8bitさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

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武器人間(2013年製作の映画)

4.0

序盤が結構退屈なので「こりゃ外したか?」と不安な思いがよぎったものの、
"奴ら"が登場してからの疾走感が半端なく、あれよあれよという間に作品の世界観に呑み込まれました。

とにかく"奴ら"に遭遇した時
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キャリー(2013年製作の映画)

3.7

「リメイク」っていう言い方がまずいのかなあ。
「リメイク」っていうと文字通り「作品を作りなおす」という意味なので、オリジナルを知っている者からすると作品を更新されてしまうと感じ、観る目が厳しくなったり
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ディアトロフ・インシデント(2012年製作の映画)

3.5

丁寧に作られた前半のドキュメンタリー部のクオリティの高さや雪に覆われたウラル山脈の美しさもさることながら、
レニー・ハーリンのハッタリの効いた演出が炸裂する怒涛の後半がとにかく素晴らしく、爆笑しながら
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エビデンス -第6地区-(2011年製作の映画)

3.6

正直最初は「ブレアウィッチ」のパチモンみたいな匂いプンプンでしたが、怒涛の展開を見せる後半がスピード感はあるし、よく作りこまれていてサービス満点。

わけのわからないまま、とにかくいろんな人たちがいろ
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スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間(2013年製作の映画)

3.4

新しいゾンビ映画を観たって感じです。
ひとりの人間がゾンビ化してゆく過程をここまで丁寧に描いた作品はいままでに観たことがありません。
このアイデアだけでも秀逸なのに、それに伴うドラマがまた良くできてい
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ザ・コール [緊急通報指令室](2013年製作の映画)

3.4

映画でもあまりスポットの当たることのない911緊急通報センターが舞台なのは新鮮でした。
「冷静第一。通報者に感情移入するべからず。」「通報者と絶対に約束をしてはいけない。守れないから」「通報を受けた案
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バイオレンス・マウンテン 凌辱の山(2013年製作の映画)

3.6

思っていたものと全然違うのでビックリ。
煽情的なタイトルとアルバトロスなパッケージに似つかわしくない、へヴィかつアート寄りの作品でした。
「アルプスの少女ハイジ」を思わせる、のどかな山岳地帯で病気の母
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ハウンター(2013年製作の映画)

3.5

とにかくアビーちゃんの真ん丸顔が可愛いかったです。
映像は不気味だし、ストーリーも凝っていて、久々にこの監督らしい迷宮感を味わえたのが嬉しかった。

早熟のアイオワ(2008年製作の映画)

4.0

こういう、過酷な環境で強く生きてゆこうとする子供たち・・・みたいな話に弱いんです私。
非常に淡々としたタッチで終始地味な作品ではありますがラストシーンの余韻がじんわり来ました。
女優でもある監督さんの
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ブロンソン(2008年製作の映画)

4.3

 トム・ハーディの現時点での最高傑作!実在する「イギリスでもっとも凶暴な囚人」のバイオレントな半生を「ダークナイトライジング」のベイン以上の肉体と狂気でもって大怪演。

チャールズ・ブロンソンことマイ
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リヴィッド(2011年製作の映画)

3.8

中盤までは脱出系ホラーアドベンチャーゲームみたいで、前作「屋敷女」のようなブッ飛んだ描写はないものの、抑えに抑えたものが爆発する終盤のカオスっぷりはさすが。
蛾を介して人格が入れ替わるなんて普通思いつ
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ミヒャエル(2011年製作の映画)

3.5

本当の異常者ってこういう奴だよ。ミヒャエルみたいなのが一番たちが悪い。
監督はミヒャエル・ハネケの下で働いていたというだけあって、作風や演出がほとんどコピーと言って良いくらいハネケ風。
確かに異常者の
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オブリビオン(2013年製作の映画)

3.7

廃墟となった地球の光景が壮大なスケールによって拝める、絶景&廃墟フェチにはたまらない前半。
手塚治虫や藤子不二雄らのSF観にも通じるようなドラマティックな展開を見せる後半。
自分の好きな要素がてんこ盛
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イノセント・ガーデン(2013年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ひとりの少女がサイコな叔父によって自らの狂気の扉を開かれてしまう、決して斬新とは言い難い物語にもかかわらず、数々の印象的なシーンや音楽によってただのサイコスリラーとはひと味もふた味も違う、官能的で繊細>>続きを読む

ラム・ダイアリー(2011年製作の映画)

4.0

ジョニー・デップが親友でもあった故ハンター・S・トンプソンへ捧げた、とても私的な映画という印象。
ここ最近のコスプレづいてるデップのイメージで観るとかなり地味で退屈に感じられるかもしれません。
でもよ
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シージャック(2012年製作の映画)

4.0

よりにもよって休日の午前中から観てしまった・・・。

「ごめんなさい。こういうときどんな顔をすればいいか わからないの。」

「○○すればいいと思うよ。」

○○に入る適当な言葉を、誰か教えてくださ
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殺人の告白(2012年製作の映画)

5.0

殺人が起きる映画に対してこういう表現が適当なのかはわかりませんが、誤解を恐れずにいえば、面白い娯楽映画の見本のような作品。
主観と客観がめまぐるしく入れ替わる冒頭のアクションシーンからテンションMAX
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建築学概論(2012年製作の映画)

4.5

主人公のスンミンがもうあの頃の自分を観ているようで、必要以上に感情移入しまくって、
ソヨンちゃんに惚れまくってしまい、ちょっと冷静に観れないところがありました。
建築士になったスンミンがちょっと意地悪
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共謀者(2012年製作の映画)

3.8

エグすぎる・・・。
様々な登場人物が絡み合う犯罪群像劇はテンポも良く、それぞれのキャラも立っており飽きることはないのですが、とにかくやってることが外道の極み!

