Natsuさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

バスケットボール・ダイアリーズ(1995年製作の映画)

4.5

"I just wanna be pure"
純真無垢、ゆえに危うく脆い、レオ様初主演作。ストリートキッズ、素敵なのですが、やはりリヴァー・フェニックスでも観たかった。
屋根の上、星空の下、雷の中でバ
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.7

ありきたりだと即却下されそうな実話ベースのジャンキーストリートミュージシャンと一匹の猫の更生物語。演出控えめで淡々と進んでいくのが良い。
本猫役のボブが芸達者で、彼目線の景色は新鮮で面白かった。ロンド
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.5

Manners maketh man.

私が男だったら今すぐSavile Rowに行ってHUNTSMANでスーツ仕立ててもらう。Turnbull & Asserのシャツはカジノ・ロワイヤルの時点で持
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.3

こんなに馬鹿げたラブコメやってる妻夫木聡を久しぶりに観られてニヤニヤした。次点でHysteric Glamourのカート・コバーンTシャツを着こなす水原希子が可愛い。あれだけやってもエロくないってとて>>続きを読む

ミニオンズ(2015年製作の映画)

3.0

60s〜70sロック、ポップス満載な上にミニオンが可愛い。The KinksやらThe Whoやら気持ち良いタイミングでかかるし、ニクソンで19th Nervous Breakdownは良かった。ジミ>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.0

ポスターにも使われているベッドの俯瞰シーンの毎日のはじまりがそれはもう素敵で、久しぶりに「やっぱりジャームッシュは良いなぁ」と幸せに浸れる最新作。
アダム・ドライバー演じるバスドライバーの代わり映えの
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心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)

3.0

『悲愴』と『Over The Rainbow』のマッシュアップが天才的。音楽好きにはたまらない部屋も出てくる。

冒頭のメルヘンシーンは良かったけど、終盤にかけての展開がどうにも…ミュージカルシーンも
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

4.0

スクリーンの向こう、ではなくまるですぐ隣で、誰もが傷つき傷つけ合いながら、生きていた。

21年前とは思えないリアリティのある原作、エチュード的シーンを成立させる丁寧に紡がれた脚本、役者同士のぶつかり
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カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)

3.5

カイジが「キモーい」と言われるシーンがあるのだが、全然キモくない。勤務態度は酷すぎ。

原作どうこう抜きにして、これはこれで一つのエンターテイメントとして面白かった。ざわ…ざわ…しているのに感動し、ブ
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私の中のあなた(2009年製作の映画)

4.0

原題の"My Sister's Keeper"は聖書の引用。結末を知った後だと納得。

冒頭のアナの独白から重くて、設定が辛すぎて、想像もできない。映画は心理描写が主だけど、倫理的に、とか考えてしまう
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重力ピエロ(2009年製作の映画)

4.5

「春が二階から落ちてきた。」
冒頭のシーンが印象的。そしてラストへ。

エンターテイメントとアートのバランスが絶妙。原作が良いのは前提で、音楽・美術・撮影・キャスティング全てがハマってた。重いテーマだ
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パブリック・エネミーズ(2009年製作の映画)

3.0

ひたすらにジョンが格好良い、良くも悪くも「ジョニー・デップの映画」

世はまさに大恐慌時代。当時のアメリカの空気感が上手く再現されている(知らないけど)。マリオン・コティヤールはやはり良い。銃撃戦は迫
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クラッシュ(2004年製作の映画)

4.2

答えは容易でも理解は難解で、文字や言葉で伝わるものじゃないことっていっぱいあるけれど、映画や音楽はそれを可能にするんだと再確認させられた傑作。

アメリカにおける人種差別がテーマだが、それを越えたとこ
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ラヴァーズ・キス(2002年製作の映画)

3.5

公開当時に観た時は「なんだこのアイドル映画」という印象しかなかったので再チャレンジ。4つの章から成る物語で、各章は同じ時系列を別の視点から描いている。冷たい月、あなたがほしい、テンペスト、大潮。この世>>続きを読む

ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ(2009年製作の映画)

3.5

映画でやる必要があったのかと言われればそれまでだが、ここまで「LIAR GAME」の世界観を作り上げ、最後まで貫き通した潔さはかっこいい。続編はいらない。

中田ヤスタカ、過剰な演出とカット割、単純な
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NINE(2009年製作の映画)

3.5

とにかく豪華すぎる女優たちの美しいダンス、歌、衣装を楽しむミュージカル。オープニングから勢揃いされると圧巻。ストーリーなんてない。無駄遣い感満載なのがこの映画の魅力。

閉鎖的なのに開放感がある、イタ
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隣人13号(2004年製作の映画)

3.5

冒頭から良い感じに狂っている。小栗旬が若い。効果音が堪らなく嫌。新井浩文のヤンキー役は間違いないし、キレた中村獅童は本当に怖い。あの子役の子はマジ泣きだと思う。三池監督が美味しい配役。

解釈の余地を
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パレード(2010年製作の映画)

4.0

居心地の良い空間を維持し続けるための、パレード。(実際はパラレルワールドの略らしい。)

新しい恐怖映画。「平和な日常」が一番怖い。個人的には小出恵介が特に良かった。蜷川さんがべた褒めしてたのも納得。
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銀魂(2017年製作の映画)

3.0

あれだけ覚悟して行ったのに、やはり感想が「あ、脚…」しか出てこなかったし豪華すぎるコスプレ大会として楽しんでしまった。終盤の銀時の台詞の違和感や桂との共闘カット、たぶん一番ふざけてた兄者のせいでシリア>>続きを読む

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

4.5

「ポニョでしょ?」「湯浅監督作品ってブッ飛びすぎてて苦手」とスルーしている人は迷わず劇場に行ってほしい。

ルーが想像の100倍可愛くて、冒頭〜オープニングクレジットで大勝利。海外アニメのポップでサイ
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「魔法なんていらない!」

『魔女の宅急便』のみならず宮崎ジブリオマージュがこれでもかと詰め込まれていて、米林監督渾身のラブレター、に見せかけて決別と呪縛からの解放宣言か。まぁ読んでもらえなかったらし
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ライフ(2017年製作の映画)

3.0

『エイリアン』好きにはもっと受け入れられても良さそうだけど、何よりも重要なカルビンの造形が惜しい。ラストは好み。
真田真之の英語が上手でときめく。いぶし銀。

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.7

自分が日本人でなかったとしたなら、評価は変わっていただろう。一切触れられることのない沖縄への想像力が、邪魔だとは思わないし、なくしてはいけない。
とはいえ、メル・ギブソンの当事者的戦争観が、デズモンド
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