目の下の針だけにとどまらない目へのオブセッション。犯人目線のPOVはあるあるだけど、殺害の様子を見せられる被害者のPOVはなかなか無いのでは?
覗き穴銃殺の美しさに惚れ惚れする。あと、映画の中のオペラ>>続きを読む
小さい時に劇場で見た時は「意外と面白かったなあ」と思ったのだけど……記憶の中にだけある良作『漆黒の追跡者』を守り抜きたかった。多分ラストのかなり激しい銃撃戦への興奮だったのかも。
目暮が刺されたり、佐>>続きを読む
あまりノれず。が、エンディングの倉木麻衣『always』ですべてチャラ。コナンとは倉木麻衣でありガネクロである。
車の計算式のくだりだけ覚えてた。
幾重もの壁がある。ドア、ガラス、沈黙、時間(タイミングと言ってもいい。二人の「結婚しようか」「結婚しよ」の言葉の間には数シーンもの隔たりがある)。その壁たちを同じ言葉の反復によって何度も叩く、ノックす>>続きを読む
超パワープレイの脚本に引っ張られたのか、演出もヤケクソ感ある。また利き手が鍵になってる。コナン以外でも見たことあるし、推理小説界隈ではあるあるネタなのか。
小さい時に一度見てたので、冒頭の噴水、電車、着ぐるみなど見た瞬間にこれ覚えてるなあという感覚になった。この感覚が、劇中の記憶喪失した蘭の記憶回復プロセスと若干被るところがあって楽しい体験だった。
そう>>続きを読む
自殺した科学者のプログラムを相手に戦うって、要はコナン版『機動警察パトレイバー the movie』だ。
ビデオゲームの擁護がその教育的効果によってなされてしまうのは時代の問題だとも思う。なんだかんだ>>続きを読む
10話で7時間は長いし、そんな面白いわけでもない。が、小物やファッション、活劇やる気満々の舞台装置が面白い感じはウェスっぽい楽しみ方に近い。無理して全部見る必要ないと思う。見るなら3話と5話、次いで7>>続きを読む
一瞬デヴィッド・ボウイを差し込む程度のささやかかつビビッドな遊び心のセンスは、いまや映画全編を覆い尽くす。かなりゴテゴテした映画になっていたように思う。重なる罪をアザに託すところとかあざといくらいに古>>続きを読む
あまりハマらず。OPカッコいい!
顔焼き殺人が一番怖い。特にその前のビンタ。暴力の容赦なさは数に現れる、今作しかり『その男、凶暴につき』しかり。
マザコン殺人鬼と束縛妻。鬼嫁の執着心の理由が全然わからないことの方が怖い。
主人公の記憶の中にある、顔を隠しながら倒れる女性の幻影が怖い。照明の力。一方で、自分にだけ見えなくて他の人には見える幻覚とい>>続きを読む
東京探訪映画。『東京物語』見てから見るべきだったか。
日本語なぶん、侯孝賢の演出の効果が彼の他の映画よりもダイレクトに伝わる。こんな感じなんだったら実は侯孝賢の映画そんなに面白くないのでは?という不安>>続きを読む
再見。バットマンとキャットウーマンの関係で言えばバットマン映画では一番好き。マスクを脱ぐのではなく引きちぎる。
バットマン映画なので一定の楽しさはあるけど、そこまでハマらず。最後の市庁舎でのアクションは良かった。ずっとアクションが少なく、格闘はバットマンのヴィジランテ活動の一つにすぎない感じがある中での一大アク>>続きを読む
ほぼ一室だけで展開される本格ミステリなので、徹底的にトリック重視。ひたすら説明。派手なトリックもないので興味わかない。誰がどの鍵をいつ持ってたかとかを延々語るのだけど、途中から聞く気なくなった。逆に言>>続きを読む
最高!『世紀の光』をSFと見た自分の目は間違ってなかった。終盤の驚きの編集はSFだったし、その数カット後はもっとSFだった。アピチャッポンに海外資本で撮らせるとこうなるぞ。この前見た『ポゼッサー』はS>>続きを読む
面白い。大富豪が孤独を持て余すさまなんか『市民ケーン』じゃん。バットマン稼業を終えて帰宅、チキンをチンして一人で映画見る。バットマン脱構築とはつまり、男性性脱構築と同じ。暴力からケアへ。
ロビンコスチ>>続きを読む
冒頭から自分のものではない身体の感覚が描かれる。「自分の身体を自分ものだと思うなよ」みたいな趣旨のことを最上和子が言ってた気がするのだけど、それは本当にそう思うし、その感覚が映画にあったのは結構好き。>>続きを読む
