咎さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

咎

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夏、至るころ(2020年製作の映画)

3.8

同時期に男性監督による男の友情映画である佐々木、イン、マイマインを見てしまったので余計女性監督による男の友情映画だな、というのを良くも悪くも感じてしまった。男特有の下品さがない所が綺麗すぎて少しファン>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

4.0

願い事とその代償というやり尽くされたネタを力技で魅せ切った感じ。前作でダイアナと私含め一部鑑賞客に大きな未練を残したまま去ったスティーヴへの想いを上手い感じに昇華してくれて良かった。
なによりもペドロ
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ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

バッド・ジーニアスでも好演していたチュティモンさん、やはりスタイルや表情が美しく惹きつけるものがありました。

物を捨てるのは簡単だけど、その関係性まで捨てるのは難しい。本作のピアノのように思いを共有
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The Blue Hour(英題)(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

来年同監督と同主演のタイBLドラマが作られると聞いて興味本位で過去作を視聴。

ゲイ少年の葛藤ものと思いきや超常現象的ホラー要素もある作品。
情景描写は美しい。できればスクリーンで観たかった。原題の意
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100日間のシンプルライフ(2018年製作の映画)

3.4

友情、恋愛、生き方、消費社会批判、何を主題にしたいのか本当に軸がブレブレ。
なんとなくいい感じに終わらせようとするエンディングに何だか白けてしまった。

エシカルに興味のある人にとって特別得られるもの
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

美しい。動く絵画。
肖像画に宿る生命感が凄い。
静かな映画なのでその分音楽も映えている。

あの5日間だけがあの女性達にとって精神的にも肉体的にも自由だった時間で、その事が昇華される事なく永遠に心に留
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.3

私は学生時代、佐々木のような人を傍観するような人間だったけども、私の人生の中で私の事を幸せにしたり支えてくれた不幸な生い立ちの子を、結局私はどうすることも出来ないつらさみたいなのは思い当たる事があって>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

4.1

しんどくてレビュー書けずにいた。
人間妖怪道中記といいますか…長い割にはチャプター毎に分かれているので見やすいと言えば見やすいですが…
こんな風に生きて彼はこれからどんな人間になってしまうのかと心配…
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キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ただのサクセスストーリーではなくちゃんとした戦争映画だった。墓場でのかつての軍曹との殴り合いのシーンとても切なかった…。脚色した個人の人生の話なのでドラマとして終わらせたいなら本人のwikiは読まない>>続きを読む

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.7

不器用で人間味があってちょっと間の抜けたユーモアがある私の好きなイーサン・ホークを堪能できる90分でした。役者ファン向けかと。

THE CAVE サッカー少年救出までの18日間/THE CAVE ザ・ケイブ レスキューダイバー決死の18日間(2019年製作の映画)

3.8

本人主演だけど演技力は気にならず見れた。ただ救出側がメインで書かれるため、ドキュメンタリー要素が強く、もっと救出される側の面を描けばドラマ性を強くできて観客にも受け入れやすい作品になったのではと感じた>>続きを読む

ザスーラ(2005年製作の映画)

3.5

子役が可愛い以外特に目立った印象のない作品。90年代ならまだしも2005年製作にしては作りが古い気がする。テレビで片手間に見る兄弟映画。ティーンエイジャーのクリステン・スチュワートとても可愛い。

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(2019年製作の映画)

4.2

キャラクターの良さとバディものの掛け合いの心地良さ、そしてストーリーも良かった。自分の価値はどこかに属することで決まったり変わることはなく、自分の居場所を自分の中で持つ事は改めて大切な事だと感じた。>>続きを読む

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

4.1

作画が美しすぎる!!動く絵本!作中で紅葉も楽しんでしまった。
めちゃくちゃ上質なアニメーション。キャラクターデザインも秀逸。
ストーリーは王道ですが、お子様、特に女の子に是非オススメしたい良い作品でし
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バイク泥棒(2020年製作の映画)

3.8

アレック・セカレアヌ目当てで。GOCの彼とは違った良い父性を演じられていて良かった。父の匂いを思い出す。家族構成もいいアクセントになっている。ストーリーはコンパクトだが無駄なくまとまっていて良かったと>>続きを読む

皮膚を売った男(2020年製作の映画)

4.0

もっとシリアスで硬派な映画だと思っていたがそうでも無く。恋愛要素や分かりやすいキャラクターが良く言えば観易く、悪く言えば安っぽい作りにしてしまっている。

ただアートとは、人権とは、という小難しいテー
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とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)

3.6

いかにも漫画の実写版という急に踊り出したり時の人を出す嫌な演出はあったものの、漫画では得られない音が体感できるのはやはり嬉しい。最後のフロアが最高だったのでスコア+0.2。もう1フロア見たかった。意外>>続きを読む

