わたがしさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

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 どこまで観せてどこからは観せないのかの選択が圧倒的に正しくて、どう観てもサメは本物だと信じたくなる(信じてしまう、ではなく)し、音楽と相まってちゃんとめっちゃ怖いという。初めて観たんだけどすごい映画>>続きを読む

未知との遭遇(1977年製作の映画)

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 全然ワクワクしないなあ、と思いながらも人間や背景のしかるべき画面配置の上手さにドキドキしながら観てた。スピルバーグ、この頃まだ30歳ちょいとかなんだよなあ、すごいよなあ
 本当に単独かは知らないけど
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

5.0

in IMAX3D
 50年ぐらいずっと第一線で映画撮り続けてきた人間による「現実 vs 妄想」に関する主張があるというだけでもうこれ以上ないほどに大好物な映画。何年もフィクションで現実を殴り、現実で
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

5.0

 評判通り、小難しい社会的メッセージなんかは皆無で、純粋に楽しければそれでええけん、というシンプル中のシンプルを突き詰めた開き直りが楽しくもあり、物足りなくもあり……という感じ。
 いかにもCGで物量
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

5.0

 映画監督になるんだ何だかんだ言って今までも今もずっと家族に迷惑をかけてきた自分にとってはあまりにドンピシャすぎる映画だった。もはや人間が創ったとは思えないクオリティの映画だけど、それでも今の自分と同>>続きを読む

アナと雪の女王/家族の思い出(2017年製作の映画)

5.0

 良かれと思ってしたことが全部悪い方向に転がっていく切なさにめっちゃ泣いてしまった。身に覚えがありすぎる。自分の場合、根本の性分が悪いので日頃の行いが悪いからと納得できるけど、こんないい奴(オラフ)に>>続きを読む

ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

5.0

 2回観たんだけど2回とも眠くて、1回観て眠くなるのはこちら側の睡眠不足とかもあるんだろうけれど、流石に2回観て2回とも眠くなるというのはもうどうしようもなくないですか?キャッチコピーの劇薬ってそうい>>続きを読む

パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

5.0

in IMAX3D
 特撮文化の奥深さとか特有の味わい深さみたいなことにはあんまり興味ないんだけど、前作の神々しさみたいなのがゴッソリなくなっていることだけはわかる。でもそれが自分にはすごく風通し良く
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

5.0

 原作は読んでないんだけど、話が進めば進むほど本当に救いも何もない話で、世に存在するどんなにエグい話でも多少の救いというものはあるはずで、でも本当にこの映画に救いないな、ヤバいな、って最後の最後まで観>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

5.0

 題材がほんとにあんまり興味持てなくて、それでも語り方次第では興味湧く話ではあるんだろうけれどこの映画がそうだったわけでもなく、まだまだ自分はこういう題材には積極的に興味を持って接することに馴れておら>>続きを読む

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

5.0

 テンションのあがる映像でそんなにテンションのあがらない話をずっと追っかける映画。物凄いアクションが物凄い形で示されていてるのに、そのアクションのドラマとしての凄味みたいなものはあまり感じないという。>>続きを読む

サニー/32(2018年製作の映画)

5.0

 実際に起きた事件の映像化(着想を得たぐらいなんだろうけど自分にはほぼ映画化に思えた)という意味でこの映画は他では類を見ないぐらい優しい眼差しがあるなと思った。事件を客観視して面白がるようなこともしな>>続きを読む

ティム・バートンのコープスブライド(2005年製作の映画)

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 何回も観てるけど、バレンタインなのでまた観た。生きてても意味ない!!意味ない!!ってひたすら連呼するところとか本当に変な映画だなとあらためて思い、2000年代に入ってもティム・バートンは丸くなんかな>>続きを読む

犬猿(2017年製作の映画)

5.0

 やっぱり自分は吉田恵輔が大好きだなとしみじみと思わされる映画だった。誰が何と言おうと俺は吉田恵輔が最高に好き。たぶん吉田恵輔の映画が好きなんじゃなくて吉田恵輔が好きなんだと思う。会ったことも喋ったこ>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

5.0

 少女が覚醒する瞬間はいつだって美しいよね。それより美しい現象なんてこの世にないと思う。少女の目覚めってたぶん、自分の身体が新たな生命を宿すことのできる存在だと理解した瞬間だと思う。自分って何て神秘的>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

5.0

 自分も人との接し方があまりにわからなさすぎて自分の中で勝手にコミュニケーションを完結して勝手に震えていた時期があった。時期があった、とか言えるほどその病気から今完全に脱し切れているわけでもないんだけ>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

5.0

in IMAX
 140分、飽きることもなくどんどんどんどん新しい展開で畳み掛ける脚本が本当にめっちゃ面白くて、前作は脚本よりも演出の映画という印象があったんだけど、今回は本当に問答無用に脚本が面白か
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

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 夜中に部屋を真っ暗にして観て、観終わってすぐ誰かに「やっぱり暴力って良いですよね」と話しかけたくなった。物凄くいろんな人と感想を交わしたくなる映画。
 主人公の暴力衝動はわかりたくないけどめっちゃわ
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

