スポックさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

マシニスト(2004年製作の映画)

2.5

クリスチャン・ベイルが凄まじい役者魂で限界まで減量した甲斐があるとは思えない共感できないストーリー。

横堀川(1966年製作の映画)

5.0

桂米朝師匠がマクラでよく語られる明治〜大正の大阪の商家や演芸場の雰囲気や考え方がめちゃくちゃ良く分かる秀作。
若かりし頃の笑福亭松鶴や枝雀が出演していて、芸人が納得できる作品になっているんだなと納得で
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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

4.5

夢も希望も無いどころか、長い人生で溜まった色々な悩みやトラブルに打ち負かされそうになりがちな中年男達が、何かを成し遂げて一時期でも達成感を喜ぶ幸福。

グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0

世の中は複雑で綺麗事だけでは済まされない。
肌の色や宗教や性別の違いで差別や争いが起こる。
しかし同じ人間同士に通い合う信頼や尊敬が芽生えると、その違いを認め合い理解し合い関係が作られていく。

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.5

世間知らずで虐げられている弱者の立場だった女性2人が自分自身のほんとうの強さや弱さや魅力を、意図しないとんでもない出来事を経て発見し開花させていく。
自分に降り掛かる不当な暴力や悪事に同じ方法で対応し
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流れる(1956年製作の映画)

5.0

贅沢過ぎる素晴らしい顔ぶれのキャスティング!
それぞれの役者さんが競う合うように肩の力が抜けた自然な振る舞いを魅せる。

女だけで置屋商売も廃れ気味な時代に、玄人の母親と素人の愛娘との生きていくことに
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.5

ド派手なテーマパークのアトラクションを超えた、緻密でスピーディなアクションシーンが満載。
楽しめた!

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

4.5

目の前に来ている直ぐそこにある危機を、大きな組織と金に目が眩んだエリート達が、私利私欲で見過ごす事の悪影響。
無知な弱者達も小金を稼ぐために悪事を働き加担する。
その結果は多くの人々が職を失い住まいを
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BLOOD THE LAST VAMPIRE(2000年製作の映画)

4.5

好きな世界観。
もっとバトルの動きの激しいシーンが観たかった。
丁寧に作られていて楽しめた。

女は二度生まれる(1961年製作の映画)

5.0

若尾文子が芸も志もなく若さと身体を売ることだけしか出来ない男のおもちゃのような水商売の女から、真っ直ぐな気性の旦那から不倫の妾の関係でありながらも愛情と教育を受けて成長していく。
不倫相手である旦那の
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

素晴らしい映像。
素晴らしい脚本。
納得できる展開。
パワーが半端じゃない!
なぜか泣いてしまった。

おいしい生活(2000年製作の映画)

4.0

成金の定義は育ちが悪くて教養が無い。
しかしいつの世の中も教養はあっても品性がない人間は沢山いる。
貴族の時代でもあるまいし、教養と資産が釣り合う人間も少ない。

お金の稼ぎ方と使い方に教養と人柄が出
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

4.0

民主主義も無く生まれながらの身分の違いで一生が決まる世の中を、狡賢さとハッタリと色仕掛けでのし上がっていこうとする男の物語。
結局は人柄と人望が貧しくて元の身分に逆戻りする皮肉。
貴族達も金と名誉欲を
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.5

自分自身が血を流し仲間の死を経験しなければならない逃げ場の無い凄惨な戦場の現場では、ポリシーもイデオロギーも関係なく純粋に敵に勝ち味方を守る目的を達成できる人間を手段を選ばずに育てなければならない。>>続きを読む

キャデラックレコード 〜音楽でアメリカを変えた人々の物語〜(2008年製作の映画)

4.5

幼い頃からブルースを聴いていたので、自分なりにその音楽の歴史を調べていたが、黒人の身体から湧き出し世界を乗り乗りにさせる音を世に広めたのは、その音の良さを素直に認めて利用して金を産んだ偏見のない白人の>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.0

資本主義社会の構造から生じる逃れられない貧富の差の歪みが人の感情を激しく揺さぶり、その差を埋め合わすかのように狂気に走る。
スラムの様な貧民街の風景と惨めな暮しとお城の様な高級住宅街の風景と豪華な暮ら
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カウボーイ&エイリアン(2011年製作の映画)

2.0

なんとか面白いところを探そうと期待しながら観ていたが、最後の最後までがっかり(T_T)
ハリソン・フォードやスピルバーグなどの実力者の名前が連なっているのに残念です!
新しい発想も展開も視覚効果もあり
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あした晴れるか(1960年製作の映画)

4.5

60年も前にこんなにオシャレで肩の力の抜けた面白くてセンスのいい映画があったとは信じられない!
この時代の若者達は現代の若者よりも前向きで自由で楽しそうだった。

石原裕次郎のこんなにノリが軽くて若々
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ICHI(2008年製作の映画)

