Natsuさんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.7

自分が日本人でなかったとしたなら、評価は変わっていただろう。一切触れられることのない沖縄への想像力が、邪魔だとは思わないし、なくしてはいけない。
とはいえ、メル・ギブソンの当事者的戦争観が、デズモンド
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.2

あのシーンは本当に芸術的で、脳髄に焼きついた。他にも感情を揺さぶられるような表現がいっぱい。気軽に観られないのが辛いところ。

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.2

どこを切り取っても絵になる、淡い色合いとファッション、70s Punk(Talking Heads、The Clash、Siouxsie And The Banshees!)キャラクターが生きている。>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

4.0

久しぶりにこういう映画を観た。2017年の東京に生きるわたしたちのための映画。見慣れた渋谷、新宿の街と人がとても息苦しくて、気持ち悪いんだけど、時折ふと眩しかったりドキドキしたり、観終わった後の帰り道>>続きを読む

名探偵コナン から紅の恋歌(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

第21弾。封切り鑑賞はファンの嗜み。派手さはないが安定感のあるラブコメ。序盤からコナンくん無双更新された感ある。服部と工藤の信頼感尊い。「もろたで工藤」に次ぐ平次の名言誕生。
次回作予告の後のざわざわ
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帝一の國(2017年製作の映画)

3.9

これはまずい古屋兎丸先生の素晴らしさが全世界に知れ渡ってしまう……
二度と集められないだろうキャストで、原作の雰囲気を損なわず、これだけのエンタメを2時間の枠に収めたのは、漫画原作の映画実写化としてな
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作家、本当のJ.T.リロイ(2016年製作の映画)

3.7

"Man is least himself when he talks in his own person. Give him a mask, and he will tell you the tru>>続きを読む

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「ハリウッドでメジャー化するということ」の模範解答のよう。テーマが簡略化され作家性や情緒は薄れるが、他では到底辿り着けないクオリティで映像化されている。特にビジュアル面での押井版リスペクトは素直に嬉し>>続きを読む

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.0

8年の歳月を経て劇場公開される、ヤスミン・アフマド監督の遺作となってしまったマレーシアという多民族国家でありえるかもしれない群像劇。民族、宗教、言葉といった断絶の壁を越えることの厳しさを、そのまま肯定>>続きを読む

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.9

"No one comes home from war."
『地獄の黙示録』〜ジブリ、エヴァオマージュまで溢れる日本愛を詰め込んだスーパー怪獣プロレス。IMAX3Dが正しい選択。サミュエルの例のアレと
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

4.0

MARVEL好きじゃない私でも、なんだか哲学的な世界観とカンバーバッチ様、Pink Floyd、冒頭から愛するLondonの街並みときたら心揺さぶられずにはいられなかった。『インセプション』超えのサイ>>続きを読む

Dr.パルナサスの鏡(2009年製作の映画)

4.0

愛するテリー・ギリアムの撮ったヒース・レジャーの遺作にして、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの共演、とこれでもかと好きが詰め込まれた作品。宣伝は良くなかったけど。

鑑賞後、まさに夢
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名探偵コナン 純黒の悪夢(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

第20弾。組織シリーズ3作目。オープニングも一新。祝・松田陣平劇場版初登場!キュラソー、もっと知りたかった、あなたのこと。赤井さんも安室さんもまぁ落ちますよね…という

MI6 スタウト
CSIS ア
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ジャッキー ファーストレディ 最後の使命(2016年製作の映画)

3.7

ナタリー・ポートマンの話し方、気品、佇まい全てがジャッキーその人を想わせる。衣装や構図などの視覚的な美しさ、それを圧倒的に上回る生々しい「音」と叙情的な劇伴が紡ぎ出すパーソナルなドラマ。『ブラック・ス>>続きを読む

ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜(2017年製作の映画)

3.7

「ずっと夢見させて くれてありがとう」
私がアニメを観る理由はこれに尽きるので、神山監督の「世界を救わない」物語はすでに希望なのだ。オマージュ満載、既視感ありまくりだけれど、作画陣からお察しの通りの超
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君のいた永遠(とき)(1999年製作の映画)

3.0

相手を大切に想うという点では同じかむしろ。ラストが素敵。

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.0

痛い。重い。息苦しい。なのにまた観たくなるんだよな、この映画。空が青い。

ノルウェイの森(2010年製作の映画)

3.0

なんという怠惰な虚無感。音響が良い。原作未読だとたぶん理解できないし、原作と比較してしまうと文句しか出ないという残念な結果に。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(2010年製作の映画)

3.8

曖昧な世界は狂気と優しさで満ちていて、泣きたくなった。嘘だけど。

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.0

とてつもないものを観てしまった。こんなにも観客の残虐性を曝け出す日本映画があるなんて。

ケンタとジュンとカヨちゃんの国(2009年製作の映画)

3.7

やっぱり脇キャストが良いなぁ。あとED含め音楽も。ジャパニーズ・ニューシネマ。

まほろ駅前多田便利軒(2011年製作の映画)

3.8

あの微妙~な空気はなかなか出せないと思ってたけど、そこはさすが4回目。適度に遊びゴコロもあって原作抜きで面白かった。ハマる人はハマるはず。そしてやっぱり生のオーラは格別だった…続編期待!

名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

第15弾にかけて15分(クォーター)過去一読めない。バーローマジかっけぇ…哀ちゃんとの二人乗りに萌えて歴代人気作投票も勢いで今作に入れた。はいはい。

◆青山原画シーン
・「一度すれ違ったら、二度と会
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ゲンスブールと女たち(2010年製作の映画)

3.6

もっと退廃的なフランス映画かと思ってたけど、軽くてアートで予想外。分身とか大好き。レティシア・カスタ美しいなぁ…Dメジャーでゆっくりヤろうぜ。

キッズ・オールライト(2010年製作の映画)

3.7

笑えて泣けて深く考え過ぎずに楽しめる素敵な映画。テーマ的にはラストが物足りない気はしたけれど。アネットもジュリアンも演技上手すぎ。Vampire Weekendに始まりMGMTで終わる家族の物語。

マイ・バック・ページ(2011年製作の映画)

3.5

何がしたいとか、何になりたいとか。
山下監督作品は難しく考えずに観られて好き。二人ともかなりハマってたけど、個人的には前園役の山内さんが良かった。事件当時の熱気や喧騒とラストとの対比が凄まじい。Hav
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奇跡(2011年製作の映画)

3.8

とてもいい映画だった。あの瞬間の「世界」が誰にでもあるよなって。まえだまえだは間違いなく大物になる。くるりと電車と夕暮れ。そんな『奇跡』。

コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.7

嫌いじゃない。水沼さんの出番が削られていて残念だったけどやっぱりイケメン。でもあの二人の関係性がいいのになー。音楽は浮きすぎな気がした。もはやジブリでやる必要性は…単純に昭和の古き良き時代の青春物語と>>続きを読む

神様のカルテ(2011年製作の映画)

3.0

原作にも興味なかったし昨今の神様推しにはうんざりだし、音楽がピアニスト辻井さんとかあざといなーと思っていたのだが…不覚にも終始涙腺緩みっぱなしだった。宮﨑あおいはなぜこんなにも可愛いのか?

ライフ いのちをつなぐ物語(2011年製作の映画)

3.0

映像は確かにすごかったけど撮影方法ばっかり気になってしまった。やっぱりネイチャードキュメンタリーは驚愕<安心して眠くなる…主題歌がミスチルなのが最大の謎。