スポックさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

サプライズ(2011年製作の映画)

3.5

最後までお洒落でポップで血まみれなスプラッター映画。
面白かった!

ヴァイラス(1998年製作の映画)

1.0

どんな映画にも観るべきところが有るといつも肝に命じて鑑賞しているが、これは残念だった。

良い役者さん達が大勢出演しているのに残念!!!

山桜(2008年製作の映画)

3.5

思うようにいかない男女の縁。

男は純粋な生き様で正義感も強く、その性格から一途な女への想いを長年持ち続けている。
女は嫁ぎ先が不幸だった偶然から、片親の身の上を敬遠し剣豪の乱暴なイメージを嫌って縁の
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そこにいた男(2020年製作の映画)

3.5

女優さんが目を剥きすぎて興醒めしてしまう。
女刑事の取調官の化粧が派手過ぎて気になる。
男性取調官の遊び人風の髭がものすごくリアリティを損なう。

それ以外はネバネバとねちっこいモテないメンヘラな女性
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居眠り磐音(2019年製作の映画)

3.5

後半はずっと泣いてしまった。

良い役者さん達が大勢出演しているわりには底の浅い軽い筋立てだなと思いつつも、娯楽時代劇としてほんとうに楽しめた。

幼い頃からの純粋な友情と純愛が、成長とともに大人の事
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ヴィクトリー・ロード アクイナスの奇跡(2013年製作の映画)

4.0

学生生活で運動部に所属して勝利を目指すことの清々しさを感じる。

日常生活にも不安や心配事を抱えながら、生きていく事にあまり重要ではないクラブ活動に掛ける情熱をうまく描いている。
大人になっても同じよ
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天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

3.5

夫のほうは常に浮気性で無責任なうえに、妻の才能に頼って虎の威を借る狐のような生き様を長年過ごす卑怯で小心者の人間のクズであり許されない男だ。

妻のほうも赤ちゃんのある妻帯者の後に夫となる男性と不倫関
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折鶴お千(1935年製作の映画)

4.0

浮世絵の美人画から抜け出たような日本美人の若き山田五十鈴に魅せられっぱなし!!!

薄幸の歳上の美女が世間知らずで真面目な医師志望の若者の成功を支えて身を崩す悲劇。

大阪の宿(1954年製作の映画)

4.5

貧しさからくる不幸と闘い、1日1日を淡々と生きる事の大切さと難しさ。

戦後の時代が変わりつつある都会で、ただ生きる事すら難しい中で、自分の不幸を笑い飛ばしながらただひたすらに生きていく。

『頼もし
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祇園の姉妹(1936年製作の映画)

5.0

色街の客と芸妓達との義理と人情。

春を売る芸妓達の処世術と、それを楽しむ旦那衆の物語。
戦前の京都の祇園を舞台にして、いつの世も変わらない水商売の世界の愛憎が繰り広げられる。
騙されるほうも阿保、騙
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殺人狂時代(1967年製作の映画)

4.0

粋なサスペンスコメディー映画。

コミカルな仲代達也が新鮮な演技を観せてくれる。
コケティッシュな団令子も日本人離れした可愛さ。
車や小物や持ち物も粋に取り揃えられいて当時の最先端の風俗が垣間見れる。

銀座化粧(1951年製作の映画)

5.0

義理と人情を忘れない昭和の昔気質の水商売の女性の薄幸ながらも、一人息子の成長を楽しみにしながら淡々と大都会で生きていく日々が昔も今も大きく変わらない感覚で観賞できた。

今は落ちぶれてしまった男との間
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西鶴一代女(1952年製作の映画)

5.0

昔の日本の女性に対する意識や扱いが理解出来る作品。
1人の美貌の女性を通して、その時代の社会的な地位からくる男女の愛憎の移り変わりがよく伝わってきた。

白線秘密地帯(1958年製作の映画)

3.0

学生の文化祭レベルの作品であるが、当時の風俗や景色や人情が垣間見れて最後まで飽きずに楽しめる。

祇園囃子(1953年製作の映画)

5.0

京都の一見華やかそうな舞妓・芸者の色街で、女2人が必死で生き抜いていく様を丁寧に描いている。
真摯に真剣に芸事を磨いて、厳しい修行の末に表舞台に立てる一人前の芸妓になっても、そこにはお金や権力の汚い渦
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

5.0

女も男も子供も大人も自分自身の抑えきれない欲望からくる火遊びの結果が、自らの幸せも周りの人達の人生をも狂わせてしまう恐ろしさ。
でも女も男も湧き上がる幸福感を渇望して、他人からは愚かに見える真実の自分
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伏 鉄砲娘の捕物帳(2012年製作の映画)

2.5

原作も脚本も良いのに、千と千尋がチラチラと透けて見えた。
ジブリが製作する作画の完成度の高さが重要で感動を深めることがよくわかった。

エベレスト3D(2015年製作の映画)