1.5

過去の名作時代劇から借りてきた台詞やシーンやキャラクターが上手く活かせていない。
せっかく意外性のある綾瀬はるかのキャスティングなのに残念だ。

良い俳優陣が揃っているのにほんとうに残念でもったいない
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リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

4.5

制作したハンガリー人からしたら日本は不思議で謎だらけで肌の色もしゃべる言葉もまったく違う遠い東洋の異国だけど、そこはかとなく日本愛を感じさせるエキセントリックな恋愛コメディー映画。

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

5.0

エンドロールに日本人の名前が少なかったことがちょっと驚いた。
欧米人だけであれだけ日本らしいものに愛情を持って表現できるとは、よほどの日本文化オタクなのか、もしくは専門家のアドバイスに基づいているのか
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欲しがる女(2016年製作の映画)

4.5

自分勝手な人付き合いを繰り返し自己中心的な生き方をしてきたメンヘラのアラフォー女の身勝手な事件。

自分の思い通りにならない事は全て他人の責任であり、いつも自分は被害者であると平気でその場しのぎの嘘が
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サプライズ(2011年製作の映画)

3.5

最後までお洒落でポップで血まみれなスプラッター映画。
面白かった!

ヴァイラス(1998年製作の映画)

1.0

どんな映画にも観るべきところが有るといつも肝に命じて鑑賞しているが、これは残念だった。

良い役者さん達が大勢出演しているのに残念!!!

山桜(2008年製作の映画)

3.5

思うようにいかない男女の縁。

男は純粋な生き様で正義感も強く、その性格から一途な女への想いを長年持ち続けている。
女は嫁ぎ先が不幸だった偶然から、片親の身の上を敬遠し剣豪の乱暴なイメージを嫌って縁の
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そこにいた男(2020年製作の映画)

3.5

女優さんが目を剥きすぎて興醒めしてしまう。
女刑事の取調官の化粧が派手過ぎて気になる。
男性取調官の遊び人風の髭がものすごくリアリティを損なう。

それ以外はネバネバとねちっこいモテないメンヘラな女性
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居眠り磐音(2019年製作の映画)

3.5

後半はずっと泣いてしまった。

良い役者さん達が大勢出演しているわりには底の浅い軽い筋立てだなと思いつつも、娯楽時代劇としてほんとうに楽しめた。

幼い頃からの純粋な友情と純愛が、成長とともに大人の事
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ヴィクトリー・ロード アクイナスの奇跡(2013年製作の映画)

4.0

学生生活で運動部に所属して勝利を目指すことの清々しさを感じる。

日常生活にも不安や心配事を抱えながら、生きていく事にあまり重要ではないクラブ活動に掛ける情熱をうまく描いている。
大人になっても同じよ
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天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

3.5

夫のほうは常に浮気性で無責任なうえに、妻の才能に頼って虎の威を借る狐のような生き様を長年過ごす卑怯で小心者の人間のクズであり許されない男だ。

妻のほうも赤ちゃんのある妻帯者の後に夫となる男性と不倫関
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折鶴お千(1935年製作の映画)

4.0

浮世絵の美人画から抜け出たような日本美人の若き山田五十鈴に魅せられっぱなし!!!

薄幸の歳上の美女が世間知らずで真面目な医師志望の若者の成功を支えて身を崩す悲劇。

大阪の宿(1954年製作の映画)

4.5

貧しさからくる不幸と闘い、1日1日を淡々と生きる事の大切さと難しさ。

戦後の時代が変わりつつある都会で、ただ生きる事すら難しい中で、自分の不幸を笑い飛ばしながらただひたすらに生きていく。

『頼もし
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祇園の姉妹(1936年製作の映画)

5.0

色街の客と芸妓達との義理と人情。

春を売る芸妓達の処世術と、それを楽しむ旦那衆の物語。
戦前の京都の祇園を舞台にして、いつの世も変わらない水商売の世界の愛憎が繰り広げられる。
騙されるほうも阿保、騙
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殺人狂時代(1967年製作の映画)

4.0

粋なサスペンスコメディー映画。

コミカルな仲代達也が新鮮な演技を観せてくれる。
コケティッシュな団令子も日本人離れした可愛さ。
車や小物や持ち物も粋に取り揃えられいて当時の最先端の風俗が垣間見れる。

銀座化粧(1951年製作の映画)

5.0

義理と人情を忘れない昭和の昔気質の水商売の女性の薄幸ながらも、一人息子の成長を楽しみにしながら淡々と大都会で生きていく日々が昔も今も大きく変わらない感覚で観賞できた。

今は落ちぶれてしまった男との間
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西鶴一代女(1952年製作の映画)

5.0

昔の日本の女性に対する意識や扱いが理解出来る作品。
1人の美貌の女性を通して、その時代の社会的な地位からくる男女の愛憎の移り変わりがよく伝わってきた。