名優ルトガー・ハウアー演じるホーボーが、たまたま流れ着いた町で無慈悲な悪党と血で血を洗う戦闘を繰り広げる映画。
グラインドハウスオマージュのドギツイ色調、Power Gloveの電子音楽、海のように>>続きを読む
冒頭から流れる偽ソ連国歌、秀逸すぎるモンスターデザイン、人権意識皆無の無慈悲な脚本。物語はソ連兵がナチスの兵器工場に潜入するだけという、その場の勢いで最後まで押し切った怪作だ。
IQ185、幸せになるためのリストといった個性的に見える要素はあるものの、内容は至って普通のラブストーリー。
内向的な天才少女が色々な男性に出会っていくんだけど、これ以上書くことがない。主人公がステ>>続きを読む
マチズモとルッキズムを無条件に肯定している部分はあまり良くないけど、映画としてはテンポの速さと個性的なキャラクターが織り成す薄いのか濃いのかよく分からない人間ドラマ、常に"現在か未来しか見ていない"キ>>続きを読む
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統合失調症やその他の精神疾患、精神科病院に対しての偏見を助長するような描写はいただけない。
祖父母の家に行ったと思ったら、出迎えてくれた人が実は祖父母でなかった。恐らくシャマランは最初にそれを思い付>>続きを読む
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自分が相手を思いやっているから、相手も自分を思いやってくれなければいけない。一度でも思いやってくれないことがあると、相手を全否定してしまう。これは条件付きの愛。
ひろみは無償の愛を知らないから、ただ>>続きを読む
実際の事件を過度にドラマティックに描くことで、実際の事件が人々に与えた衝撃を矮小化している。
感動的な音楽、感動的な独白を入れれば入れるほど本質から遠ざかっていく。この映画にあるのは"消費される楽しい>>続きを読む
児童文学が原作ということもあってか、怖さはかなりマイルド。ついでに面白さも……。
最後、何事もなかったかのように精神病院から舞い戻ってきたキャラクターがいたけど、中盤で一生出られないって言われてなか>>続きを読む
時系列をごちゃまぜにした群像劇という、下手すれば冗長になってしまう脚本が、タランティーノの手腕によって一時も目が離せない緊迫した映像に仕上がっている。
初期のタランティーノ映画らしく、意味もなくだら>>続きを読む
3Dアニメと実写の融合はそれほど悪くないと思うんだけど、原作アニメのギャグを使い回していたり、人間キャラクターの台詞がトムとジェリーのアクションを説明するだけになってしまっているのは問題。
全体的に>>続きを読む
劇中で二度ある金正日との対面シーンは否が応でも手に汗握るし、単なる潜入捜査に終わらない怒涛の展開からも目を離せない。
特に後半はドラマティックすぎる演出がリアリティを少々損ねているものの、全体的には>>続きを読む
あまり機能していないジャンプスケアと貧弱な脚本が織り成すゴア描写皆無の映像は、ただひたすらに退屈なだけだ。
役者陣の演技がそれなりな分、どう怖がっていいのか分からないCGチックな幽霊に嫌気が差してく>>続きを読む
精神に直接ビスを打ち付けられるような約70分。人権意識の欠如した当時の精神病棟を舞台に繰り広げられる悪夢のような映像は、見当識が揺らいでもおかしくはないアバンギャルドなイメージの羅列。
唯一無二の映>>続きを読む
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「君は僕のもの」
主人公のハンターは、自分の人生を生きたことが一度もない。望まれずに産まれ、母からは疎まれ(妹がいるから帰ってきても部屋がないと言われるシーンがある)、夫や義母、義父からは所有物として>>続きを読む
仮面ライダーアギト本編における、無数に散りばめられた"謎を引っ張るだけ"の行き当たりばったりな構成は劇場版でも健在。
主人公達が何の目的で戦っているのか、この謎だらけの物語の先に何があるのか。前者は>>続きを読む
社会規範(常識、外面)に実は潜む暴力性を問いかけてはいるものの、日常生活において"社会"に自我が取り込まれていく描写がないためにカタルシスを生むことができていない。
