ARANさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.8

全編長回しのまるで舞台のような撮影にほとんどドラムで構成されてる音楽、俳優たちの素晴らしい演技。過去にバットマンを演じてたマイケルキートンに主役をやらせる時点で面白い。アレハンドロGイニャリトゥ監督は>>続きを読む

スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.2

アンタッチャブルを最初に見たからブライアンデパルマの印象はなかなか特殊な技法を多用する人だったけれど、この映画はそこまででもなくてアンタッチャブルよりかは見やすかった。けどやっぱりらしさは随所に出てた>>続きを読む

サンドラの週末(2014年製作の映画)

4.0

ダルデンヌ兄弟の演出は本当に素朴でそのまんまを撮ってるからすごく心に響く。
この人達エンドロール基本音楽なしなのか、めちゃくちゃ好きだなこういうの。
現実味のあるハードな内容だった。
金を取るか同僚を
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息子のまなざし(2002年製作の映画)

4.5

全編を通してほとんどがオリヴィエのクローズアップでより一層オリヴィエの感情と同調できるような構成になっていて、ラストのフランシスのフルショットがより際立っていた。一貫したカメラワークもさることながら自>>続きを読む

アメリカン・ギャングスター(2007年製作の映画)

3.9

衝撃の実話をリドリースコットが映画化。キャストはリドリースコットとはおなじみのラッセルクロウと、憎めない悪役をやらせたら右に出るものはいないデンゼルワシントンの両者。面白くないわけがないんだよね。麻薬>>続きを読む

狼たちの午後(1975年製作の映画)

4.0

事実に基づいて忠実に作ったほとんどドキュメンタリーのような映画。緊迫感あふれる場面の中でどこか滑稽さを匂わすアルパチーノの演技は天下一品。屈指の名場面と言われるアティカのシーンはアルの即興らしい、そこ>>続きを読む

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

アイアンマンのための映画だった。最高
3000回愛してるよアベンジャーズ

大列車強盗(1903年製作の映画)

3.5

D.W.グリフィスより以前に映画という形を確立させたいわば本物の映画の父である人物(実質的にはグリフィスだと思うけど)のラストシーンが映画史の中でもとても重要な意味をなしている作品。
作り物としてはそ
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.8

駅の階段でのシーンだったり、屋上でのチェイスシーンだったりと結構変わったカメラワークや演出が目立つ作品だった。
ギャング映画が腐るほどある中での差別化を図った手法なんだろうけどそこが功を奏した感じ。ギ
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

5.0

こりゃすごい映画を見た。一部屋完結系の映画だけれど、シンプルかつ洗練されたカメラワーク、見事なキャラクター構成、テンポいい会話と状況展開が完成されすぎてて見事としか言いようがない。12人と登場人物がい>>続きを読む

禁じられた遊び(1952年製作の映画)

3.8

幼い少女が両親を失い、またも大切な人を失う残酷なストーリーとあまりにも有名な音楽が印象的な名作反戦映画。
題名にもある通り2人が禁じられた遊びをしている時には神の使いとされてるフクロウが見ている。十字
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(1985年製作の映画)

4.2

すごい好きな作品。物語の骨格にシェイクスピアのリア王を取り入れてるからそれはそうか。人の世の愚かさ、醜さ、汚さを皮肉にも美しい映像美で存分に描いていた。
羅生門でもそうだったけど、一寸の救いもないわけ
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.7

変な家族と変なストーリーのロードムービー。変に期待してたせいか思ったほどではなかったけどいい娯楽映画だった。
ラストのダンスという名の葬儀シーン(自分なりにはそう解釈してる)は最高。これに似てる映画の
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

3.7

一筋縄では終わらないそれがシャマラン。なんとなーくそんな気がしてたけどやっぱそうだった。自分が端の一方だとしてその対極にある人、その人がヒーローなんだから自分はヴィランだよな。ヒーローを作るために自分>>続きを読む

怒りの葡萄(1940年製作の映画)

4.0

1930年のアメリカの大恐慌を背景とした一家族の放浪の物語。ストーリー自体はまー重苦しい。けれど家族愛、特にジョードと母の絆がとても繊細に描かれてる。別れのシーンはいままで見てきた中でも珠玉の名シーン>>続きを読む

レナードの朝(1990年製作の映画)

3.8

命は与えられ奪われるもの、人間の魂はどんな薬よりも強い。いろんな言葉が胸にささった。最後に机の上に映るメガネと2人の写真だけでもう泣きそう。レイヤー先生本当に辛いだろうな。実話大好き人間だから余計に心>>続きを読む

リバティ・バランスを射った男(1962年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

西部開拓に若干の皮肉を込めた作品。作中でランスも言ってた通りどんな正論も暴力にはかなわないね。トムが自ら汚れ役を買って彼をリバティバランスを射った男として大成させ、恋人も奪われた。なんとも悲しい男だト>>続きを読む

スノーデン(2016年製作の映画)

3.0

良くも悪くもない。
ただこの重い事実をしっかりと受け止めるならばドキュメンタリーであるシチズンフォー スノーデンの暴露を見たほうがいい。

ガープの世界(1982年製作の映画)

