mimicotさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

5.0

星が5コでは足りないくらい大好きな映画。
運命の恋。赤い糸で結ばれたふたりが、すれ違いながら出会うまでを歌とダンスで表現するフレンチミュージカル。カラフルで陽気な世界が楽しい気分にさせてくれる。

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第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

3.5

雄大な山々に沿ってゆったりと流れる川に、花で飾られた一艘の船。14歳のメイが三番目の妻として嫁ぐ。19世期のベトナムでは、男児を産むことが女性の最大の務めだった。
ランタンの灯り、静寂と虫の声、艶やか
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.2

女優として、人として演じ、素の自分との間に困難が生じてしまった。看護師とふたりきりで、閉鎖的な空間で過ごすうちに打ち解け、互いに告白することで心がひとつになり融合していく...

モノクロの写真集を見
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バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

4.2

ロンドンに引っ越してきたアンは、保育園に預けた娘バニーがいないことに気付く。行方不明のバニーを捜索する警察は、最初から娘などいなくてアンの妄想から生まれたのではないかと疑問を抱きはじめる...

ヒッ
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.5

映画を観るみんなの生き生きとした目。そして映写技師のアルフレードも交えて一丸となって観る感じ...なんて温かくて楽しい鑑賞なんでしょう。

ふたりの年齢を超えた友情が、辛いことを乗り越えて絆が深まって
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ツバル(1999年製作の映画)

4.0

どこか遠い国のお話。荒れ果てた室内プールで、盲目の父親の手伝いをしているアントンは、一度も外に出たことがなく、プールが繁盛してると父親に信じ込ませて暮らしていました。ある日、プールに若い女の子が来て、>>続きを読む

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.0

強制収容所という絶望的な状況下でも、幼い息子が不安にならないように「これはゲームなんだよ!」と笑顔で楽しい嘘をついて子を守る。父親の真の強さとポジティブな精神に感銘を受けました。

戦争映画ではありま
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昼顔(1967年製作の映画)

4.5

医師の夫とパリで幸せに暮らしている美しい若妻セヴリーヌ。優しい夫を愛しながらも、昼は娼館に通ってしまう。
少女の頃の経験がそうさせてしまうのですが、初めは恥辱心と嫌悪感で逃げ出そうとしたのに、すぐに慣
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.9

愛し過ぎて、苦しみ苦しめる男

彷徨いの果て

愛し過ぎて、本当の愛し方を悟った男

砂漠のどこかに「パリ」はきっとある

ミラーのシーンの演出に感動しました。そして、残像が残るほど美しいナスターシャ
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

3.8

ヌーヴェルヴァーグの女性監督アニエス.ヴァルダと写真アーティストのJRが、フランスの村々を旅しながら、出会った人々の写真を撮って、大きく引き伸ばし壁面に貼っていく。
モノクロの肖像写真が壁面に貼られた
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象は静かに座っている(2018年製作の映画)

3.0

靄がかかった灰色の世界。カメラは長回しで表情を追う。周りが見えなくてもどかしいけど、ぼやけているからこそ臨場感が伝わってきた。
彼らを取り巻く世界は殺伐としていて、何でも誰かのせいにし暴言を吐く。救い
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

5.0

パリの夜、外灯に照らされて、石畳が濡れたように光ってとても美しい。深夜0時を告げる鐘の音と共に通りかかるクラシックカーに乗車すると、降り立つ世界は、芸術と文化が花開く1920年代。偉大な芸術家ヘミング>>続きを読む

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.7

カナダの人気女性画家モード.ルイスの半生を描いた作品。

孤独な2人が出逢って、少しずつ心を通い合わせていく。冷たい手が手袋をはめてじんわり温まり、からだの芯までポカポカしてくる、そんな温もりを感じる
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.3

可愛いパディントンとカラフルな世界が再び。
バリカンでおハゲにしちゃうシーンが大好き。1よりパディントンの表情が豊かになった?
サリー.ホーキンスの愛の深さに感動したし、ヒュー.グラントの変装も面白か
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ピクニックatハンギング・ロック(1975年製作の映画)

4.0

ハンギングロックへピクニックに出掛けたオーストラリアの名門女子学園の生徒たち。数名が神隠しにあったかのように姿を消してしまう。

明るい日差しの中、ヴィクトリア調のレース使いの洋服を着た女生徒たちが、
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パディントン(2014年製作の映画)

4.0

可愛いーー!
お話しするクマさんがどうしようもなく可愛くて愛しい。
カラフルなお家、家並み、お母さんのファッションも素敵で見ていて楽しいし、ストーリーも面白かった。

あたたかい家族に出会えてよかった
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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.8

マリーとゲイの青年フランシスは大親友。ふたりは同じ相手、美青年ニコラに恋をしてしまう。。

くるくる巻き毛のニコラ。こういうヒトはダメって解っていても、魅力的で無邪気でホント惹かれる。双方に「愛してる
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.0

父親殺害で罪に問われた少年の裁判に、性格も生い立ちも違う12人の陪審員たちが選出された。
証拠は明白で、満場一致で有罪かと思われたが1人だけ無罪を主張する者がいた。はたして判決は有罪か無罪か?

