わたがしさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

ザ・レイド(2011年製作の映画)

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 ビール飲みながら数年振りに観返したけど、こんなにダサい映画だったかなあと思った。最初に観た時のほうが興奮したし、ヤバいものを観た感覚があった。
 それにしてもみんながみんな人間じゃない動きをしている
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

5.0

 楽しいホラー映画、興奮するホラー映画、落ち込むホラー映画、たくさんホラー映画はあるけれど、ここまで純粋な気持ちで「面白いなあ」と思えるホラー映画もそうそうにないと思うし、何が何だってどうこう言うより>>続きを読む

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

5.0

 マイルドなかっこ良さがあるというか、そんなにバキバキに死ぬほどかっこ良いわけではないけどじんわりかっこ良いなあ、主張が激しくなくて胃もたれしないかっこ良さがあるなあ、と思った。申し訳ない話、かなり眠>>続きを読む

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

5.0

 とにかくオープニングから映像の洪水!!滝のようにあふれる魔法みたいに気持ちの良い映像!!ビルの津波!!スペクタクルの嵐!!もう人類に作りだせない映像なんかひとつもないんだな、と思った。
 それでもな
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

5.0

 オープニングクレジットからめちゃめちゃめちゃかっこよくて、エル・ファニングがめちゃめちゃめちゃかわいくて綺麗で、めちゃめちゃめちゃ退屈するほど粘っこいシーンもたくさんあるけど、それもひっくるめてめち>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション(2015年製作の映画)

5.0

 4DX版も含めて過去に2回劇場で観て、それ以来ソフトでも観ていないので今回が正真正銘の3回目の鑑賞なのだけれど、本当に、本当に面白い映画だなあ!!!と観終えた後に初めて思った。
 正直全然この映画が
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映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!(2016年製作の映画)

5.0

 アニメと実写が融合した作品は数あれど、アニメと実写をここまでバッサリ区別して、しかも双方の世界のギャップをひたすらギャグに落としていく作品は観たことがない。三池崇史監督が漫画を実写映画化する時の「皮>>続きを読む

スナックワールド 人嫌いのレニー(2016年製作の映画)

5.0

 明らかにアニメで育った人間じゃなくてゲームで育った人間が作ったような感触のある3DCGアニメで、そこが物凄く自分には新鮮で面白かった。
 暴力的な場面がやたら長いし、ドラゴンが矢で刺されるリアリティ
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

5.0

 じんわりと心に沁みわたる優しい優しい映画だった。物語の緩急のつけ方が物凄く心地良くて、撮影も爆発的に素晴らしすぎる。小松菜奈が「綺麗だけど何処か謎めいた女」じゃなくて「ただのかわいい女の子」として映>>続きを読む

極道戦国志 不動(1996年製作の映画)

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 狂いに狂ったナンセンスな描写が続くのだけれど、演出自体は1ミリの狂いもなくパーフェクトにセンスフル、という状況が最高にシュールで心が非常に非常に穏やかになる。
 漫画的なのに確かに実写映画、やっぱり
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土竜の唄 香港狂騒曲(2016年製作の映画)

5.0

 2017年一発目から化け物級に大好きな映画に出逢ってしまって、観終わった後に少しずつ明るくなる劇場のやんわりとした雰囲気に最高級のしあわせを噛み締めながら、紅白で歌ってた時の星野源顔負けのニコニコ笑>>続きを読む

彼女と彼女の猫 -Their standing points-(1999年製作の映画)

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 監督がアップロードしてるのでYoutubeで観れる。
 なんでたった5分だけでここまで心を抉られるんだろう。ものすごくテンポの速い編集も、いちいち光の反射だけで何かを語ろうとする気取った演出も、音楽
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

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 小学生の頃からずっと観てきた映画で、今年も午前10時の映画祭で観たけれど、今回あらためて塚口サンサン劇場の大音響で観る機会を得た(ウーハーじゃないけど、それでも低音が本当にすごい)
 演出も完璧、音
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

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 観るのは2回目だけど、俺は一生こういう人間にはなれないのだな、という寂しさと息苦しさみたいなものを感じる。映画自体の後味はとても好きだけど、何回も観てるとたぶん死ぬ。
 たくさんの人をしあわせにした
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

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「言の葉の庭」の直後に連続して観たのだけれど、あれ以上にクソどうでもいい(極めて極めてプライベートな)物語を、三部構成でここまで分かり易く演出の力で映画として成り立たせているのが本当に本当にすごいなあ>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

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 自分の好きな要素(というかおこがましいけれど同じクリエイターの端くれとして描きたい要素)の全てが40分間に凝縮されていて、何というか物凄くむず痒くて、感動はするけど同じぐらいなぜか自己嫌悪に襲われる>>続きを読む

死にたすぎるハダカ(2012年製作の映画)

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 監督がYoutubeに公式にアップロードしている70分の自主映画。
 蔑まれ続けてバカにされ続けてきた主人公が、全能感漂う綺麗な女の子に救われる……その筋書きだけでバカだから胸の奥底を握り潰されたよ
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ぼくとアールと彼女のさよなら(2015年製作の映画)

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 まずあらためて「映画」の持つ力の大きさに感動してしまったし、何年も映画を撮り続けている自分は全然間違ってなんかないんだなあ、正しいことをしているんだなあ、と最後は思わせてくれる。きつい皮肉とは裏腹に>>続きを読む