3.6

だいぶ荒削りなストーリーの印象だったけどまーまー良かった。母と子の繋がりを増幅させる分かりやすいイメージシステムを使って、冒頭とラストシーンも同様にして終わる。彼は最後に高く飛んだ。
ただちょっとクレ
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.2

田中邦衛、加山雄三というのちの大スターの初々しい演技がすごく良かった。日本俳優界の神である三船敏郎の背中を見てこの二人も精進したんだろうなー。そしてその二人も成長し若い俳優にたくましい背中を見せて育て>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

4.5

セルジオレオーネ監督の最期の作品にして最高の傑作。モリコーネの音楽は然ることながら彼の良さが全部出てる。ロバートデニーロも青年期と高齢期を演じ分けるという天才っぷり。ラストが謎を呼ぶ作品だけれど自分は>>続きを読む

スパルタカス(1960年製作の映画)

3.8

3時間もあって飽きそうだなと思ってたけど全然飽きなかった。行進のシーンとか昔60年代なのにめちゃくちゃ迫力あるのがすごい、だけど戦争シーンの時兵士一人一人よく見るとヘラヘラ笑ってるやついるよな、こうい>>続きを読む

知りすぎていた男(1956年製作の映画)

3.6

たしかに面白かったけどいままでのヒッチコック作品の中では自分的に見劣りしたかな。でも冒頭のシーンがクライマックスにつながる感じはすごくよかった。歌もすごく良かった、アカデミー歌曲賞とるくらいだもんね。>>続きを読む

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

5.0

これぞ映画!まったく古さを感じない傑作中の傑作。一人の人生は大勢の人生に影響する、みんな一人では生きていけず支え合って生きてる。「友がいるものは敗残者ではない、翼をありがとう -クラレンス-」
これは
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交渉人(1998年製作の映画)

3.8

前半のキャラ付けの時間がないのは仕方ないとして、中盤、終盤と飽きないような展開だったのでよかった。展開的に王道っちゃ王道だけどそれでもワクワクするよね。ケヴィンスペイシーはほんとに天才。主役だからって>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.8

タランティーノ作品に外れなし。
相変わらずイカれたユーモアで包まれた作品だけどすこし含みを持たせてる。ミアが言ってたボツになったパイロット版のフォックスフォースファイブってキルビルのことだよね?まだキ
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.3

最初と最後に全てが詰まっている作品だと思う。二人の男が訓練と戦争を経て狂ってしまう。パイルとジョーカーの話。
序盤のトイレのシーンのヴィンセントドノフリオの演技もしかり、元海兵のRリーアーメイの即興の
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

いいねータランティーノ!大好き!
これが処女作とかすごいな。それが関係してて冒頭のシーンでlike a virginの会話してたのもバカらしくて面白かった。銀行強盗の話なのに強盗シーンがないのも斬新だ
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.8

復讐と強迫観念をテーマとしたストーリーに、より感情的な深みを出させるために複雑なイメージシステムが組み込まれた傑作。
わかりやすい例としたら、オ・デスが監禁されていた部屋に飾られていた泣いてるのか笑っ
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

5.0

正直中だるみと言われても仕方ないとは思うがラストの決闘シーンは全てを蹴散らかすほどの有終の美。サッドヒルのラストシーンは映画史に残る究極のシーンだね。イーストウッドはお約束通り危険な目にあって最後は余>>続きを読む

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

4.0

ヒッチコックの傑作ラブサスペンス。
ソウルバスによる斬新なOPから取り込まれた。
現実のビルに重ね合わせるようにこれから始まる複雑なストーリーを暗示させてる。
暴力的でありながらユーモアも上品さも兼ね
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.6

題材がとても難しいものだから賛否両論は分かれやすい作品。自分は普通に好きだったかな。正しいことっていうのは難しいね。時代が変わるにつれて倫理観や常識も変わるからたとえ真理から外れたとしてても大衆的に受>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.5

もはやジョーカー、いやヒースレジャーの映画。バットマンがバットマンである限りジョーカーに絶対に勝てないっていうのが面白い。アンソニーパーキンス、アンソニーホプキンス、ケヴィンスペイシーという自分の中の>>続きを読む

レジェンド 狂気の美学(2015年製作の映画)

3.2

今まで見てきたものとはひと味違った落ち着きのある狂気のギャング映画。ただただトム・ハーディがかっこいい映画。それ以外はあんま好きじゃない。人生は思い通りにいかないねってこと。

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.2

2回目だけどほぼ忘れたので実質1回目。
もう最高、ストーリーも飽きないしバトルもかっこいいし、なによりバットマンが使うツールが中二心をくすぐる。マイケルケインの執事役めちゃくちゃ合うしめちゃくちゃ好き
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イコライザー(2014年製作の映画)

3.6

デンゼルワシントンが渋い、強い、カッコいいという映画。ホームセンターでの水浸しの決着シーンはマジで男でも惚れる。
トレーニングデイと違っていい人だったね。クロエモレッツも良かったけど、おれはヘイリーベ
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