悪魔の棲むYeahさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ハード キャンディ(2005年製作の映画)

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最後の着地点はあまり好みでないんだけど、そこに至るまでがとても好き。好みでないというか、まったく逆の結末が作られていたとしても違和感無いような途中までの見せ方語り方。

あらすじを読むと、未成年とやら
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私立探偵エイブ 折り紙殺人事件(2020年製作の映画)

4.0

よかったよかった。
面白い場面が散りばめられててニヤニヤ笑いながら見ていると、なかなかハードな部分も出てきてこちらの気も引き締まる。

主演のアダム・ブロディ、他の作品で見た時は気付かなかったけど、目
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ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

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先鋭的な同性愛映画。かも知れない。

おれの名前でおれを呼んで。

アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

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前編面白かった。
後編も悪くないんだけど、崖っぷち感を出すためか、悲劇のつるべ打ちみたいになってしまって、後出しジャンケンみたく見える部分もあって、少しだれてしまった。
森山未來と勝地涼が芝居上手なの
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カスリコ(2018年製作の映画)

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土佐の言葉、モノクロの画面、賭場の雰囲気、脇役に至るまで役者の面構え、好きな要素が多い。
ただ、厳しい賭場の世界、荒ぶる土地柄を舞台にしているのに、登場人物のほとんどが優しい人たちで、これは脚本書いた
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鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

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綺麗な場面が色々あるんだけど、狙いすぎていて少し白けちゃう。

猫耳、とか、鼻の下のツボを押せ!のあたりがかわいい。

グイルンメイは娼婦の役なんだけど『薄氷の殺人』で演じたクリーニング屋の女の方がも
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

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基本路線はコメディなんだけど、色々な社会問題を散りばめてる。で、そこんとこが引っかかる。
いろんな題目に手を広げすぎていて、でも物語にはあまり絡んでこない設定止まりで、いまの世の中について考えさせると
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フロッグ(2019年製作の映画)

4.0

面白い面白い。
これは面白い。

不気味な仮面をかぶった殺人鬼、みたいな話を想像する広告なのに、中身ぜんぜん違う。ホラーが苦手で避けてる人いたらホントもったいない。

ヘレンハントがしばらく見ないうち
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

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期待が大きすぎたのか、面白くなかった。はじめの面白そうな設定だけでスタートして、そのあとすぐネタ切れ起こしてるみたいな感じ。
はじめて発泡して、その轟音に耳鳴りを起こす、みたいなところで主人公が映画と
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

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よかった。
ベティ・ギルピンという女優、はじめて知ったけどとてもいい。
エマ・ロバーツの使い方、とてもいい。ファンなら見るべき。

朝が来る(2020年製作の映画)

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前半が良かった。空港で夫が本音を吐露する場面とか、「不妊治療」っていうよく聞かれるようになった言葉の、普段はほとんど取り上げられないような部分に光を当てるところ、ドラマなんだけどドキュメンタリーみたい>>続きを読む

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

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すごく好き。
広告からイメージするような陰鬱な感じではなくて、殺人は起こるし不穏なんだけど、南米の太陽のもとで展開される場面が多いので、印象がかなり変わった。広告作った人、この映画を見てないんじゃない
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ライムライト(1952年製作の映画)

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前半がとても好き。圧倒的な人間賛歌。
それでもって名台詞の宝庫。
後半は見ていてつらい。上映時間の長さにも疲れてくる。

ノミのショーは、あのアイディア、目の動きで物事を語ろうとするところがすごいと思
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

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カラーで同じものを見せていたらスプラッターホラーに分類されそう。色を抜くことで、怖さを抽出しながら、観る人の幅を広げる狙いもあったと思う。

銃撃する男の独り言は、男が女よりいかに優れているか・強いか
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話の話(1979年製作の映画)

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いいからユーリ、ちょっと飲み行こうぜ。て言いたくなるような孤独と断絶。
じつはぜんぜん孤独でも断絶でもないかも知れないけど。

話の話、という題名の意味がほんとに分からなくて、いいレビュー待ってます。

ゆれる(2006年製作の映画)

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静と動の場面がくっきり分かれていて、静だから派手なことは起こってないかというと、むしろ動の場面よりよっぽど何かが大きく動いてたりする。

男が女の部屋でくつろいでるときに、自分の作品集が並べてあるのを
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

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後半飽きてきちゃって、人はどこまで詐欺を許せるんだろうなとか考え始めちゃったんだよね。
パイロットとか医者とか、人の命に直結する仕事になりすましてるんだけど、死なせていなければセーフなの?とか、大金を
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生きていた男(1958年製作の映画)

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ヒッチコックの円熟期と重なる時代の作品。影響を受けていたのかな。
『バニー・レークは行方不明』が好きな人はこちらも好きだと思う。

あっちもこっちもニューロティック・スリラーとかサスペンスって呼び方で
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