ロジャー・ラビット(1988年製作の映画)

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 オープニングのアニメから完全にぶっ飛んでるし、何回観てもアニメキャラの陰影が実写の人物や建物に映り込んだり、実写の光が綺麗にアニメに反射したりする細かい描写に惚れ惚れする。
 度を超えて若干イライラ
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

5.0

 ハリポタシリーズはずっと遠い魔法界で物語が進むので、正直な話、心のどこかでずっと「知らんがな」と思ってしまっていたのだけれど、今回はちゃんと実在する(自分と接点のある)世界で魔法やら変な生き物やらが>>続きを読む

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

5.0

 まさに真珠のような2時間で、最後に終わってしまってエンドロールが出てくるのがたまらなく悔しかった。終わらなければいけないのだけれど、一生このまま続いてほしい、そんな映画だった。
 身も心もフワッと浮
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ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

5.0

 まず最初に、この映画の存在や意図を全く知らない(予告編なども一切観ていない)人は、この映画を観るのに最高の環境を無意識のうちに勝ち得た勝者なので、このレビューも読まずに、ソーセージパーティーとググっ>>続きを読む

コウノトリ大作戦!(2016年製作の映画)

5.0

 ネイバーズの監督の新作!!ということで、かなり濃厚なコメディを期待して観に行ったのだけれど、どうも微妙と言うか何と言うか、そもそも自分はそんなにネイバーズが好きじゃなかったことを思い出した。
 ギャ
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ミュージアム(2016年製作の映画)

5.0

 まず大友啓史には不信感しか抱いていないので、めちゃくちゃ期待をせずに(誘ってもらった試写会なのにクソ偉そう)観に行ったのだけれど、予想以上にちゃんと面白くて、相変わらずの2時間越えなのに最後まで飽き>>続きを読む

スター・トレック BEYOND(2016年製作の映画)

5.0

 とにかく緩やかでありながらも自在に動き回る綺麗なカメラワークに始終うっとりする映画。スピルバーグ映画のようなめちゃくちゃ小賢しい上手さがあるわけでもなく、マイケルベイ映画レベルまで下品にカメラを振り>>続きを読む

SPY/スパイ(2015年製作の映画)

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 まずポール・フェイグ作品はブライズメイズとゴーストバスターズしか観ていなかったから、こんなにもかわいらしい残酷描写をする人なんだ!とますます好きな監督になった。とにかく無神経なんだけど、ちゃんとユー>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

 劇場で観たんだけど非常に寝た。そのうちいつかまた今後気が向けば必ずそっとリトライしたい。4Kで画面がツルッツルだったのもなんか気持ち悪くて普通バージョンを観たいよ!!と強く思った。ごめん。

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

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 かわいい女の子に振り回される男の話だと信じこんで観たんだけど、ただ男がかわいい女の子に振り回された気になっているだけの話で、この映画体験そのものが失恋のような感覚があった。
 オープニングクレジット
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何者(2016年製作の映画)

5.0

【2回目】
 最後のオチを全て知っているからこそわかる、全編に散りばめられた性悪な伏線の数々!!台詞は全て説明的で機械的、生々しさも白々しさも全部がこの結論を出すために用意された餌なのだとわかる。
 
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アングリーバード(2016年製作の映画)

5.0

 とにかく脳の処理が追いつかないぐらい忙しなく動き続けるカメラワークを楽しんでいるだけでもうお腹いっぱいという感じで、正直なところ1本の映画として良かったとか悪かったとか判断できない。それぐらいカメラ>>続きを読む

少女(2016年製作の映画)

5.0

 散らかり果てたエピソードの数々が、そのままバラバラに空中分解している様を、ハイスピードカメラで延々と捉え続けたような、ひたすら気持ちの悪くて居心地の悪い映画。出てくる女子高校生が全員まるで女子高校生>>続きを読む

SCOOP!(2016年製作の映画)

5.0

 前半のテンションなんか正直死ぬほど好きだし、今回も大根監督の映像センスは冴えに冴え渡っている。EDMみたいな音楽に合わせて手際よく下品な写真を撮っていくシーンの流れなんか快感そのものだし、カーチェイ>>続きを読む

白い帽子の女(2015年製作の映画)

5.0

 むちゃくちゃ寝てしまったけど、起きていたところだけを思い出しながら感想を書く。
 お芝居を本業にしている(していた)人間の撮る映画は芝居至上主義的な演出が多い印象があるのだけど、この映画に限ってはカ
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怒り(2016年製作の映画)

5.0

 始めから終わりまでずっと息をすることさえ許されないような映画で、あまりの緊張感にエンドロールに突入した瞬間「やっと終わった…」と安心してしまったほど。
 人間、誰もが自分の力ではどうしようもないやる
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

5.0

 すごくできた人間が、すごくできた偉業を成し遂げ、すごくできた人生を送り……などという展開にはやっぱりならず、「フライト」のクズ人間ウィトカーに悩みがあったとすれば、よくできた人間であるはずのこの映画>>続きを読む

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

5.0

【2回目】
 予告編のテイストを裏切るかのような役者の芝居を主軸にした(そこに頻繁に突拍子もなく予告編のテンションがぶち込まれる)編集はやっぱり気持ち悪くて、そのアンバランスさのどうも煮え切らない感じ
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