Ktoさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

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女と女と井戸の中(1997年製作の映画)

3.5


青い映像が印象的、食欲が減退するいやぁな感じの色。この心理サスペンスを描くに相応しい色。

堅物で物憂げな中年女性が自由奔放なティーン女子に普通ではない度合いの愛情を寄せ、二人は親密になるが、ある事
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インソムニア(2002年製作の映画)

4.0


面白い!!!

警察の内部監査が主軸になると思いきや、ある一本の電話から 犯人×アルパチーノの二局対決構造で映画は進んで行く…。(もちろん内部監査が最後までキーワードなんだけど)一方で部下の女性の
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マドモアゼル(1966年製作の映画)

4.4


結構怖い。

「ゴーンガール」を彷彿とさせる過激な劇場型気質のマドモアゼルが淡々と狂行を続けるのを観るかんじ。

途中、蛇が手に絡んでからフラッシュバックのように回想シーンが始まる所は鋭くて説明不足
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.5


モンスターのデザインがいい。
最後の戦闘シーンで”髑髏のクローサー”の造形の完成度の高さに感動した。ティガレックス×ショッカー×エヴァの使徒=絶対悪だよね…質感がリアル過ぎてモンスター映画なのに目を
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.8


心地良くて完成度の高いPVを眺めてるみたい。テンポが良くて面白いからあっという間に終わってしまった。

途中まで計画を立てて遂行していくだけでそこそこ退屈に思えたけど、ラスト40分くらいからがこの映
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死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)

3.5



監督の観察眼が冴えてる…日常の何気ないやりとりから宣告を受けてからのさり気ない聴覚視覚のバランスの変化までしっかり描写してたから、淡々としてるのにぐーーと引き込まれた。

色彩飽和度が高いだけでな
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サンドラの週末(2014年製作の映画)

3.6


淡々としてる。
ドキュメンタリーの様な雰囲気。

ボーナスか? サンドラか?
この二者択一を絶妙な距離感の同僚達に聞いて もしよければ私に投票して と頼み 休日明けの再投票を待つだけの話。

サン
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サイコ(1960年製作の映画)

4.5


サスペンスの主題がスルッと移り変わるのが凄い。プロットの層が厚い、話が一枚岩になりがちなスリラーでこうも立体的な話に出来るんだと驚いた。

カット数が結構多くて飽きない。常にサスペンスが用意されてい
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私が、生きる肌(2011年製作の映画)

4.8


演出に全く無駄がない。時系列の組み合わせ方も上手いので最後までサスペンスフルだった。

この監督の視点はいつも斬新なんだけど、今回は特に大胆で驚いた。変態,性的倒錯...色んな表現が浮かぶけどそのア
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.5


片言の日本語で淫語を連発する所とかおかしくて笑ってしまった。

セリフの半分くらいが日本語なので、どうしても間抜けな感じがしてしまったんだけど、その分 第1部が終わる瞬間のあのシーンの驚きは大きかっ
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.0


12年ぶりに帰郷したルイと彼を待っていた家族との会話(対話)が軸にしてなってる。帰ってきてから、日が暮れるまでの僅か数時間の話。

色んな角度から人物を撮ったり、音響効果をフルに駆使したり、照明やア
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タンジェリン(2015年製作の映画)

3.7


設定(この場合 設定と言い切るのも難しいけど)とカメラワークが独特だった。

iPhone撮影も単なる話題作りのレベルを超えてるので、それを知らなくても充分楽しめる。また、iPhone撮影の利点なの
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アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

3.7


クリスチャンベイルの役者魂におどろく。

出てくる人が全員クズで面白い。

あとクリスチャンベイル扮するコンプレックスのある捻くれたキレ者詐欺師のセリフが全部面白い。

ラストあたり、展開が早くてち
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.8


強烈なキャラクターを持つ主人公がいる映画を久しぶりに見た気がする。

シャーロックホームズみたいな超人的な頭脳を持つ主人公が出てくる映画やドラマって沢山あるんだけど、この会計士もそれだった。高度自閉
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ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

