達者。最後のシーンの細かいあれ。どうしてもシンバルに血が流れます。ハグした父親とか別れた彼女とかを清々しく置き去りにする。達者。
無邪気に憧れていた自由な民主主義の代表が、醜い虚構のあれこれを垂れ流している昨今、自分自身にもかような下劣さがないか慎重に振り返らねば死ぬ時に後悔しそう。
輝かしくも愚かな90年代半ばのクールさを、単なるノスタルジーではなくパチンと映している。その分なんだか暗い気持ちに。。
これは許容範囲のセンスの良い映画になっていた。奇跡ばかり起こされても戸惑うからな。
車で転々と暮らすのもなんだかんだ楽しそうだし、アメリカの現状の一部としてふーんとは思った。けど、工夫がないっていうかアップと荒野を繰り返してリアルでしょうと言われてもどうかのお。
原作と脚本を突き合わせた際の違和感よりも安直と思える構成や進行が、逃げ恥的な示唆の積み重ね(もちろんそれも尊いが)に留まっているのが難しい。
好意的に小津と呟かずにはいられない。それに加えて小津映画から排除されていた料理シーンが素晴らしい。
真上からのカットが好きだった。仕掛けからオチまでちゃんと映っていて素晴らしい。
一応事実に基づいているらしいけど全く知らず唸る。モハメドアリの由来も知らなかった。
ぬーんと言う感じ。80年代の日本映画にあったナンセンスノリも薄らある。
スタジオ内では俗にルックと言われるような画面調整に苦心しているように思った。野外はそのまま。
誰のどんな能力なのか分からないが、凄まじい才気のようなものを、シャラメが自転車を漕いだり寝転んだりベランダに立ったりするたびに浴びせられて呼吸困難。
すごく面白い。三島由紀夫のイメージは変わった。哀しくも羨望の熱量。
たしかにジャックパーセルは持っていたが、共感のばら撒き具合は長いドラマ番組を見たような気分。ナレーションが多くてトレンディ感もあり。
思っていたところより半拍くらい早いカットの繋がりにおっとっとっとと着いていくと、あれ?なんだか良いもの見たなーって気になるよ。
アンディラウがなんか着てるなと思っていたらカルマの話になった後半置いていかれそうになるんだけど。
ポンと出てくるいくつかの小さな場面が大きなうねりを生み出すフルコース感。たぶんすぐにどんなストーリーだったかは忘れそう。ただただお見事って感じ。
うむ。悪くはなかったけど意図していないのでは?というようなアバンギャルド感が出ていて、そこはうーむ、
絵を描くために、悟られないように輪郭などを見る前半。観客である自分も、手や耳の細部が気になってくる。ちょっとした視線の仕掛けなども素敵で感心しきり。役者は素晴らしいが、長い固定のカットが多用されている>>続きを読む
なくても良いかもしれない偏執的な場面がいくつもあり。でもある方が好き。フェティッシュと言えばそうだが、もっと天然モノな感じがする。興奮。
車内と車外は別世界。というか演出が違うのか?遠くから撮れば良いわけじゃないんだろうけどそんな珠玉のカットたち。
愛の不時着コンビだった。ほとんど室内で代わり映えしない画面なのに飽きなかった不思議。
シニカルなコメディながら、インドの農業衰退や貧富の差が分かる。広いなインド。主人公はジミー大西に似ている。
あのインドそのもののような電線の絡み合いが結構大きなドキュメンタリーになっていた。カレーを作った。
Netflix制作のインド映画に今のところ駄作なし。ダンスなくて寂しいけどこれまた仕上がってるじゃないか。
ジャケからほのぼの電車ドラマかと思ってたら凄いものを見せられた。日本映画の名作がいくつも思い浮かぶけれど、どれにも似ていないような気もする。
ビシビシと決まってるカット。テールランプで赤くなる顔も素晴らしい。拳銃は発射されなかった。
この選択肢がベストだったかということに懐疑的な姿勢が信頼できる。例えば浅野忠信が赤シャツになる場面、筒井真理子が自ら頬を叩く場面。だだどこか鬱陶しい。