スポックさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ふくろう(2003年製作の映画)

3.5

大竹しのぶの演技力の迫力に感服した。
この日本社会の縮図のような戯曲を一人で引っ張って演じ切った。
恐ろしい女優さん。

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.5

権力を維持し続けていく難しさ。
強い信念に基づいて裏社会の権力維持を全うすると無理や歪みに苦しむ。

敵と味方を正確に見極める。
仲間であろうと身内であろうと家族であろうと裏切り行為には厳しい処罰を下
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

5.0

信頼を集める事の難しさ。
家族と組織の利益になるならどんな卑怯な手段を選んでも必ず実行して結果を出す。
自分の仕事を押し進め組織であるファミリーを守るためには神にも家族にも嘘をつき通すことが出来る現実
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王様のためのホログラム(2016年製作の映画)

3.0

自信をなくしてしまい生きる気力が弱ってしまった。
過去に多くの人達の人生をも左右する事柄の判断を誤って忘れられない後悔を引きずっている。
重ねて起こる小さな不安が気になり、やらなければならない事を処理
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

5.0

朝鮮戦争で祖国の為に命を張り勲章まで貰った英勇だが、「命令もされず 自らやったということが恐ろしいのだ」という過去の自分自身の恐ろしい行動で、年端もいかない幼い敵兵の命を奪い、そのうえに仲間達の無残な>>続きを読む

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.5

厳しい宗教戒律に縛られた苦しくて暗くひもじい人生より、正しいと教えられてきた信仰に逆らい悪魔に魂を売った方が幸せに解放される不条理な結末。
追い詰められて悪魔に魂を売ってしまい最悪なはずの少女が最後に
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13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

4.5

実話の実戦を再現した戦闘の臨場感がリアルに表現された局地戦映画。

特殊な軍事訓練を受けた戦闘のスペシャリストの6人がプロフェッショナルな護衛兵として、カダフィ大佐が排除されて混乱状態のリビアで存在意
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.5

ローマに行きたい。
ローマ観光をしたい。
京都にも行きたくなる。

炎のランナー(1981年製作の映画)

4.0

政治とスポーツと民族問題。
スポーツマンは厳しい練習と負けない精神力をもって結果を残してのみ主張できる。

ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)

4.5

もう一度世間に見直してほしい映画。
数々あるカンフー映画の可能性を一気に開花させたスター。

ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)

4.5

地元の香港でブルース・リーが生き生きしてる。
信じられない身体能力だけでなく、武道に対する精神も素晴らしい。
もっと長生きしてほしかった!
カンフー映画の面白さと爽快感の可能性を一気に世に知らしめた凄
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.5

身分の違い。
頑固な態度。
独自の方法でのプロフェッショナルな問題解決。
コンプレックに素直に対応することの困難さ。
同情すべき障害を持った者へも妥協せずに寄り添う事の難しさ。

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

4.5

とにかくスーパーマンがスピード、パワー、攻撃などすべての能力において飛び抜けて、ずば抜けて強い。
アベンジャーズより世界観は少しシンプルで、悪漢も孤軍奮闘だしヒーロー達の関係性も淡白に感じたが、展開が
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.0

渋い50年代風の古い西部劇の色使い、デンゼル・ワシントンの抑えた演技からくる説得力、町を守るために集まった南北戦争直後の暮らしにくく複雑なこの時代のアメリカならではの7人の異人種アウトロー達の尖ったキ>>続きを読む

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

4.5

肉体も精神も鍛えに鍛え抜いた選りすぐりのアメリカ兵士の局地戦でのサバイバル。
高度に鍛え抜かれ訓練された者でさえ目の前に予想される危機への回避の判断を誤り、仲間達に甚大な被害を及ぼす危うさ。
戦場で起
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.5

『パリの1920年代には憧れのチャールストンやヘミングウェイやフィッツジェラルドがいる
現代から逃げて
自分の憧れの黄金時代へ行きたい

もし憧れのこの時代に残っても
いずれまた別の時代に憧れるように
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葛城事件(2016年製作の映画)

