わたがしさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

はらはらなのか。(2017年製作の映画)

5.0

 観てる最中は結構退屈だったりもするんだけど、観終わってしばらく考え直してみると「あの場面のあれって結構面白かったな?」と思えてきたり、逆に「あの芝居って今思い返すと不自然じゃない??」と思えてくる。>>続きを読む

ANNIE/アニー(2014年製作の映画)

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 テレビ放送で観たんでどれだけカットされてるか知らないけど、ぼんやりと良い話だなあと思った。こういう古典的な話を現代的な皮肉を盛り込みながらもちゃんとストレートに語る系映画、ほんと「ザ・アメリカンエン>>続きを読む

無限の住人(2017年製作の映画)

5.0

 最初からめちゃめちゃ正統で熱量の高いチャンバラやるから「ガチで真面目にやるのかな…」と思いきや、やっぱり途中からエログロナンセンスが滲み出てきて、サウンドエフェクト過剰のアクションもバンバン繰り広げ>>続きを読む

ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

5.0

 新作の度にヒット更新していくほどのこのシリーズで、このタイミングで、このストーリーをやるという勇気にまずめちゃくちゃ感動するし、たとえドル箱シリーズでもそれに甘えて同じようなものを延々量産しても意味>>続きを読む

猛進ロイド(1924年製作の映画)

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 ウジウジしたロマンスに胸を締め付けられて、最後のウルトラ最高アクションにテンションあがりまくりで「映画って本当に素晴らしい!!」ってあらためて思える、本当にしあわせな映画だった。

美女と野獣(2017年製作の映画)

5.0

 何十年も語り継がれる童話を今わざわざあたらめて真面目に映画化することの難しさ、奥深さをひしひしと感じたし、今後のディズニー名作実写映画化シリーズの行方がますます楽しみになった。自分もいつか監督として>>続きを読む

あまくない砂糖の話(2015年製作の映画)

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 そもそも真実を伝える気があんまりない露骨な感じがすごく気持ち良くて、ドキュメンタリーでもここまで自由に作っていいんだなあという発見に満ちた映画だった。ラスト頭おかしすぎて笑う

MATSUMOTO TRIBE(2016年製作の映画)

5.0

 何かを作ったり表現したりすることに命を賭けている人であればあるほど松本ファイターの生き様とかクソどうしようもない感じは響くんだろうなと思うけど、そんな松本ファイターの本作での行く末は観るに堪えないほ>>続きを読む

ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日(2013年製作の映画)

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 みんな楽しそうでいいなあとしんみりしてしまった。メタギャグが多すぎて内容ほとんど入ってこない感じがもう好きすぎる。チャニング・テイタムもいいけどマイケル・セラが最高すぎてダメ

5つ数えれば君の夢(2014年製作の映画)

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 すごく面倒臭い哲学台詞と、うんざりするほどの反復音楽、気持ち悪いカット割り、この火照った自意識が「溺れるナイフ」で綺麗に繋がっていくんだなあ、とぼんやり思いながらぼんやり思っていた。

50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

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 特に何をひねってるとかもないストレートな闘病もの映画だけど、やっぱり日本のそれにはない底抜けの明るさとか、もっと突っ込んだ人間関係だとかが描かれていて、わざとらしさも他人事感もまるでない。物凄く綺麗>>続きを読む

レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

5.0

 別に全然面白くなかったわけでもないし、好きなところはめちゃくちゃ好きだし、テンションあがりまくりの場面もあるにはあるし、楽しい映画ではあるんだけど、あまりにLEGOムービーが好きすぎるせいでどうして>>続きを読む

メタルヘッド(2010年製作の映画)

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 勝手に観る前に想像してた感じとは全然違って、テンションも髙くないしテンポが良いわけでもない、どちらかと言うとかなり地味な映画なんだけど、そこが本当に本当に大好きな映画だった。
 どん詰まりの人生を救
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ムーンライト(2016年製作の映画)

5.0

 今の時代にこの映画が作られて上映される意義はとんでもなく大きいし、こうしてアカデミー作品賞まで獲るってのはものすごいことだと思う。この映画がもたらすであろう世界の変化はきっと歴史的財産になるだろうし>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

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 途中で何回も泣いてしまったり、あまりの気持ち悪さに数年ぶりに心底震えあがる瞬間が何度もあったし、何というかもう、大好きな映画だけど相当精神的にダメージを受けたというか、今こうして文章にしてようやく心>>続きを読む

悪魔のいけにえ2(1986年製作の映画)

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 伝説的1作目を全部パーにする感じが最高にアナーキーで、そういう意味で1作目と同じぐらい狂気めいた映画だった。
 めちゃめちゃふざけたことするのに演出は道から外れたことは全然しないし、何だかんだで始め
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フィルス(2013年製作の映画)

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 なぜかめちゃくちゃ共感してしまったし、自分がクズだとわかっててその事実から逃れようはないのに、心のどこかで「俺はクズじゃない」と思いたくてしょうがない感じ、その憤りをバーッとぶつけて他人に迷惑かけっ>>続きを読む

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

5.0

 物凄く面白い映画だと思うし、これ見よがしでないハイセンスでツボを突いた演出も気持ち良いけど、それ以外は特に何が好きで何が嫌いとかもない映画だった。やたら肉感的なブリ―・ラーソンとサミュエル・L・ジャ>>続きを読む

