Coheiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Cohei

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オンディーヌ 海辺の恋人(2009年製作の映画)

3.4


こんな結末だったとは!
ファンタジーとリアルのあわいで
ゆらめいて…。

そして、アザラシ!
北欧の人魚伝説が新鮮で、なかなかおもしろかった。

暗くて湿ったモスグリーンのトーンが
不穏ながらも、良
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.7

こんなにも慶應が出てくるなんて!
よく協力したな…懐かしの日吉、銀玉!

ささいな一言や言葉遣い、仕草がとてもリアルで、よくできた作品と改めて。
美紀と幸一郎がお別れするシーンがことに切ない…。

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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます


ここのところ心惹かれている
グザヴィエ・ドラン。

美の、細部に宿られて、魅せられて…。

魅せ方が、なんとも独特だけれど
描かれている主題はピュアな片想いと
シンプルだな、と思ったり…。


「私
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

4.0


数年前のクリスマスの映画館と

地上波の録画で2度みた作品。
(吹き替え聞き取りづらいし、わざとらしいし、やはり苦手、、)

憧れてしまう、一等車両。

豪華なキャストたち。
登場人物が多いから、一
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

4.4


まさに、夢うつつ!

冷たい美しさが、好み。

有機と無機
見る-見られる(観る、診る)
さまざまな対比が
印象的な作品。

ラストの摩訶不思議や余韻…。


フランソワ・オゾン監督、要チェック!

バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!(2012年製作の映画)

2.0


こんなにも下品だったなんて…。

ずっと気になっていた作品なだけに、
とても残念。

得られたのは、
ジェームズ・マースデンの美のみ…。

パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

4.0


すっと、匂い立つ
ふたりの関係性、未来。

飾らないこと、ありのままの美しさ。

懐かしいフランスの素の情景たち。

仰々しくなくて、素敵。
ラストノートまで、爽やかに。

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.2


恭一め…。
やさしすぎる。
やさしさ という 狡さについて…。

好きになるのに理由なんてない、
という今ヶ瀬の言葉が胸に響いた。
長年、ひとりの人を想い続ける苦おしさ。

流れるような骨格の美しさ
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.8


やっと観れた!

まっすぐで、どこまでもピュア。

アメリカの歴史的・政治的な考察もあるらしい。
じっくり調べてみたら、よりストーリーや人物像への理解が深まりそうだけれど、

ありのままでも素敵な大
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.7

再鑑賞。

深い人種差別問題…。
ねじれた感情…。

考察を読んで、さらに謎が解けて
タイトル回収できた。
ところどころ象徴的なアイテムも。
スマホの大切さも。

グロすぎない、こんなホラーならいける
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.8


一気見してしまった!

農場と都会、男性性と女性性、憎しみと愛のはざまでゆらめきあう、ふたり…。

薄緑の生々しいとばりの中で…。

感情がひしひしと伝わってくる描写たち。
カムフラージュも目が離せ
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インセプション(2010年製作の映画)

4.3


ずっと前に勧められて、
ずっと観たいリストに眠っていて、
心友にも勧められて、やっとらら!

難しい、と噂に聞いていたので、
一時停止をしながら、あらすじを調べながら、観てしまいました。
その甲斐も
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キリング・ミー・ソフトリー(2002年製作の映画)

3.9

ずっと気になっていて、やっと!

一気に惹きこまれた!
鮮やかな草花やアリスの衣装が、とても印象的。
カクテルやチャイナドレス…赤や緑のあしらい方が、
なんとも秀逸!
監督が中国の方と知り、納得いたし
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ステータス・アップデート(2018年製作の映画)

3.0

お決まりの展開、お決まりのエンディング。
あーあー…って思いながら、観てしまう。
既視感。
けれど、アメリカのハイスクールものってたまに観たくなる!
それぞれキャラ立ちしてた!

なによりもロス・リン
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アラビアの女王 愛と宿命の日々(2014年製作の映画)

3.3

特にドラマ的な濃淡があるわけではなく、面白い!というものではないけれど、

異国の民族の世界に、心身を、生涯を捧げた上流階級出身の貴婦人、ガートルードが興味深い。
勇敢な横顔。そして、彼女の紡ぐ言葉が
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ロスト・エモーション(2015年製作の映画)

3.9


設定からして好き、、。

近未来の洗練された、抑制されたユートピア。

ロケ地は、安藤忠雄氏の、しかも日本の建築だったなんて!
MOA美術館のエスカレーターっぽい所だな、と思っていたら、案の定。
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.0

華やかな時代の、華やかな世界に魅せられて。

独特な構成や、ナレーション、テンポの良い切り替え方、小洒落たセリフたち。
素敵で愛らしいウッディ・アレンの作品。

夢見ているかのような、人生…。

見つ
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アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)

3.0


女優同士のバトルかと思いきや、もっと深くて静かな、けれど人間的な情感にみちた作品だった。

老い、若さ、時代、、、。

演じることを演じる、印象的な構造。

物語の進み方、終わり方が、絶妙。

あるメイドの密かな欲望(2015年製作の映画)

3.4


服従する/せざるを得ない者。

この時代の若い女としての価値や生き方。

閉鎖的な村社会。

人間の、卑しさ、いやらしさ。

まなざしが印象的だった、静かな作品。

エリジウム(2013年製作の映画)

3.0

ディストピア映画を好んで観てしまうのは、富裕層のユートピアが好きだからだろうな…。
『アップサイドダウン 重力の恋人』『TIME / タイム』etc...

