わたがしさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

監督失格(2011年製作の映画)

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 面白いとか面白くないとかの次元を超えて、ひとりの人間が絶対に作るべきだと思って作った映画、という意味で本当に価値のある映画だと思う。この作品を通じて言いたいことも、言えなかったことも全部ヒリヒリと伝>>続きを読む

7s セブンス(2015年製作の映画)

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 観てる間何度も何度も泣いた。なんでこの人たちはこんなにも辛い思いをしながらも必死に映画にしがみついているんだろう、悪魔に憑りつかれて後先もう苦しみながら死ぬしかないみたいな状況の中で必死にもがき続け>>続きを読む

亜人(2017年製作の映画)

5.0

 今の日本映画の底力というか、今の日本でここまでガチな銃撃戦とかCG使いまくりバカアクションができるんだ!!!って観ながらとにかく驚きの連続だった。政治批判も全然高尚なことはしてないんだけどそれでもや>>続きを読む

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

5.0

 とにかく最初から最後まで居心地の良い映画だった。薄い青緑のグログロしい空気感、作り物っぽさの欠片を一瞬たりとも見せない精密な美術にうっとりする。もうここまで徹底的に作り込まれると映画にも見えない。現>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

5.0

in レーザーIMAX
 いえーい!!万歳!!1.43:1の画角の映画だ!!エキスポの1.43:1の画角の映画館で観るときっと楽しいぞ!!しかもフォースの覚醒とかゴーストバスターズみたいにケチケチして
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

5.0

 最初のほうはただのラブコメだと思って、何だかモテキとそんなに変わらないじゃん、いつもの大根仁じゃん(嫌いじゃないし全然好きなんだけど、またこれかよ感)と思って観てたんだけど、やっぱり異常にリアルな編>>続きを読む

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

5.0

 大学の授業で先生が「君膵観てなくてあんま知らんけど何かクソらしいで!!」みたいなことを言ってたのがめちゃくちゃムカついて「そんなことないやろ!!」と思って、本当にそれだけの理由で観に行った。
 序盤
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ウォー・ドッグス(2016年製作の映画)

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 こういう実話を観る度に「こうはなりたくないな」という気持ちと「こうなりたいな」という気持ちが同時に湧き起ってくる。どんな手段であれ自分の知恵と努力と才能でのし上がって認められて大金持ちになりたいとい>>続きを読む

スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

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 たぶん数年前に1回観たっきりだった気がするけど、今観返しても本当にこんなにも面白い映画があっていいのかよと思う。とにかくもう信じられないぐらい面白い。
 映画で起こる全ての現象がバカげていて、人間の
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

5.0

 クソなので死ぬほど主人公に感情移入しながら観た。誰よりも自分のことが大事だし、誰よりも自分の大事な人が大事で、それ以外の自分の接点のない人間のことなんかどうでもいい。それは自分だけが生きていたいとい>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

5.0

 すごくすごく観ていてしあわせな気持ちになれる映画で、観ている間ずっと特別気持ちがめちゃめちゃ高まったりだとか泣いたりだとかはしないんだけど、ずっとずっとほんわりゆったりしあわせな時間が流れていく感じ>>続きを読む

トリガール!(2017年製作の映画)

5.0

 もっともっと凶悪なコメディを期待していたのだけれど、案外マイルドというか、そりゃあこんなストレートな青春物語でクソわけのわからないギャグをガンガンにやられても困るんだけど、やっぱり英監督の前作「ヒロ>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

5.0

 全体的にはそんなにワクワクしない映画なんだけど、時々完全に理性がぶっ壊れるぐらい泣いてしまう瞬間があった。何十年もわけのわからない差別を受けてきた過去~現在までの全女性達の想い全部ワンダーウーマンが>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

5.0

 音楽に合わせて車が踊ったり跳ねたり、音楽に合わせて銃弾が飛んだり跳ねたり人が死んだりするのは観ててすごく気持ち良かった。
 それにしても物語が本当に個人的にどうでもいいというか、全く刺さらなすぎてび
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

5.0

 今公開してる3D版で再鑑賞した。映像もブラッシュアップされてめちゃめちゃ綺麗になってるし、3Dコンバートも観たことないレベルで高密度に完全立体化されてる。特にクライマックスの水、氷、煙、火花、光、全>>続きを読む

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

5.0

 原作がめっちゃ有名だし、三池監督の映画の中でもかなりお金かかってるほうっぽいし、ガツンとメジャーな方向でしっかりエンタメやるのかな!!と思って観に行くと期待をズタズタに裏切られて、その虚無感と充実感>>続きを読む

トランスフォーマー/最後の騎士王(2017年製作の映画)

5.0

in IMAX3D
 もう最初から最後まで本当にしあわせだった。しばらく映画館で映画を観てなかったというのもあるかもしれないけど、本当に涙搾り取られるぐらいしあわせだった。最後は自分が何に感動している
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怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年製作の映画)

5.0

 怪盗グルーの三部作の中では1番好きかもしれない。「怪盗グルーのミニオン危機一発」とか「ペット」のマイルドなどうでも良さと、「SING/シング」の常人を突き放した倫理観の欠如が上手い具合に絡み合って、>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