気合いの入った企画だなと思う。戦争のフッテージの使い方とかは、中期トリュフォーの「さらっと撮っちゃってますよ」という余裕とはかけ離れた熱の入りようが感じられる。本当に熱があったかどうかは知らないけど。>>続きを読む
Mの字が手より大きい気がするのがちょっと面白い。
粘土人形の首ちょんぱシーンは、サイコキラー内面描写としては陳腐と思わなくもない。ただ、こんなに鋭いかと驚くような暴力シーンもあった気がする。娘を連れて>>続きを読む
病気SFノワール。そんなに面白くはない。病弱な探偵は煙草の代わりに体温計をくわえる。注射描写が多くてキツい。最近はSFに興味が湧いてきて(元々好きではあるが)、人肉売店で栽培される細胞畑の植物(?)と>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
二回見てから書こうと思ったけど面倒くさくなってやめた。
トニスコ『デジャヴ』じゃん!と思ったけどそうはならなかったのは、これはある個人の映画ではなくスーパーヒーローの連作映画の一つにすぎないから。続く>>続きを読む
ルックスのセンスオブワンダーには欠ける(意図的に欠けさせているはず)のにSF感がすごく強い。それはおそらく世界背景がよく見えるから。縮小技術から環境や経済などに接続されるあたりが超好き。
リッチになれ>>続きを読む
良いけど、その良さをまだ理解しきってはいない。
車道で子供たちを追いかける警官たちの図とかとても良かった。
「馥郁たる」なんて言葉初めて聞いた
真夜中のバスの彷徨が好き。時空が歪み、起こり得ないことが>>続きを読む
アラン・ムーアの冷静な語り口は、スナイダーのコテコテ演出と相性が悪い。そのくせ終盤の惨劇の様子は全然見せない。塵芥と化す街のイメージは『マン・オブ・スティール』でもあったけど、基本的にこのイメージの源>>続きを読む
カンフーとはダンス。
奥さんがイップマンより背が高いのが好き。
大河ドラマ的な流れなので、いろんなことがあっさり過ぎゆく。編集がいまいちで、奥さんが家の中での決闘を許可するのに「家具を壊さないで」とい>>続きを読む
差別、貧乏、死……不幸の嵐がアイヌ集落を襲う。笑ってしまうくらいに容赦がない。そして何も解決しない。変われないのだから耐えろ、という視点は成瀬らしい。ラストのトラックバックが悲しすぎる。「さようなら」>>続きを読む
2020.2.24
再見。3.5→4.0。カオジエとスーチーが恋愛関係ではなくちゃんと兄妹関係に見えるのがすごい。
映画を見てる!という感じがあった。『ストップメイキングセンス』のLife Durin>>続きを読む
なんで見ててこんなに恥ずかしいのか。どストレートどベタなのかもしれない。ガールズフッドってこんなもんじゃない気もするし。『ユリイカ』には「ダサくてもなお」という意志があった気がするけど、これはそもそも>>続きを読む
「考えるな、感じろ」よりも前の「本当の戦いとは遊びのようなもの」みたいな言葉の方が好き。
スパイ映画風なのも良い。そのスパイ映画の様式としてのラスト、下っ端軍団たちの衝突を背景に戦うブルース・リー。ダ>>続きを読む
安定の面白さ。成瀬でもクソ客度はかなり高め。自分が成瀬映画を好きなのって劇中で男はクソだと明言するからかも。
50年代の東京観光は楽しい。でかでかと「トルコ風呂」って書いてるし。昔の東京は星が見えたの>>続きを読む
女性の脚に一生を捧げる男の映画を撮るような人は、サドルの匂いを嗅ぐ少年にスローモーションをかける。
リュミエールのくだりは見てて恥ずかしくなる。
いい年こいたおっさんが清々しいまでに女の脚しか追ってなくて本当に気持ち悪い。かわいそうになってくる。
あらゆる男と寝続ける女、その息子は女の脚だけ見続ける男になる。なってしまう。だけど血の話にはならな>>続きを読む
割と楽しんだ。すべてのホラー映画の終わりはこれでいい。愉快なカーロフ。
「電話」
怪電話に悩まされるワンシチュエーションもの。犯人が窓の外にいる!という目のクローズアップ、結局こういうのが好きなんだろ>>続きを読む