4.0

豊かになり過ぎた現代人の抑えきれない冒険心と、見え隠れする虚栄心に人間の驕りと謙虚さの無さを感じた。

人間以外の野生動物達は、生存のために最適な環境を求め、食べるために食料を求める目的以外には命を懸
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.0

能力も人格も欠如している金持ちで虚構の権力を持った有力者の子孫が、信念もなく自分の見栄の落し穴にはまり込み他の人たちを巻き込んで崩壊していく。

真剣に生きている他人の人生に、信念も実力も無い御曹司が
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

5.0

アメリカ合衆国の現在進行形の人種問題が日本の私にもリアルに判る作品だった。

白人だらけの警察署が正義の名目で黒人の民権運動の暴力的な一面だけを捉えて取り締まろうとする状況の中で、署内でたった一人の新
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TENET テネット(2020年製作の映画)

5.0

公開初日を観てきて先ほど帰宅した。
今までいろいろなSFに関する映像や書籍に親しんできたが、この映画はもう一度観て頭の整理をしないと解らない!
とにかく凄い映像と脚本であっという間に2時間半が過ぎてし
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

4.5

世間知らずと下に見て馬鹿にしていたお人好しの気弱な専業主婦に、人生や厳しい社会の辛苦を味わい尽くした様なキャリアウーマンがドンデン返しを喰らわされる。

過去の壮絶な人生経験から、能天気でとにかくごめ
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.0

大規模な組織は力で嘘と不正を押し通そうとする。
今の中国の様に厚顔無恥に自分の都合の良い正義を振りかざして自分の利益だけを押し通し、都合よく作り上げた嘘で他者を悪に仕立て上げることも出来る巨大組織の習
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座頭市関所破り(1964年製作の映画)

5.0

関所の悪漢奉行と悪徳ヤクザの親分の悪だくみで、引き裂かれる兄妹と庄屋の父娘と迷惑を被る年末年始の賑わいを当て込んだ旅芸人達。

人間が描かれた良作だった。
貧しさと人生の後悔のために酒に溺れ、ボロボロ
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.0

なずなは祐介でも典道でもどちらが相手でもよかったのかな?

本気の好き度は典道の方が明らかに強かったので、彼氏になる運命は変わらないだろうとは思うけど…

映画 聲の形(2016年製作の映画)

5.0

自分が過去に子供っぽくて考えが浅くて犯してしまった非人間的で残酷な行いが自分自身の身に帰ってきた事をきっかけに後悔が出来て、そしてそれを正せる勇気。
人間関係や友情や愛情は、自分自身の事が理解出来てな
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七つの会議(2018年製作の映画)

4.5

日本製は世界に名だたる高品質な製品を作り出す。
世界有数の厳格な品質基準がそのような高品質を維持する秘訣である事は間違いない。
この映画は日本企業特有の闇の部分を糾弾しているのではなく、例えば世界企業
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サイドマン:スターを輝かせた男たち(2016年製作の映画)

5.0

70年代に関西では、特に京都と大阪ではブルースが一部の若者達に支持されていた。
ウエストロードブルースバンド、サウストゥサウス、憂歌団、花慎ブルースバンドなどなど…
ロックを始め多種多様なジャンルの音
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.5

いつの時代であってもオリジナル性がある特別な音楽や芸術を創造できて、それを世に一番最初に送り出す事の素晴らしさを実感できた。

多くの音楽は脈々と受け継がれた過去の音や言葉を参考にしている。
その音楽
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.0

本当に困っている人々に届かない社会保障のセーフティネット。
役人の怠慢もあり、受給者側の不正もあり上手く機能しない。

相手の立場に立つ親身な気持ちは、ビジネスライクな役人根性には芽生えない。
救いは
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ロンゲスト・ライド(2015年製作の映画)

4.0

男と女は直感的に惹かれ合う。
立場も将来への夢が違っても、理屈なしに惹かれ合ってしまう。

アメリカの独特の自然と文化を背景に展開されていくラブストーリーが、洗練され過ぎない自然な感じで好感が持てる。

ハイ・フィデリティ(2000年製作の映画)

4.0

男と女は惹かれ合い、そしていがみ合う。

男も女も他の異性にも惹かれ合い、そして別れを繰り返す。

男も女も1人に絞りたいのに、1人に絞れない。

ブルックリン(2015年製作の映画)

4.0

離れがたい故郷と親への愛情。
独り立ちしていく自分自身への戸惑い。

生まれ育ったアイルランドの片田舎の故郷は、働く場所も異性との出逢いも自分自身の成長にも希望が持てない停滞した重苦しい空気圧を感じる
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デタッチメント 優しい無関心(2011年製作の映画)

4.5

関わり合いを持ちたい。
でも関わりたくない。

相手のために、自分のために、関心を持って人と接する努力。
相手のために、自分のために、無関心を装って人と接しない努力。

本来は心温かく人に優しい主人公
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.5

男と女の腐れ縁。

お金でもなく、甲斐性でもなく、人生落ちるところまで落ちても惹かれ合う二人の男女。
高度成長期に入る前のどん底の日本において明日をも知れない世の中を流れ者ように寄り添う二人が切ない。
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