登場人物が揃いも揃って感情移入の余地な
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コールド・ウォー 香港警察 二つの正義(2012年製作の映画)

4.0

二転三転するストーリーが息つく暇もないテンポで描かれるうえ、
登場人物も多いので、ついてゆくのがやっとでしたが、アーロン・クォックとレオン・カーフェイが演じるふたりの副長官の対決に痺れまくりました。
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ザ・ミッション 非情の掟(1999年製作の映画)

5.0

もう何から何までカッコイイとしか言いようがないです。
ショッピングモールでの微動だにしない銃撃戦や紙屑を蹴りあうシーンに深い感銘を受けました。
この映画のおかげで自分もようやく香港ノワールに入門できた
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ドラッグ・ウォー 毒戦(2012年製作の映画)

3.6

この監督らしい独特のセンスとキャラクター造形に痺れました。
ヤク中でありながら、とにかく生き延びることに執着する自己矛盾の塊のようなテンミンと
自ら潜入捜査に乗り出す、眼光の鋭いジャン警部の対決もさる
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キアヌ・リーブス ファイティング・タイガー(2013年製作の映画)

3.2

RZAの「アイアン・フィスト」なんかもそうだけど、みんなカンフー映画が大好きなんですね。
キアヌも「マトリックス」でお世話になったユエン・ウーピンまで起用して、自分の趣味全開な映画をつくっていて好感が
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るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

3.6

アクションシーンの数々に関しては文句なしの素晴らしさ。
日本映画の本気(と書いて"マジ"←死語)を感じられ、思わずちびりそうになったでござるよ。
そのキレのあるアクションに比べてドラマシーンが非常にベ
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マリア狂騒曲(2013年製作の映画)

4.0

好きなタイプの映画でした。見事に美男美女が全く出てこない自主映画のような趣ですが、それが逆に恋に狂った男の悲哀にリアリティが出ていたのかも。
ストーリー自体もよくまとまっているし、奥行きを感じさせるよ
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横道世之介(2013年製作の映画)

3.8

「あいつに出会ったっていうだけで、だいぶ得してる気がするよ」

こんな風に言ってもらえるような人間になりたいですね。

人狼ゲーム ビーストサイド(2014年製作の映画)

3.5

危険因子である人狼が誰なのかを推理しつつ駆け引きを展開してゆくような内容を予想してたんですが、どうやらそれは前作だった模様。

今作はヒロインこそが人狼という絶体絶命の中でどう立ちまわってゆくかという
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海にかかる霧(2014年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

 一隻の漁船が舞台とあって、さながら密室劇のような緊張感があります。
不測の事態から、どんどん悪い方向へ転がってゆく負の連鎖。ひとつの優しさが仇となり繰り広げられる惨劇。
徐々に崩壊してゆく均整と露わ
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新宿スワン(2015年製作の映画)

4.0

いかにも「メジャー作品でござい」と言わんばかりの豪華キャストに、「クローズZERO」と「TOKYO TRIBE」をマッシュアップしたようなバイオレントで派手派手な演出。
おそらくプロデューサーや脚本家
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トラッシュ!-この街が輝く日まで-(2014年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

子供たちの活き活きとした姿にとにかく魅了されました。まっすぐ前を向いていて生命力に溢れていて、観ていて気持ちがいい。
自らの「正しいこと」を信じて悪に立ち向かってゆく熱さ、リオデジャネイロの街を所狭し
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パージ:アナーキー(2014年製作の映画)

3.8

前作のヒットによって作られた続編だけあって予算が増えたのか、スケールが格段にアップしました。
ほとんどが室内で、暴徒やお隣さんたちとの息づまる攻防戦が主軸だった前作に対し、今回はまさに”アナーキー”な
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パージ(2013年製作の映画)

3.6

エイフェックスツインまんまパクッたメインビジュアルはちょっとどうかと思うが、これがなかなか面白かった。
年に一度、12時間だけ何をしてもオッケーという無茶すぎる設定。なんか記憶にあるなーと思ったら「ゼ
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赤い玉、(2015年製作の映画)

3.0

”老い”による性欲の減退と映画作家としてのクリエイティビティの喪失を重ね合わせるという描き方はとても興味深かったのですが、
虚構と現実が入り乱れるシュールな作りが受け入れられず、単に女子高生に欲情する
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

フィンチャーのあの映画とあまりにそっくりなので、「ははーん、そういうオチかぁ?」などと思いながら観ていたところ、
画面にでかでかと「あの映画」のポスターが映り込むじゃありませんか。
「おお、わざわざ映
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CASSHERN(2004年製作の映画)

4.0

公開当時に観に行きましたが、カッコイイヒーローアクションものを期待していたので、あまりの意味わからなさにガッカリしたおぼえがあります。

続く「GOEMON」もイマイチだし、宇多田ヒカルと離婚しちゃっ
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ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ(2015年製作の映画)

3.9

映画の中に入ってしまうというネタは多々ありますが、これはかなりの傑作!
スラッシャー映画のルールや定番シナリオを批評的に捉えつつ、ジェネレーションギャップ的な小ネタも随所に。
かといって単にパロディや
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