事件が起きるまでの日常シーンがその後の展開に全く関わってこないという革新的な構成と、全然魅力のないキャラクター達が"たまに"エイリアンに襲われながら中身のない話をだらだら続けるだけのストーリーのおかげ>>続きを読む
主人公が悩みのない(ことが悩みの)普通の少年で、スケートボード仲間との交流という本筋の物語がメッセージ性を帯びていないという欠点はあるものの、90年代風のフィルムの質感を再現しているのはこの映画ならで>>続きを読む
アメリカにおける同性愛嫌悪はキリスト教が絡んでくるから根が深い。
でも、声を上げなければ誰にも"見えない"まま……。
第二作目となる本作では、舞台が屋内から屋外へ、そして物語展開もスーパースローにシフトチェンジ。
思い出したように前作の登場人物が出てきたり、パージという制度自体の仕組みに迫るかと思ったら迫らなかった>>続きを読む
1年に12時間だけ全ての犯罪が合法化されるという突飛な設定だが、持てるものはバリケードを作って安心安全な夜を過ごし、持たざるもの同士で殺し合うという設定が社会風刺になっていて面白い。
そんな中主人公の>>続きを読む
刑事事件の加害者に対する社会の目、他者に自分の人生を預けてしまう自我の希薄さ、(幼少期に得られなかったであろう)無償の愛に対する渇望。そういったものを描こうとはしているものの、全てが中途半端(それぞれ>>続きを読む
冒頭、「あの頃、何であんなに楽しかったんだろう……何であんなに笑ってたんだろう」というナレーションと共に回想っぽい映像が流れるんだけど、この時点で"学生時代は楽しかったという体験"を共有できない観客は>>続きを読む
夫婦の不妊治療を軸に、家族とは、人生とは、といった普遍的な問いを投げ掛けてくる名作。
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この子は思春期以前から家族にカミングアウトをしていて、家族にも受け入れられている。
序盤で医師にかけられる言葉は、日本では聞くことの難しい言葉だろう。戸籍(これは日本にしかない制度だけど)とか他人にど>>続きを読む
鎖に繋がれた男性陣が全裸になり、それを女性陣が観察するという地獄のオープニングの時点で嫌な予感がしていたけど、この映画は時間の無駄である。
まず、復讐モノで1時間53分というのは冗長すぎる。冒頭でそ>>続きを読む
謎の地下墓地に眠る財宝と秘密を発見するために(間に合わせの)調査隊が色々頑張る話。
地下墓地で起こる怪異が揃いも揃って抽象的で、脱出方法も適当。一体何を見せられていたのかは分からないが、恐らく何も見>>続きを読む
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認知症の当事者から世界がどのように見えているのか。それをここまで正確に表現しているのは凄い。
自分の世界と外の世界の乖離が段々激しくなっていき、自分以外は誰も(最終的には自分さえも)信じられなくなって>>続きを読む
失われた記憶、明けない夜、午前12時に眠る街。
ジェニファー・コネリーはまるで夢の中に出てきそうなビジュアルだし、ゴシックホラーな世界観とハードボイルドチックなキャラクターの相性が最高。
人の記憶を>>続きを読む
科学的見地から超常現象に対抗しようとするバレットと、オカルト的な心霊学でベラスコ邸に潜む悪霊を解明しようとするタナーの対立が見所。
映画としては結構雑で、急展開のあとに台詞で状況を説明するだけして終>>続きを読む
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個性のない登場人物達、やたら長い割には特に意味のない会話劇(特に序盤)、最後まで目立った活躍をしない悪役、登場人物の殆どが金目当てのごろつき。
この映画には"ありがちな欠点"がたくさん存在するが、くど>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
タイトルと内容が噛み合っていないのとやたらと間延びした展開は残念だが、優生思想を否定する脚本自体は素晴らしい。
3名のクルーと1人の部外者(エンジニア)。その場で最も必要ではない人間を切り捨てるのは>>続きを読む