Ktoさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.9


洗練されたスタイリッシュな映像。特にオープニング、ハリエットがいなくなる当日の回想シーン、バイクと車のチェイスシーンはすごくカッコいい。

前半で別々だけど共に社会から逸脱しかけた二人が出会うところ
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炎上(1958年製作の映画)

4.6


白黒映画でこんなに綺麗な映像になるんだ…と感動した。

画面に映る線(障子の格子、畳の境目等)の本数がこれまで観た映画の中では最も少ない。本題ともなる人間の複雑さ(中身と外見)と寺という建築の簡潔で
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

3.4


ハービーデント法の概要がいまいち分からなくて、加熱する革命軍側の主張がスッキリ飲み込めなかった。(俺だけかな…)

深井戸の地獄、ラーズアルグール、影の同盟、ブルースウェインとゴッサムシティの関係等
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砂の器(1974年製作の映画)

4.2


セリフが丁寧、刑事が地方に出張して地元の人に聴き取りしているときの会話のリズムは特に秀逸だった。前半の楽しいポイントでもある。

遺体が発見されて始まる捜査の流れや刑事の動きを描写する白字のテロップ
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ブレードランナー(1982年製作の映画)

3.5

SFの金字塔とされていたのでどんな派手な映画なんだろうと思ってたけど、実際はかなり地味だった。

コンピュータなどの近未来のアイテムがたくさん出てくる訳でもなければ、武器を使って派手に戦いまくると
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.4


ステージとなる盲目の軍人の家に行くまでの前おきは非常にコンパクトかつ分かりやすくて潔かった。テンポがすごくいい。

前半の三人が家に忍び込んでから家主が出てくるまでのシーンは特に映像のスタイリッシュ
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ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.8

前半は主人公の動きの効率の悪さやグッドウィンとラトリッジ博士の対応の間の悪さ(コルターが自身の状況に疑問を持たないわけないのにその対応が準備されていない)とかが気になった。

遂にテロリストの特定と車
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.8

2017年1本目

照明、インテリア、ファッション...細部までコッポラ監督の執念に近いこだわりが感じられる美術でめっちゃカッコ良かった。マフィア映画の基本作法を根から打ち立てただけあって本当にカッコ
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小さいおうち(2013年製作の映画)

3.3


着物の扱い方、ふとした仕草、目線 細かい点がとても丁寧。

不倫とそれを取り巻く当時の環境(現代人が勝手に想像する社会と少し違っているが)とタキの感情が複雑に絡んでいて品格を守るのが難しそうな話なの
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.8


人生のハイライトを一段階メタな次元から観察したり、超現実な現象で現実における教訓を示したりするのに天使という設定が見事…。

天国での天使同士のやりとり(星がピカピカするところ)やメアリーとの交流を
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モンスター(2003年製作の映画)

3.0

シャーリーズセロンの役作り(14kgの増量や眉毛全剃り、肌荒れっぽいメイク等)のクオリティが高い。高過ぎて怖い。他の映画のスタイリッシュでスマートな金髪美女のイメージとは全く違っていた。

クリスティ
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.8

会話のリズムがとても映画らしくない、映画の会話特有のストレス(そんなこと言わないでしょ…っていう)が殆どなくて心地良い。特に綾野剛と飼育魚に詳しい(?)おじさんとかの話し方は秀逸だった。自ら頷くような>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.7

コワルスキーが愛らしくてとても良い。
1920sのNYのファッションと街並みを高クオリティで再現していてとても良かった。

スキャマンダーの独特の空気がとても良い、純粋な学者肌の青年(喋る時の目線、声
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

3.9


汚れた血が「赤と青」の完全主義ならばポンヌフは「赤と黄色と黒」の完全主義だった。

フランス革命200年祭の兵隊の行進のシーン、打ち上がる花火の嵐と橋で踊る二人の動き、夜更けの海辺で身を寄せ合うシー
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.5

ベンアフレックの演技が凄い。
出会いの場面での自意識過剰めなやりとりとか、エイミー捜索動き出しの時の母親の過剰気味な劇場的演出とか、観てる側が絶妙にお腹痛くなるような仕掛けが多くていやでも引き込まれる
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.5

「ごめん、風に吹き飛ばされた」のくだりも、ヴィンセントとジェロームの単なる友情とは言えない複雑な関係も、兄弟で度胸試しをするシーンも、最後に検査するドクターの息子の話も、主人公が宇宙へ飛び立ちたい本当>>続きを読む

汚れた血(1986年製作の映画)

4.0

アンナとリーズが死ぬほど綺麗…。

鏡を効果的に使ったりアウトフォーカスや長回し等 映画におけるカメラワークの奥深さや色彩感覚の斬新さを堪能できた。本当に画面が綺麗。ネオヌーヴェルヴァーグ…。

どこ
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

4.7

面白い。
まるで舞台演劇の様な床の上に白いボーダーラインを引くだけという斬新なセットは、この映画の主題となる「道徳や倫理観を信じ、説くことの無意味さ」を生々しく描き切るのに向いている。

ボーダーライ
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テープ(2001年製作の映画)

3.0


人と思い出話をしていると、自分達にはまるで映像を観てるかのように当時の記憶が蘇ってくるってことは良くあると思う。

普通の映画なら思い出の部分を「回想」という別の映像を組み込んで描くことが多い。
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

3.3

渋くて軽快。

スティーブブシェミの演技をぼーっと眺めてるだけでその小気味よい声と独特の表情の虜になる。
アンジェリカもただの美しい隣人に収まることなくフランス人の夫にhitしたり訳ありっぽい子供三人
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.9


単の勧善懲悪な映画ではないことくらいはずっと知っていたけど、実際に観てみると想像以上に正義と悪がカオスに目まぐるしく変わっていた(あるいは、自分の中の正義と悪のルールなんてものは結局 簡単に壊れる物
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.5

バットマントリロジーの序章。
クリストファーノーラン監督の映像感とバットマンという作品の持つ世界感がぶつかり合うことなく綺麗にコラボしている。特に序章ということで、バットマンになるに至った経緯と彼の信
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.8

極上の下らない映画…
俳優と台詞とセットと音楽への惜しみない愛とこだわりをあらゆるシーンに感じる…

ミアとファビアンが異常に可愛い。

ある日、突然。(2002年製作の映画)

2.1

前半のロードムービーPartはお洒落だし登場人物もそれぞれ含みがありそうで魅力的だった、音楽も良かった。
ところが、後半になってからのストーリーがもうなにがなんだか分からない…。なにがなんだか分からな
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.7

レントンが一度倒れて病院に運ばれてから自宅に戻ったあとベッドで見たせん妄の描写はかなり強烈でそれっぽい。トキソプラズマ、HIVの病態生理とか簡単な説明だけどそれなりに分かりやすく本格的だった。

イギ
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

4.0

ミニシアターブームの火付け役として有名、ってことでずっと気になってた。

あらすじを読む必要はないんじゃないかと思うほどに大きなストーリーはない。
バグダッドカフェに集う個性的な人達を斬新なカメラワー
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