3.9


飛行機の中で英語字幕で鑑賞
初ティムバートン映画

仕掛けもセリフもとても丁寧な伏線になっていて、連続して二回観たんだけど二回目もずっと楽しめた。ループの話がまだ少し難しい…。

エヴァグリーン
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.5


飛行機の中で英語字幕で鑑賞。

子供時代のパートが特に秀逸だった。カメラも子供の目の高さをキープしているし、周りの人が何をしているかよく分からないといった子供時代特有のフラストレーションも良く描かれ
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.7


「部屋」の映画。エントランス、ネイサンの部屋やエヴァのテスト部屋などスタイリッシュでモダンな部屋が多い。

ネイサンの別荘やAIは人間の創造物の象徴で大自然の中にポツンと存在する。一方で別荘の周りで
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.4



結婚のタイミング、奥さんが妊娠中のタイミングでは観たくない映画ランキング1位になった。

悪夢のシーンこそホラー/スリラーな映像が見られるけど、その他は悪魔信仰をする人間そのものの気持ち悪さと恐ろ
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NINE(2009年製作の映画)

2.5


マリオンコティヤールとペネロペクルスとニコールキッドマンに会いたくて観た。

フェデリコフェリーニの「8 1/2」を基に作られたブロードウェイミュージカル「NINE」を再び映画化したものらしい。
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.5



物凄い映画愛のあるインテリジェンスな人が徹底的に作り込んだ映画って感じでとても面白かった。(と思って監督の経歴調べたらハーバード大出身で納得)

名作映画のオマージュが嵐の様に使われていた。雨に唄
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ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界(2012年製作の映画)

3.4


カメラの揺れとフォーカスが独特で綺麗。この印象オルランド観た時も受けたなと思ったら同じサリーポッター監督で納得。特に船の上のシーンでそれを感じた。海、空、人物の色だけでなく、一瞬だけ映る食器や看護士
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

4.5


冒頭フレンチモロッコに上陸してから二人が出会うまでの流れにこの映画の贅沢さがギュッと詰まっている。

高級感のある服装、どの細部を取っても見事な完成度であろうエキストラや装飾…それだけでも贅沢なのに
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刺青(1966年製作の映画)

4.5


毒々しい女郎蜘蛛の刺青のクオリティが高くてとても美しい。若尾文子の肉付きの良い背中と腰のラインの柔らかさと女郎蜘蛛の物々しさのコントラストが印象的。

蜘蛛を彫ってからみるみると悪魔度が増して行く若
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黒い罠(1958年製作の映画)

3.8


カルト映画。

斜め下や斜め上からの撮影は今見ても斬新。動的なカメラワークはBGMのパーカッションと劇的にマッチする。

あらゆるシーンがシャープで展開が早いので飽きない。サスペンスにしては起伏は少
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

4.5


こういう話を「世にも奇妙な物語っぽい」っていう形容してしまう度に自分の引き出しの無さにガッカリするんだけど、これは本当に世にも奇妙な物語っぽい。

若かりし頃のキャメロンディアスはなんとも愛らしく、
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落下の王国(2006年製作の映画)

4.8


監督がずっと温めてきた構想を一切の妥協なくアウトプットした作品らしく、ロケ地選びの17年も含めれば20年程かけて作った映画といっても過言ではない…。石岡瑛子の作る衣装も半端なく独創的。人為の照明を避
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.8


軽い逃避行のつもりで出発した二人が、最終的にカーチェイスを繰り広げながら警察に追われるようになるほどの大展開。

脚本のクオリティと人物描写のあまりの徹底っぷりに、そんな大展開も全くもって不自然じゃ
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ウェルカム!ヘヴン(2001年製作の映画)

4.1


ある程度のゆとりをもって楽しもうという心持ちで観れば、凄く良い映画だと思う。

多くの人と同じくペネロペクルス目当てで観たんだけど、ファニーアルダンとか有名な人も出てて豪華だったしエンディングではま
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.5


ラスト20〜30分頃、一度「?」が浮かび上がってからの怒濤の展開。「?」が溢れんばかりに増殖する。

冒頭の意味深でアヴァンギャルドなモチーフのサブリミナル描写で与えられた不安感が、中盤で再び登場す
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

4.3


「仲間集め」
七人の侍でもココがめちゃめちゃ面白い所、尺的にかなりコンパクトになっていて情報量もだいぶ少なかったけどこちらも興奮した。

ギャンブル好きで手先が器用な色男、飄々として独特な風貌の伝
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