akinaさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.8

全編iPhoneで撮影した映画「タンジェリン」で高く評価されたショーン・ベイカー監督作品。

フロリダ・プロジェクトとは、貧困層の人たちに政府がモーテルを借り上げて住居を提供する施策だそうで、フロリダ
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真犯人(2019年製作の映画)

3.5

何の気なしに見たらとんでもなく胸糞悪い結末でした。被害者の旦那さんの狂気も居た堪れなくなってくるし、真犯人が完全にサイコパスだし、救われない結末に、めずらしくエンドロール見ないで終わらせてしまった

ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

インタラクティブ映画って事で、視聴者の選択次第でストーリーが変わる作品。ブラックミラーシリーズの面白さとインタラクティブという面白さと、シンプルに楽しいって思った。
なんにせよいい結末にならないのが、
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アダム&アダム(2022年製作の映画)

3.5

絶妙にスター・ウォーズ感出してて、そこがいいコメディ感になってる気がするんですが、ライアン・レイノルズ演ずる主人公・アダムと過去の幼少期のアダムが、共に未来を救うために戦うってお話。
お父さん役はマー
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.7

アクションがカッコいいのはもちろんなんですが、ダニエル・クレイグが50を超えてなおあのアクションとは、、、品があるのもボンドのかっこいいところ。
ヴィランのレミ・マレックは得体の知れない怖さが滲み出て
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街の上で(2019年製作の映画)

3.5

"街は変わるけど、文化は残る"
city country cityでのマスターの言葉がなんか残った。確かに文化は形を変えて進化することはあっても、そのまま残っていく、か。
街も人も変わる。誰かと言葉や
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セバーグ/セバーグ 素顔の彼女(2019年製作の映画)

3.7

ジーン・セバーグを知らなかったのですけど、クリステン・スチュアートが好きなので鑑賞。

ブラックパンサー党を支援しようとした人気女優のジーン(その理由が完全に誠実だっただけではないのもなんだか、なんで
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.9

グザヴィエ・ドラン作品らしい、映像の美しさや音楽のエモーショナルさ。
愛情と友情のグラデーションが、なんとも切ない。

彼の作品には、理解されないあるいは自分が理解しきれないことへの苦悩が、根底にある
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

むちゃくちゃ重いですやん、、、

クリストファー・ノーラン監督のバットマンシリーズのカラーを引き継いでいて、ロバート・パティンソン演ずるウェインの苦悩、正義の皮を被った悪と、それを正そうとするサイコパ
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私というパズル(2020年製作の映画)

3.8

マーティン・スコセッシが製作総指揮と聞いて。
ここ何作か喪失から立ち直る過程の作品を見ることが多く、コロナ禍で色々失った時代ですし、色々と考えさせられますが。

自宅出産で子供を失ってしまった主人公と
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.6

映画の音響の歴史にスポットを当てたドキュメンタリー。
とても面白かった。
その場で音声、演奏をして上映するところから始まり、蓄音機の発明、ラジオや音楽など様々な分野での技術の発展と、
音響デザイナーを
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ビッグバグ(2022年製作の映画)

3.3

"アメリ"の監督の新作ということで鑑賞。
作品のタッチは彼の作品そのもの、な感じはする。
人工知能を持つロボット対人間のストーリーなんだけど、終始ふざけてるっていうか、まぁコメディなんだけど、ヨーロッ
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ムクドリ(2021年製作の映画)

3.5

誰かを失った悲しみと向き合うということ
それが、自分がもしこうしていたら、という後悔が残っていたら
その出来事や、関わる人と、そして自分と向き合うことから逃げたくなるほどツラいのかもしれない

縄張り
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我らの罪を赦したまえ(2022年製作の映画)

3.5

情報溢れる現代人に
歴史上に起こった出来事を
語り継ぐのに
このくらいシンプルな映像作品というのは
とても良い

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.6

村上春樹原作であることと、尺を考えると家では集中力がもたなかった気がするので、映画館で鑑賞できて良かった

文学的、メタファーを思わせる言い回しは、どちらかといえば感覚派の私には到底理解が及ばないので
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.8

4姉妹それぞれの個性、考え方、生き方の違い、そして世間一般とされる考え方との違いに、考えさせられた。

女として、人として、どう選択をして生きていくのか。
身につまされるようなセリフもたくさんあったし
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.3

戦争で息子を失い信仰心も揺らぐ主人公トラー、環境問題に熱心なあまり生まれてくる子供の未来を奪おうとする夫に不安を抱く妊婦、環境破壊に影響する取り組みに加担する教会の出資団体、、、
何が正しいのか、とお
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.0

先日観たスパイダーマン然り、単純に懐かしいというだけではない、受け継がれているものの素晴らしさが詰まった作品で、とても良かった。

フィービーはおじいちゃんにそっくりで、かつてのゴーストバスターたちの
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.8

作家になることを夢見る移民パキスタン人の主人公。父親の固定観念や人種差別から抜け出したいという気持ちを高まらせたのが、ブルース・スプリングスティーンの音楽。

個人的な感覚では、日本にいると、ことさら
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.8

タイムループものはたくさんあれど、とてもテンポもよくコミカルでラブストーリーとしても楽しめて、とても面白かった。
映像の色味も綺麗だし。

同じ毎日を繰り返すことに、抵抗をするのを諦めた時、それはそれ
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

ウェス作品は何より視覚が幸せです
どのシーンも愛おしい

ちょっと風変わりだけど秀でた何かを持つ記者たちが綴るストーリーを、こだわりを貫きつつ大切に纏め上げる編集長
才能やセンスを磨いてあげる、のとは
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荒れ野(2021年製作の映画)

3.0

スペインのホラー映画で、監督は映像作家らしく、アート寄りなホラーなので、怖い!とかではあまりない
恐怖の対象が抽象的でそこまで視覚的ではないので、何かわからない恐怖と戦って、心が鍛え上げられていく少年
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OCD 〜メンタル・クリニックは大騒ぎ〜(2017年製作の映画)

3.3

心療内科の待合室に、予約アプリの不具合で集まった強迫性障害の患者たちの会話。

それぞれのキャラクターに愛嬌があって、障害と向き合う大変さを感じさせず、強烈な個性を認め合うやり取りがむしろユニーク。
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