極限に解体され再料理された"Taxi driver"に”Leon"のスパイスをかけ, "シャイニング"のフィルターを通した感じ...
説明が少ないため, 話の筋を追うだけでも苦労した. 主人公の心>>続きを読む
16年来の恋人を事故で失った大学教授, 死を意識して変わる景色を丁寧に, 芸術的に描いた映画. トムフォード監督の卓越した芸術感覚が随所に反映された美しい映画...
回想と現在の時系列配置が工夫さ>>続きを読む
不動産屋が玄関でハンカチを広げ, 茶飲みのフチの汚れを指で取ったシーン等, 細かい所の演出が非常に丁寧だった.
"パリ、テキサス"の様なマジックミラーシーンも, 大味なストーリー展開に結び付ける>>続きを読む
情報量が絞られ過ぎ&情報提供の方法が不親切で難解に感じる映画だった.
ただ,それは質の高さとは別次元の話で, 映像,演技, ストーリーテリング, ストーリー自体の質は大変高かったと思う(ストーリ>>続きを読む
ポールトマスアンダーソン監督自身の体験に着想を得た点が多い,と知り納得. "the master"や"there will be blood"よりも派手さは薄く, ロジックもきちんとしている. >>続きを読む
スリービルボードのマーティンマクドナー監督・脚本作品.
"残酷な暴力"と"どうでもいい会話"が全く同じ重量感で描かれるのがスリービルボードと似てる. チャーリーがマーティーに言った「お前は2人>>続きを読む
雨に濡れた彩子がじっと立って幸田を見つめるシーン, 印象的.
幸田の婚約者が,証言シーンとか幸田との会話シーンで非常に良い事を言っている. 当事者の三人より少し外野に居る彼女だからこそ言えるクルー>>続きを読む
"子が親の愛情を理解し 反抗から感謝的態度へ変容していく感覚"を
"自動車免許取得-車を運転することで見慣れた街が違って見えてくる感覚"
に重ね合わせて表現した最後のシーン, 忘れられない.
">>続きを読む
一般の映画と同次元で評価を付けるのが不可能な映像作品、もっとこの作品が観られるようにと考えて高評価を付ける。
撮影監督含めアンドリューの知人友人が皆冷静かつ知的であった事で このドキュメンタリーの>>続きを読む
LEONの原型(グロリア→レオン, フィル→マチルダ)となった子連れ狼型ハードボイルド.
やたらフィルにミルクを勧たのも後半の説明で納得する. グロリアなりの母性の発露だったんだ.
「(グロリアは>>続きを読む
"バニーレークは行方不明" "桐島" "gone girl" 等のキーパーソン不在系映画の金字塔
"companion"とか"もう長くないでしょう"の台詞の応酬は物語の根幹には関わらないがクスッと>>続きを読む
生死の境界を彷徨い続けていることに気付いてから 一見意味の分からない映像に論理を見出せた…。意図的な幻想感だった。
ドゥニヴィルヌーヴが好む上空俯瞰撮影が強く印象に残る。
急襲作戦時の暗所撮影と赤外線(?)撮影は大胆かつ的確でスリラーとしても芸術作品としても高次元な場面だった。
平凡な家族の中に"異物"が入り、徐々に不穏な空気を齎す…この辺りは"ファニーゲーム"っぽい「何気ないタッチで見せるホラー」感がある。
"不穏"を創り出すのが上手い。八坂のなかなか抜けない刑務所の癖>>続きを読む
80年代の映画とは思えないくらい洗練された映像だった。当時の「映像技術と特殊効果を全面に押し出す」という押せ押せな空気を程よく抑えて現代的な「見せない怖さ」を上手く使っている。
特に生体に寄生し宿>>続きを読む
話に映画的面白さが無い分、構成の妙(弁護士を交えた2つの会談とメインの話を交互に見せる)とフィンチャーらしい洗練された映像を楽しめる。