ドン・ジョン(2013年製作の映画)

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 こんなくだらない出発点から最終的にこんな深いテーマを描くストーリーにびっくりするし、演出センスも的確でしっかり遊び心もあって、JGLは本当に映画に出るのも観るのも撮るのも大好きなんだなあ、と心が温か>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

5.0

 字幕版で鑑賞。本当にめちゃめちゃめちゃ大好きな映画だった。イルミネーションの映画は偶然にも全作劇場で観ているけど、その中でも格別にダントツに大好きな狂気の映画だった。
 まず、この映画で描かれる「夢
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

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 いつか観なきゃな~と思いながら後回しにしていた映画の1本。想像していた物語とは全然違ってびっくりした。
 現実が生々しくてグロいのであれば妄想する世界だって生々しくてグロくなくちゃおかしい、というフ
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

5.0

 今年1番レベルに胸に深く突き刺さる映画だった。めちゃめちゃ涙を流し果てながら、過去に出逢ったいろんな人に心の中で謝罪をした。今までみんなごめんなさい、でも俺にだって俺なりの事情とか!!!っていう女々>>続きを読む

ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)

5.0

 言いたいことは痛いほど伝わってくるし、リアル鬼ごっこを撮った園監督がこういう作品を撮りたくなることも死ぬほど理解できるけど、それにしてもあまりに映画として面白くなくてびっくりした。面白くない映画でも>>続きを読む

SLUM-POLIS(2015年製作の映画)

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 卒業制作として、当時ちょうど今の自分と同じ年齢ぐらいの人間が撮った映画として観ると、あまりのクオリティの高さに泣きそうになる。美術も、音楽も、編集も、芝居も、ロケーションも、全部本気で映画を愛する気>>続きを読む

ハルチカ(2017年製作の映画)

5.0

 クライマックスは感情が追いつかなすぎて、ずっと泣きながら笑うことしかできない、それぐらい薄気味の悪いグロ映画だった。
 淡々とふざけているのかふざけながら淡々としているのかわからない演出でオフビート
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孤高の遠吠(2015年製作の映画)

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 こんなものを撮り切るだけでも相当すごいし、その熱量と狂気は今の自分にはとても理解できなくて、ただひたすら尊敬することしかできない。
 それとはまた別の問題として、単純に1本の映画としてテンションがあ
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渇き。(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 めちゃめちゃ久しぶりに通しで観たような気がするけど、本当に何度観ても編集が人間技ではないし、この映画なしに自分の映画の趣味は語れないというか、自分が映画を撮る上で影響を受けている要素があまりに多すぎ>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

5.0

 序盤から最高に面白くて、暗闇で禍々しい映画をこっそり覗き観る原始的な快感に満ちていて、何よりシネコンでR18指定の映画を観るという行為はやはり何にも代えがたい興奮がある(シネコンでR18映画観る度に>>続きを読む

トリプルX:再起動(2017年製作の映画)

5.0

 こういう映画を観る度に「この人たち、本当に人間なのかなあ」と思う。こんなこと自分には一生できないし、するための努力もしたくないし、でもこうして映画で拝むことができる。あわよくば疑似的に体験もできる。>>続きを読む

無垢の祈り(2015年製作の映画)

5.0

 どこにも逃れることのできない気持ち悪さだけが延々と続いていく映画。ほんの一握りの希望があるかと思いきや、それもまた逃れることのできない気持ち悪さの中でひっそりと存在しているだけの希望で、希望ではない>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

5.0

 何よりもまずオープニングが凄まじくて、一体これを撮るのにどれだけ入念な準備が重ねられて、どれだけの技術とどれだけの情熱で撮られているのか、バカな自分には到底理解できなくて、なんというかこんな映画に張>>続きを読む

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

5.0

 観客の空気を読みに行かない映画は大好きで、この映画もえげつない描写で勝手に自分たちだけで「面白いっしょ!!」ってなってる感じは大好きなんだけど、それ以外はなんともまあ、というかなんであんなに二人がず>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

5.0

 この映画を観て「俺はなんて信念のない人間なんだろう…」と自己嫌悪すると当時に「確固たる信念のある人って生き難いんだろうなあ」とひしひしと思うなどした。
「絶対にキリスト教は日本で流行るから!!マジで
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堕ちる(2016年製作の映画)

5.0

 アイドル文化の光、闇、心温まる感覚と身体が腐っていく感覚が同時に押し寄せてくる、なんとも気持ち悪いなあ、と言うかなんというかさあ、やっぱりアイドルって最高に美しくて、最高にグロテスクだよなあ……
 
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

5.0

 観終えて、完全に呆然として、そのままひたすらトイレに籠って家に帰れる精神状態になるまで泣き続けてトイレを涙で沈めた。本当に、本当に、俺はなんて美しい映画を観てしまったんだ、なんて悲しい、なんて優しい>>続きを読む

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

5.0

 ティム・バートンがひとりの人間として、ひとりの映画監督としてメキメキに進化していきつつあることがわかる、途方もなくティムっていて限りなくバートンな映画。バートンがいなければ自分が映画好きになることな>>続きを読む