5.0

 とにかく「映画を観ることの快感」みたいなものが詰まっているめちゃめちゃ好きな映画だった。ここまでストレートに「これが映画だ!!」みたいな感触のある映画を久しぶりに観たし、何が映画で何が映画じゃない論>>続きを読む

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

5.0

in IMAX
 前作がこの世の終わりかよってぐらい面白くなくて今回もそんなには期待せずに観に行ったんだけど、前作のお高くまとまった感じは全然なくて、初期三部作の野蛮な感じが大復活していて序盤からめち
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ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)

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 80分もかけてこれやられても…という感じはするけど、アニメ盛り盛りだったり気を衒いまくったアングルだったりの映像演出はめちゃめちゃ好きで、その演出ひとつひとつの知性が全然高くなくてやってる本人もそれ>>続きを読む

帝一の國(2017年製作の映画)

5.0

 序盤から最高に変なテンションで映画が始まるし、その変なテンションのまま変なテンションなりに緩急しっかりあってエモさもギャグもしっかりハマってて、最後はその「変なテンション」の意味さえも解き明かしてく>>続きを読む

キング・アーサー(2016年製作の映画)

5.0

 ガイ・リッチーほど3Dとの相性が悪そうな監督もなかなかいないと思うんだけど、今回しっかり3Dで映画を作っていてしかも「今回は3Dがすごいんだぜ!!」みたいなことを本人が言っていてかなり気になったので>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

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 ヘラヘラした狂人の主人公にうっすら共感しながらもドン引きしたりして、愚かだと思いながらも偉大だなと思ったりしているうちにあっという間にクライマックスで、そのクライマックスに完全にやられた。
 何が嘘
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揮発性の女(2004年製作の映画)

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 ゆったりと時間が流れているというよりかは、スクリーンの向こう側とこちら側がほぼ同じ時間感覚で時計の針が進んでいっている気持ち悪さみたいなものを感じられて良かった。
 映画の中でこういう類の変態性を見
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夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

5.0

 何となくポスターからのイメージなんかでしんみりした雰囲気でゆったりじんわり話が進んでいくような映画なのかなと思ってたんだけど、実際に観るとそれはもうバカみたいなテンポでガンガン話が進んでいくし、テン>>続きを読む

美しい星(2017年製作の映画)

5.0

 とにかくキャスティングが絶妙で、出てくる人全員この役を演じるために生まれてきたのかよというぐらいぴったりハマってる感じが最高に心地良い。やっぱりリリー・フランキーは変に騒がしいようなキャラよりもしん>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

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 めちゃくちゃ滑らかなアニメーションとカラフルな画面、めちゃくちゃ心地の良い編集、音楽、台詞の間、その全てが洪水のようにドバドバ襲いかかってくる感じ、それがまさにこの映画における「現実 vs 夢」に直>>続きを読む

小悪魔はなぜモテる?!(2010年製作の映画)

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 エマ・ストーンの役者としての半端ない度胸に泣きそうになるし、映画の中で描かれるテーマも自分にとっては結構切実で、途中で何度も高校時代を思い出して精神がダメになった。
 人間関係なんか一瞬で崩れるし、
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いいにおいのする映画(2015年製作の映画)

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 はらはらなのか。に繋がっていくテーマと演出がたっぷり詰まっていた。魔法の力でモノクロの世界がパッと色付いていく瞬間の心地良さが本当に最高中の最高。こういう瞬間のために何年も映画を観てきたし、今後も観>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

5.0

 すごくいろんな見方のできる映画で、その見方ひとつひとつで紐解いていけるほど自分は頭が良くないので、コミュニケーションに関する映画なのだと割り切って観た。理論が先なのか、感情が先なのか、それともリスク>>続きを読む

バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

5.0

 本当にいろんな意味で気持ちの良い映画だった。過去の有名な人災映画と被るからこれは避けようとか、これは今どきダサいからやめとこうみたいな小賢しさが一切なくて、ただ純粋な気持ちで真摯にこの史実とテーマを>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

5.0

 視覚的にめちゃくちゃ楽しい場面がたくさんあるし、会話の掛け合いがいちいちハイセンスでエモーショナルでパワフル。観ていてそれなりにガッツリしあわせにはなるけれど、やっぱりこのシリーズは自分には向いてい>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

5.0

 シャマランの映画あんまり観てないし、そのせいでわけわかんない場面もあったりしたけど、ちゃんと面白いところはめちゃくちゃ面白かったし、気持ち悪いところは気持ち悪かった。0か100かの表現があふれるこの>>続きを読む

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

5.0

 何よりもまずヘイリー・スタインフェルドがめちゃめちゃにかわいい。めちゃめちゃにかわいくてめちゃめちゃにクソダサいファッションセンスと「私性格歪んでるよ~」って猛アピールしてるようなあのふくれっ面、太>>続きを読む

そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

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 生唾飲み込むほど編集が物凄くて、死にたくなるほどワンショットワンショットが綺麗で挑戦的でバカらしくて幼稚。何回も何回も観返して身体に刷り込みたくなる映画。めちゃめちゃ好き。