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

3.8

話は悪くなかったけど主人公の都合が悪いと急に怒鳴ったり暴力を振るいがちな荒い性格が全く受け付けなかった。この手の急な怒鳴り声とかにトラウマやPTSD持ってる人は注意した方が良いかも…そのせいか体感時間>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.8

凄すぎてレビューを書く気になれませんでした。初見では分かりづらい所も多いですが2度3度観たくなる映画。分からなくても映像体験としてだいぶ満足度は高いので絶対見ておくべき。

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

ミッド90sのノンフィクション版とでも言うべきか。
12年も自分達を追った貴重な映画だと思うし、この映画を作る事で自分達と向き合い、彼らの精神的な救いにもなっているのだと感じた。
過去にネガティブな事
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

華やかな街だと思っていたサンフランシスコの日陰の部分を見た感じ。固執していた事が偽りだと分かった時、主人公はこれから何を拠り所にして生きていくのだろう。
とにかく家と内装が素晴らしい分最後のクソリノベ
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.7

泣ける映画と期待してしまった自分がいる。死生観を問うホームドラマという感じ。ナイナイとビリーの対話が良かった。
クセのあるおばぁちゃん、今まで色んな人を苦労させていそうではある…

マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.1

ジョンF〜→マティアス&マキシムと観て過去作振り返り。
若き天才と言われる所以が分かる映画でした。圧倒的なセンス、どうしようもない愛憎。この映画を観て刺さらない人はある意味幸せなのかもしれない。

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

単にドラマとして面白かったけど得られるものがあったかと言われればうーん…という感じ。長すぎるので2夜に分けて自宅で見ても満足度は変わらない気がする。

終盤絵が完成する所が圧倒的なハイライト。

悪者
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プレステージ(2006年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

面白かったけど究極の男の泥仕合を観た感じ。
ボーデンとファロンが単なる空似の替え玉であると思ってて、ここのレビューを読んで彼らは初めから双子で1人の人生を歩んでいたと知ったのですが、考察サイトを見ると
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.2

あとからジワジワいい映画だったな、と思う作品。
好意を言葉や態度で表現せず、繊細な心情の揺れを描くのでハッキリとした恋愛話が好きな人には向いていないかもしれない。

マティアス側の感情を見せるウェイト
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

4.0

やっと字幕版で観れた!!
クリプラのウザくて鬱陶しいけど最高に素敵なお兄ちゃん…!めちゃくちゃ良かった…!!ファンはぜひ観て欲しい!ラストはうるうるだった😢
脚本も綺麗にまとまっていて良い。マンティコ
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.5

2人の恋愛を観たかったけど雑魚キャラが出たり入ったりするモダモダ展開が多く、作品自体の長さもありやや疲弊。海辺のシーンみたいなのがもっと見たかったかな。

主人公がクズというより根本的に愛する事への向
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人数の町(2020年製作の映画)

3.9

なるほど人間の町ではなく人数の町。

日本では珍しいディストピアSF。現代風刺も効いていて良い。言い方が悪いが中村倫也はこういう虚無の演技が似合う。エンディング曲がカッコいいが音響良いと逆に耳が死ぬ。
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パヴァロッティ 太陽のテノール(2019年製作の映画)

3.9

1人の人生を贅沢に客観視できた感じ。ハッピーな人かと思いきや繊細だったり、女性関係や友情、オペラ界とエンタメ・慈善活動との関わり方などとにかくパワフルな人だった。
オペラは全然分からないけど歌声には圧
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.7

演技力は申し分無いんだけども主人公役の子が可愛すぎて、観ていて可哀想、ローティーンの子役にやらせる事ではないという気持ちが上回ってしまい物語に集中できなかった。まぁあと不良に憧れはないから刺さる事も無>>続きを読む

真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃ最高!オールナイト上映でも良いくらいずっと観てられる。
演者も素晴らしいが観客の人間らしい生き生きとした姿を捉えているのがこの映画の魅力のひとつだと思う。単調なカメラワークが逆に良い。すご
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.9

映画音響の素晴らしさを駆け足だが学べる。改めて音響あっての映画だと気付かされる。本当に魔法みたい。
普通の人々とかBBMとか好きな映画の裏側が知れて興味深かった。ただ少しネタバレもあるかも。一通り名作
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ファヒム パリが見た奇跡(2019年製作の映画)

3.8

子役達の可愛さ、キャラクターの良さが難民という重いテーマをマイルドにしている。
バングラディシュの歴史的背景も知りたかったけどあくまでファヒムの伝記的な映画という位置づけである気がした。

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.8

学生時代は遊びもせずその割に優秀でも無かったガリ勉側の人間でしたがパーティ行かなくても人生楽しいので主人公達には無理すな…という気持ちでイマイチ乗れず。
ノリが合う友達が居ればそれだけで最高なのでは。
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.6

Are you joking!?
と唸るほどの展開でしたがコメディとシリアスの振り幅が曖昧で、これ笑うとこなの…?と気分をフラフラさせられる映画でした。
実際こういう事件があったようで海外は凄いな…と
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