現場
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.0

主人公のジェームスは、外気と遮断された小さなシェルターで両親と3人で暮らしていました。毎週届く教育ビデオ「ブリグズビー.ベア」が彼のすべて。夢中になって研究に勤しむ毎日。そんなある晩、ドームから外を見>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

言わずと知れた名作は、やっぱり凄かった。アンディの精神力の強さに感動。そしてモーガン.フリーマンの存在感には目が釘づけ。人間の弱さや強さ、友情、希望..言い尽くせない沢山のことがぎっしり詰まっている映>>続きを読む

運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)

5.0

修理してもらった妹の靴がおつかいで寄ったお店を出たらなくなっていた。親にも言えず買うお金もありません。「こんな靴恥ずかしい」と言う妹を説得して、一足の運動靴を共有する約束をします。イランの学校は男女別>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

4.5

ホテルの部屋風呂でシャワーを浴びている時に、カーテンの向こう側が怖くてソワソワしてしまうようになったのは、この映画を観た時からです。

   『ベイツモーテル』
映画「サイコ」に登場する連続殺人鬼ノー
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哀しみのトリスターナ(1970年製作の映画)

4.0

ルイス.ブニュエル監督xカトリーヌ.ドヌーヴ

16歳で孤児となったトリスターナは、老貴族ロペの養女になる。好色なロペに事実上の妻とされ、いいなりになるが青年画家と出会うことをきっかけに純粋無垢から悪
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(1960年製作の映画)

4.2

パリのサンテ刑務所で起こった脱獄事件を元囚人ジャンが小説化し、それを映画化した作品。

ストーリーは、一見とてもシンプル。重罪人を収容する監房で生活を送る4人の囚人たちは、脱獄計画を練っていた。そこに
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

4.0

冬のストックホルム。純白の雪景色。滴る真っ赤な血液。
深刻なイジメに合う少年オスカーは隣に越して来たヴァンパイア少女エリに恋をする。孤独を描くふたりの出会いは残酷で美しい。

この映画を観た後にハリウ
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モールス(2010年製作の映画)

3.3

「ぼくのエリ 200歳の少女」のリメイクでハリウッド版

舞台をストックホルムから米ニューメキシコ州へ。
吸血鬼のシーンはCG?VFX?なんか凄かった。
スティーヴン・キングが、「2010年のお気に入
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イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010年製作の映画)

3.9

正体不明のバンクシーが姿を現すのか!期待を胸に抱くもいきなり冒頭で、バンクシー(顔を隠してる)が「僕の映画を作ろうとした男のドキュメンタリーだ」と語る。思ってたのと違う。。この映画はバンクシーが作った>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

豪奢な洋館、相続、遺言書、探偵、自殺か他殺か?王道の推理映画だけど、犯人はこの中の誰だ?やっぱりワクワクする〜。加えて移民問題が取り上げられているのが現代風でした。
後半から更に面白くなり、終わりかと
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シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢(2018年製作の映画)

4.0

夢を見ているように美しくて愛が溢れている作品だった。
田舎道にポツンと1人の郵便配達人。人付き合いが苦手で寡黙な主人公は愛し方がわからなくて、石を積み重ね娘のために愛の小さな宮殿を建てる。暖炉の炎が美
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絶叫する地球 ロボット大襲撃(1964年製作の映画)

3.0

「吸血鬼ドラキュラ」監督のSF映画
1964年の作品なので、殺人ロボットやゾンビが手づくりっぽい。ぷぷっと笑ってしまう程いい味出てました。ゾンビってアメリカではこんな前から⁈
この映画はSFだけど、よ
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.7

人気ブロガーでシングルマザーのステファニーと仕事ファーストでスタイリッシュなエミリー。
子供を通して仲良くなる真逆な性格のふたり。ただ、ステファニーはスタイリッシュなエミリーに好意を持っているようだけ
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旅するジーンズと16歳の夏(2005年製作の映画)

3.8

古着屋で買った、体型が異なる4人の女の子にピッタリの不思議なジーンズ。ジーンズ同盟を作り、ひとりがジーンズを持つ期間は1週間。その間の出来事を手紙に書いて送ること等を決めた。
それぞれの夏休み〜旅する
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クジラの島の少女(2002年製作の映画)

3.5

鯨にまたがり遠くからやって来た「伝説の勇者」の子孫、マオリ族。
代々、男が族長として受け継がれているが、生まれてきた双子の男女の男の子が亡くなり、村中の男の子の中から継承者を探すが...双子の片割れの
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ドリーマーズ(2003年製作の映画)

4.0

一卵性双生児って2人で1人?ひとつ?で離れられないものなのかな。

イザベルとテオは、身体だけ大人に成長してしまった子供たちのよう。
迷路みたいな家に住んで、何をするのも一緒の危うい双子。ふたりの世
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メメント(2000年製作の映画)

3.8

おもしろかったー!
予備知識なく観たので、えっ?えっ?ってなったけどなるほどカラーは時系列が逆なんだと気づいた。
一瞬でも目を離すとわからなくなりそうなのでガン見。目が乾燥する。
ラストまで観て、冒頭
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.4

孤独感が漂うふたり。
母親といい関係が作れないふたり。繊細なふたり。。
似た者同士、少年とジョンの文通を通して描かれる光と影。死と生。

繊細なひとは演じる才能に長けていると思います。だけど、スターの
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