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とくに欲しくもなかった殺しのライセンスを持たされて戦地に向かう男たちの話。
差し向ける政府は、祖国のためだといってひたすら正当化する。大きなものを主語にして何か言う奴はたいがい信用できない。

ダニエ
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影裏(2020年製作の映画)

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ずいぶん前に原作を読んでぼんやりした印象だったんだけど、それをわざわざ、るろうに剣心とか撮ってる人が監督するってことでどうなるのかなと思ってた。
原作ではあえてそぎ落としてるような部分をこれでもかって
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ソン・ランの響き(2018年製作の映画)

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Filmarksに書かれているあらすじは、どこからの引用か分からないけど、たぶん見てない人の手によるものだから、信用しない方がいい。
もしも読んじゃって、同性愛を想像してしまったとしても、気にせず見て
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アーミー・オブ・ザ・デッド(2021年製作の映画)

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この監督は、ドーンオブザデッドの冒頭で、ゾンビ化した小さな子供に親が襲われる、ていう分かっちゃいるけど実際見せられるといやーんな場面を入れていてすごく良かったんだけど、今作はそういうの無くて残念。>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

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そもそも何故、東出昌大の語りなのか。
まさかとは思うが、略せば「東大」だからなのか。
いや、まさかそんな。
余人にはうかがい知れぬ形而上のことなのか。
他者とは何か。
東出昌大とは何か。
そもそもなん
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スケート・キッチン(2018年製作の映画)

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劇映画なんだけどドキュメンタリーみたいな味わい。
滑っているところ(ずっと見てたい)の映し方もそうなんだけど、バースデーケーキのロウソクを吹き消そうとした女の子の、長い髪がケーキにつきそうになるのをお
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ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

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音楽の使い方、見せ方がいい。
他にも、
大勢の男たちを従えている族長が中性的にな化粧をしていたり、主人公の仲間に一人称「おれ」の女がいたり、男らしさ女らしさみたいなものに縛られていない。男と女だからと
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パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト(2014年製作の映画)

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己の道を行け、という師の言葉にほだされて研鑽した先に、革新的な道が開かれたものの、古きよきフラメンコを愛する師とか家族からは受け入れられず(師の方でもなかなか認めたくない)みたいな難しさ、人間ならでは>>続きを読む

恐怖のまわり道(1945年製作の映画)

5.0

郵便配達は2度ベルを鳴らす、を下敷きにしたようなノワール。

アン・サヴェージという名前も知らなかった女優が、良すぎて、良すぎて、良すぎる。

青い車(2004年製作の映画)

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この映画をみてから、原作を読んだ。
どちらもよかった。

原作は20ページ程度の短編。だから映画は描かれてない部分を創作している。原作ではあえて描いてないところにも踏み込んでいる。踏み込んでというか、
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人魚伝説(1984年製作の映画)

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ずっと見たかったんだけど、どこにも置いてなかったからNetflixに感謝。

最後の展開まで知っていたので、そこに至るまでの撮影の仕方とか、そういう部分にかえって目が行った。独特な撮り方。

磯笛の響
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

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主人公2人だけを見ているとなかなか甘ったるいのかもしれないけど、周りの彼女ら彼らがいるから中和される感じ。中和というか、見終わって時間が経っても思い浮かぶのは彼女ら彼らの気がする。

ローンウルフ 真夜中の死闘/レイト・フェイズ(2014年製作の映画)

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たぶん『グラントリノ』に狼男ホラーを掛け合わせたら面白いもんできんじゃね?みたいな企画から見切り発車した感のあるやつ。
仮にその通りだとしたら、企画自体はすごい好みだし面白いものできるはずなんだけど、
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his(2020年製作の映画)

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なんか、話の作りがやらしかった。嫌いなやつ。

結構重要な役回りをいくつか子供に持たせてるんだけど、物語の中の子供の言動ってほぼ無敵。作り手の言いたいことを子供に言わせて話を進めていくのはみっともない
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その壁を砕け(1959年製作の映画)

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面白くなかったんだけど、
若い頃の長門裕之は桑田佳祐に似てる。ということは分かった。

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

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同じ内容を90分とか120分で撮ったら、見る人は数分の1に減るはずだ。見られてナンボのものだから、上映時間って大事。

主要人物は黒人ひとり白人ひとりなんだけど、何度も何度も繰り返されることで、黒と白
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都会の牙(1949年製作の映画)

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サンフランシスコとかロサンゼルスの当時の街並みがよくて、それだけもっと見ていたい。

物語は、あらすじを見せられているような気分で、もう少し長めの時間か、中身をいくらか省けばもっと面白く見られる気がし
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さらば映画の友よ インディアンサマー(1979年製作の映画)

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好き。
どこからどう見ても日本の映画なのに、結末の味わいがフランスかどこかの映画みたい。
いつかまた見る気がする。