こんなに掛け合いが楽しい会話劇を観たのは久しぶりな気がする。
個別指導塾講師の大野康臣を演じる成田凌とその生徒秋本香住役の清原果耶W主演のロマコメ。
二人の顔がそれぞれ3つずつ並んだポスターにピンと>>続きを読む
Covid-19のパンデミック渦中にある2020年9月に配信された、チャーリー・カウフマンによる問題作。
若い女性(役名Young woman)とその恋人ジェイクは、彼の両親に彼女を紹介するため吹雪>>続きを読む
2020年(緊急事態宣言解除後)の自分の年間ベスト。
映画は比較的歴史の浅い、新しいアートフォームではあるものの、そのほんの少しをかじった程度の自分にこの作品を批評するのは難しい。
『Mank』より>>続きを読む
自分にとって麦と絹は現実にいたら忌避するタイプの人間。
それは、特に音楽において学生時代から北米中心のメインストリームに興味が移っていた自分には、サブカル文脈と結びついた(そのような偏見も含めて)二人>>続きを読む
ジェントリフィケーションによる都市の成れの果てを美しく、悲劇的に描く。
主人公が執着するヴィクトリア調の家をはじめとする、数々の美しい街の映像に息を呑む。
作中には街が変化していくことに対する怒りも>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
孤児の“戦争兵器”が手紙を代筆するドールとなったことで、感情を、愛を知っていく。今回は、TVアニメ版や、寝食を共にする親友を得た外伝を経て、新しくヴァイオレットが何かを学ぶという成長譚ではなく、自立し>>続きを読む
幼い頃に両親と中国からアメリカに移住した移民二世である主人公ビリー。中国に住む祖母ナイナイがステージ4の肺ガンであると発覚するが、本人には最期まで告知しないという。各地に住む一家は、余命宣告されたこと>>続きを読む
90年代半ばは自分が物心つく前後で、彼らは一世代上ではあるが、ビデオゲームや後に自分が熱狂することになる音楽がそこにはあって、日本と環境は違っても地続きであることを強く感じる。
いつの時代のどこに生ま>>続きを読む
取り急ぎ1回目@ドルビーシネマ(9/19)で観た直後の感想。
一気に作品に没入させる緊迫感のある導入部を経て、劇中世界や時間逆行の説明的会話→アクションの繰り返し。
会話が全く頭に入ってこないので>>続きを読む
小さな漁港に住む、母を亡くした姉妹が主人公のスリラー。
妹のメアリー・ベスが男に襲われ、反動で殺してしまい、助けを求めた姉プリシラと共に死体を遺棄する。この一件が町全体に伝播していく。
キッチンで黙>>続きを読む
劇中でも流れる31曲のプレイリストから着想を得たというこの映画が、メンタルヘルスや愛を主題として扱うことは必然に思える。(そしてどこまでもFrank Ocean的)
レスリングに打ち込む高校生のタイ>>続きを読む
H・G・ウェルズのSF小説『透明人間』を原作とした1933年の同名映画のリブート版。
本作の透明人間はCGではなく、カメラワークや音、演技による巧みな演出で何もない空間に“それ”の存在を浮かび上がらせ>>続きを読む
読みかけの本を再び開いた時のように、一瞬にして彼女たちの日常が目の前に溢れる。
ボブ・オデンカークが出演していることをすっかり忘れていたので、彼の初登場シーンで不意をつかれ泣かされた。
(BrBa,>>続きを読む