4.5

『10代、20代でろくに努力もせずに怠けて過ごして生きてきた馬鹿が、30歳手前で人生終わっている状態になっていることに気付いて発狂して、人生を謳歌している他人に妬み嫉みでひたすら道連れにして浅はかに暴>>続きを読む

神様メール(2015年製作の映画)

4.5

人間に不幸と悲しみだけを創造してきた神様の父親に反抗する10歳の娘のロードムービー。
父親が神様である娘は自分の兄であるキリストの志を継いで人間を幸せにするためにあと6人の使徒を捜し求めて地上を冒険し
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

白人は黒人の身体的優位性に憧れを持っているのか?
歳をとると新しい身体で蘇りたい!
飛び切り丈夫で力強い若々しい身体を求めて、非道な手段で次々と若い黒人の身体を手に入れる高齢ブルジョア白人集団。
夫は
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後妻業の女(2016年製作の映画)

4.0

大阪の中でも大阪気質の濃厚さが際立つ八尾市が出身の豊川悦司の演じるええ加減だが執念深く手段を選ばず結果を出す関西人経営者が良かった。
細かい金に気を揉みながらそこそこ金払いが良く、でも欲望に対してがめ
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.0

観終わった後にフィリピンのニュースを思い出した。
『フィリピンの警察と自警団はフィリピン国内でここ数カ月のあいだに2000人以上を射殺した。新大統領ロドリゴ・ドゥテルテの容赦ない麻薬撲滅戦争は日に日に
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

5.0

今まで数々の洋画や邦画を観てきたが、犯罪者自身と、それを取り囲む人間の苦しみや憤りや悲しみの心理がこちらに最も伝わってくる良質の作品。
出演する俳優が人間を表現しきっていてすばらしかった。
緒形拳はも
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阿修羅のごとく(2003年製作の映画)

3.0

驚くほど凄い出演者たちの顔ぶれで期待したがほんとに残念ながら感動できなかった。
ひとつひとつの場面の繋がりがぶつぶつと切れた印象で感情移入できなかった。
でも桃井かおりと大竹しのぶの一対一の小競り合い
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.0

超おふざけのゾンビ映画。

ニック・フロスト、エドガー・ライト、サイモン・ペッグの気の合うトリオでの制作。
世間がどう思おうと、どうしようもなくだらし無い役立たずの人間でも、気の合うもの同士の絆は固い
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.5

不条理でふざけた展開を本気の撮影技術と映像構成で真面目に高いレベルで制作している。
英国らしい皮肉の効いたジョークとブラックな映像がスピーディに展開していき、あっという間に観終わってしまっていた。
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.5

信仰と生存
信念と対処
江戸初期の武士に限らず、世界中の支配層が国を守るために下々の民衆達をいかにしてコントロールし利用するかの苦悩。
キリシタン達の純真な殉教による悲壮な死に様を尻目に自分達だけが生
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MERU/メルー(2014年製作の映画)

4.0

過酷で誰も到達できない自然に、綿密な計画を立て考えうる限りの準備をしてリスクを排除しながら冷静に命懸けで挑む。
しかし雪崩などの熟練者でも予期出来ず避けることが難しい気まぐれで突発的な自然の変化に命を
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マイ・ボディガード(2004年製作の映画)

4.5

映像が綺麗やった。
エフェクトを駆使した画作りが緊迫感と展開の異常さを迫力を持って伝えてくる。
凄いスタントや派手な格闘や驚くようなCGがあるわけでもないがアクション映画の中でもベストな作品。
デンゼ
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0(2008年製作の映画)

5.0

人間の過去の記憶に基づく現在の意識は本物か?
高度な機械頭脳に意識が宿る可能性とその未来はいかなるものなのか?
人間の手に負えそうにないAIの技術的特異点を2045年に迎えようとしている現時点では、こ
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