5.0

in IMAX
 スター・ウォーズにそんな大して思い入れとかないなりに、スター・ウォーズにとってかなり革新的なことをしているんだろうなあと肌で感じた。伝説の決着と新しい伝説の始まり、何を捨てて何を得る
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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

5.0

 いまだにバットマンとスーパーマン戦うやつ観てないのであれなんだけど、スーサイド・スクワッドは観ているのでなんとなくぼんやり「ああ…そうだったそうだった」と思いながら控え目に控え目に世界観に入っていき>>続きを読む

全員死刑(2017年製作の映画)

5.0

 タイトルからしてもう悪意を精一杯悪意で煮詰めて悪意の笑みで人にぶっかけるような映画なんだろうなと思っていたんだけれど、本当に悪意を精一杯悪意で煮詰めて悪意の笑みで人にぶっかけるような映画だった。めち>>続きを読む

JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

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 オープニングクレジットからもう最高で、ほのぼのゆったりとした雰囲気を打ち出しつつも綺麗ごとで収まるつもりは全然ない、というこの作品の精神性がブワッと出てる。アメリカ映画のこういうところが本当に好き。>>続きを読む

藁の楯(2013年製作の映画)

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 観ている間、何度も何度も自分の善悪意識を揺さぶられた。結局のところ何が正義で何が悪なんて問題は人間ごときでは一生解決できないのだけれど、だからと言って目を背けるのは違う。やっぱり考えなければいけない>>続きを読む

隣人13号(2004年製作の映画)

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 典型的なDQNが酷い目に合う様は観ていてやっぱり気持ち良くて、生きていく中でどんな状況になってどんな精神的成長を遂げようがやっぱりそういう本質的な部分での闇は変わらないんだなって自分に対してもこの主>>続きを読む

エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方(2015年製作の映画)

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 とにかく全編延々垂れ流され続けるギャグ&小ネタが全部面白くて、まずそこにびっくりした。面白いギャグは偉大だなと思うと同時に、これの映画は「ギャグを言いすぎて破滅した人間」の話でもあるわけで、その内容>>続きを読む

ベイウォッチ(2017年製作の映画)

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 映画におけるスペクタクルとしての筋肉、映画におけるスペクタクルとしてのおっぱいを物凄く感じさせられる映画だった。ザック・エフロンの腹筋の造形がエモすぎて泣けてくる瞬間がある。
 やっぱりアメリカのこ
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オーディション(2000年製作の映画)

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 めちゃめちゃめちゃめちゃ大好きだし、物凄い速度でぶっ飛ばされた。三池崇史の映画なのにちゃんとポジティブな意味でまともだし、センスもフェチズムもテッカテカに輝いてるし、下劣描写のタイミングもインパクト>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

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 観ていてすごく心が暗くなっていくのがわかる。一見、誇張された人間の悪意のような感じがするけれど実はそんなことなくて、ただのありのままの正直な人間の本能というか、決して他人事ではなく全然自分の身近にも>>続きを読む

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

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 個人的に今とてもとても楽しい時期なのだけれど、楽しい時期だからこそあえてこれを観てやろうという気持ちでこれを観て、観終わって修行僧みたいな顔しながら夜の大学の坂道を下った。
 結婚も何もまだまだ年齢
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THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ(2017年製作の映画)

5.0

 二宮健監督の映画がもう本当の本当に大好きで、今まで観てきた監督作品のまさに集大成というか、自主映画で培ってきたスキル全部詰め込みました!!!的二宮健カーニバルという感じでもうそれだけで満足だった。>>続きを読む

バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

5.0

 本当にこういう類の実録ものが大好物すぎて、映画としてのクオリティとかどうのこうのよりもまずこういう類の実録ものをちゃんとシネコンで観れるという幸福感でいっぱいだった。こういう類の実録ものが本当に好き>>続きを読む

DEAD OR ALIVE 犯罪者(1999年製作の映画)

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 もう延々観てられる。あらゆる描写がバカバカしいぐらいに狂っていて、でも撮っている本人は「全然全うな映画を撮っているぜ!!」感がもう本当に堪らなく好き。
 物語を語っている、という瞬間を感じさせずに、
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監督失格(2011年製作の映画)

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 面白いとか面白くないとかの次元を超えて、ひとりの人間が絶対に作るべきだと思って作った映画、という意味で本当に価値のある映画だと思う。この作品を通じて言いたいことも、言えなかったことも全部ヒリヒリと伝>>続きを読む

7s セブンス(2015年製作の映画)

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 観てる間何度も何度も泣いた。なんでこの人たちはこんなにも辛い思いをしながらも必死に映画にしがみついているんだろう、悪魔に憑りつかれて後先もう苦しみながら死ぬしかないみたいな状況の中で必死にもがき続け>>続きを読む

亜人(2017年製作の映画)

5.0

 今の日本映画の底力というか、今の日本でここまでガチな銃撃戦とかCG使いまくりバカアクションができるんだ!!!って観ながらとにかく驚きの連続だった。政治批判も全然高尚なことはしてないんだけどそれでもや>>続きを読む

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

5.0

 とにかく最初から最後まで居心地の良い映画だった。薄い青緑のグログロしい空気感、作り物っぽさの欠片を一瞬たりとも見せない精密な美術にうっとりする。もうここまで徹底的に作り込まれると映画にも見えない。現>>続きを読む