予想以上に、生々しくて、血生臭くて、肉弾戦
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美女と野獣(2014年製作の映画)

2.5

期待しすぎた…
ついディズニーものの比べてしまうと、
なんとも言えない…

なんだろう…
感情が見えてこない…
特に、野獣を愛するまでの心の過程が…

登場人物も多く、色々と絡み合いすぎている印象。
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

4.4

スタイリッシュ!
そして、ブラック!!
カラフルな色彩や光とのコントラスト。

こういう映画、好き…。

なんといっても、ブレイク・ライブリー。
どんなに下品ても、邪悪でも、かき消せない、女神性…。
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.0


うーん…。

大きくて強い負の感情に覆い隠されそうになったとき、人は、強烈や文学や作品を生めるのでは、と思ったり。

エル・ファニングの横顔が、独特!
ファンタジックな魅力の持ち主。

ドクター・ポ
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

4.5

ヘンリー・カヴィル×アーミー・ハマー
最強にして最美なコンビ…

ふたりの競演目当てで、何気なく見てみたら、ストーリーにぐんぐん吸い込まれて!

シリアスだけれど、コミカル。
抜け感が、なんとも絶妙で
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ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)

3.6


とても計画的、あらため、知的、、。

こんなにも愛されるって、美しくて、素晴らしいことだな。

年上おじ様の成熟した魅力。
彼の言葉が、しっとりと、心に沁みいる。

そして、サン・ジュリオ島が、なん
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マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

あゝ、ヘンリー・カヴィルさま!
その肉体美に、やられた。
(声も身体も、まさに完璧なのだけど、
歯並びに人間味を感じたり…。)

あえて人間に扮するときは野暮ったさがあるのもまた味です。

それにして
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

3.8

バレエは数回ほどしか見たことのない素人でも、
彼が卓越した天才なのだと分かった…。
ぶれない軸、凄い、、!

彼の様々な面を見て、自ずと目頭が熱くなった。

バレエという、肉体が言語になる芸術の、酷さ
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借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

4.0

何年も前に観た作品。
あれ、こんなお話だった??
と、記憶の曖昧さ、淡さよ、、。

今となっては、寓意画を眺めるように鑑賞できた。

借りぐらしにしても、豊かすぎる暮らしぶり。
草花のお部屋たちやお食
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ドラキュラZERO(2014年製作の映画)

3.7

ホラーもアクションも苦手だけれど、
ヴァンパイアものは、つい見てしまう…。

吸血鬼・ドラキュラ。
悪魔的で、耽美的で、魔術的で、強靭で、気高くて、、
この映画でも、例に漏れず、そうした人物像として!
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クロワッサンで朝食を(2012年製作の映画)

3.0

年齢的にか、あまり感情移入はできなかった…。
さらりと、静かに、エンディングへ…。

ふたりでキャフェにゆく姿が、微笑ましい。

最後の主人公のスカートの丈が気になった。
やっぱりファッションは、意志
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

4.2

ずっと観たかった作品。

もう、青春!
海と空、緑と一緒になって、若さを、見守りぬ。。。
豊かになりゆく日本、素敵な時代だな。

めでたし、めでたし!


そして、さすがは、ジブリ。
とてもたのしくて
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

3.4


なんだかんだで、皆、優しい人たち…。
悪が、存在しなかったような。
平和的解決(?)

聖母の服が青色なのは、一番高価な色だから。
ウルトラマリン…海の彼方の青色
原料は遠い異国の青い石,
美術史を
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アルフィー(2004年製作の映画)

3.7

ファッション誌のように、めくるめく!

自由気ままな独身貴族は憧れだったけれど、孤独で、家族、安らぎが手に入らないんだな、、、

クロエ(2009年製作の映画)

3.9

こんなお話だったなんて!
魔性の女クロエの罠に、すっかり囚われてしまった…。
相手を信じることって、難しい。

そして、ここまで官能的だったなんて!
身体を張る女優ふたり。
言葉にする、生々しさ。
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麗しのサブリナ(1954年製作の映画)

3.2


「月に手を伸ばすな」

「月にロケットを飛ばす時代だよ」

「月が手を伸ばすの」

オードリーは、『パリの恋人』や『マイ・フェア・レディ』でも、磨かれてゆく女性を演じることが多いけれど、ありのままで
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ワーキング・ガール(1988年製作の映画)

3.5

キャサリンも素敵だけれど、
どんどん強く凛々しく美しくなってゆくテスが、とても頼もしい。

この時代のNYの華やかさや豊かさ、
パワフルなファッションに、心躍る!

大きな肩のスーツとヒールで、サクセ
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