれるのがより不誠実で気持ち悪さを増すような気がする。
佐々木蔵之介さんの演出はあれでいいんかいな。
やっぱり自分は、個人の思いでゴジラに立ち向かう美青年を見るより、バルクと火力でかち合う怪獣プロレスにしか目がいかない脳筋なのさ。
だからレジェゴジ最高だぜいい！
ゴジラ×コング楽しみ😊
