ryodanさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.2

これは面白い!能書きとかいらない、「考えるな、感じろ」を地で行く作品。学校生活で心の底から楽しいと思ったことあったかな?それなりに勉強も部活も頑張って、それなりに好きな子もいたけど、今作の様な総天然色>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

4.1

E・エステべスが言いたい事やりたい事が詰まった作品でした。ハリウッドのやり方に懐疑的な様で、人気絶頂期に何かを悟ったのでしょうか。作品をはしょらない、盛り上げることをしない、ヒーローを作らなかった。原>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.9

戦争映画ここに極まれり。とうとうここまできたか。長回しだけでも力が入るのに縦横無尽にカメラが移動する、その労苦に恐れ入りました。そこまでやらなくても思うくらい有刺鉄線をかいくぐり、木々を抜け、火の中水>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.8

正統派の演出。さすがK・ブラナーです。あまりに正統派過ぎて今時ではないのかも。でも古典ミステリーならD・ボイルでは分かりにくい。ブラナーで正解です。惜しげもない豪華キャスト。P・クルスなぞ出番が少なす>>続きを読む

赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

4.0

見応えある作品。画作りがすごくよかった。横移動が素敵でした。よく分からないけど世界が微妙な均衡を保ちながら回っていると、どうしても政治家達はその流れを維持しようとする。まぁ早い話「個」が潰されていくっ>>続きを読む

スナッチ(2000年製作の映画)

3.7

公開時だいぶ流行ったみたいだけど、犯罪群像劇はやはりタランティーノだと思っていて、その波に乗れずズルズルとここまで来てしまった。面白かった!全盛期のブラピのノリの良さ、ピーク前のステイサム、ちょっとだ>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品の中には人生で経験する全てが詰まっている。かけ引き、打算、騙し騙され、仲間意識、同調、裏切り、経済格差、信頼、愛情、勇気等々。ただのハラハラドキドキにしないで上手くまとめてます。とは言え今作の>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

奇をてらった作品で、そこだけを見せて売りたい作品じゃないかと思ってました。が、見てるとそうでもなかった。それは主人公と常に対話してくれるヴァージがいたから。そして最終盤のエピローグがあったから見るに耐>>続きを読む

ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ(2018年製作の映画)

4.0

戦争のもう一つの側面でした。名画の様な美術品を持てるのは富の象徴。それを手放してまで家族を守り命を守る。時には幾人もの命より価値のあるものとなる。それを巡る話。作られた時はそれ自体は材料費と人件費のみ>>続きを読む

Dr.パルナサスの鏡(2009年製作の映画)

3.6

T・ギリアム監督作品。
つくづくギリアムは不運な人だなと思ってしまう。ドン・キホーテをお蔵入りにしてまたまたトラブル。主役が亡くなっても、作品は意地でも存続した感じ。辻褄が合わないのはそりゃそうだわ。
>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.4

素晴らしい傑作。しっかりと芯のある作品。彼等の歌最高でした。バンド仲間の絆も素敵だし、マドンナも応援したくなるような娘。全体的に皆を応援したくなるね。そう!応援したくなるんですよ。バンドとMVに打ち込>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.6

二大オスカー女優の共演。C・セロン、申し分ないです。セクハラパワハラのえげつなさは別にこの作品ではなくてもね。というかセクハラと呼ばれるものが、もうほとんど犯罪であるという認識の方がイイのかもね。痴漢>>続きを読む

アメリカン・ギャングスター(2007年製作の映画)

3.9

R・スコット監督作。
いつもの彼の美意識の塊の様な画作りは見受けられず、ちょっとビックリ。ワシントン演じるギャングっぷりがクズ。自分の育った街にクスリをバラまいて富を築いていく。高品質を安値で売る、そ
>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

商業映画としては失敗してますね。かなり挑戦的な演出でした。逆にワンカット風のカメラワークの切れ目ばかり気にしてました(そういう見方でいいのか悪いのか)。主人公の浮遊が全てからの解放だとすると、ラストの>>続きを読む

グッバイ・ゴダール!(2017年製作の映画)

3.2

ポップで実験映画的な演出。人物の感情がそのままスクリーンに映し出される手法。正直あまり好きではない。不毛な台詞のやり取りや革命とは何かとか。映画作りがもはや自己の革命実現のための手段になっている。これ>>続きを読む

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.7

R・ゴズリングのダメダメぶりが最高に楽しかった。若き日のN・ケイジみたい。彼はコメディセンスもあるんだね。ダメな父親としっかり者の娘っていうハリウッド王道のハートウォーミングものを下地に、バディムービ>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

デ・ニーロの魅力全開の作品。俳優としての器のデカさも再確認。A・ハサウェイが絶大な信頼を置いて作品に向かっているのが手に取る様に分かる。改めて偉大な俳優だなと感じました。彼にしてみたらこれも単なる役な>>続きを読む

マダムのおかしな晩餐会(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ビターズエンドとはこういうことなんだなと。そしてヨーロッパの階級社会の現実も突き付けられた作品でした。身分を越えた恋愛成就なぞおとぎ話。絶対に乗り越えられない壁がある。しかも契約社会。雇用主と非雇用主>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.9

キューブリックファンとスティーブン・キングファンを取りこぼさないようして、なおかつ監督のオリジナリティを加味した意欲的な作品でした。一作目とのつなぎ目には相当苦労したんじゃないかな。あのホテルでの解釈>>続きを読む

オールド・ガード(2020年製作の映画)

4.4

C・セロンのアクションは期待通りですね。話としても面白かった。有史以来ずっと人間は争いを続けてきたんだなぁ~と途方に暮れますね。彼等の存在が簡単に明るみに出せるような現代、思えば世界の裏側までつながっ>>続きを読む

独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)

4.7

独裁者は独裁者としての自覚あるのかな?自分が独裁政治をしているという自覚ってあるの?逃げる大統領が結構環境に適応できていて、意外とタフだなと。コイツ若い頃からえげつなかったなって思っちゃいました。中央>>続きを読む

タイピスト!(2012年製作の映画)

4.2

メチャクチャ面白かった。ヒロインが最高に可愛かった。可愛い子が不機嫌な顔してると最高にカワイイですね(笑)。オシャレなビジュアルなのにガチなスポコンで笑えた。しかも仏映画だから女性の描き方が少しズレて>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

5.0

D・フィンチャー監督作品。
フィンチャーファンとしては見なきゃいけないと思っていたけど、父親の脚本を映画化と聞いて、正直寝るなと思ってました。個人的な想いの強い作品はコケる、が信条でして。しかもフィン
>>続きを読む

岳 -ガク-(2010年製作の映画)

2.7

山の景色が素晴らしい。ルーキー成長物語として長澤さんが奮闘。小栗さんもカラダ張ってました。とは言え漫画が原作らしいので、極端なキャラクターが多すぎ。子役の芝居もなんだかなぁー。渡部さんは西部警察の渡さ>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.2

エンドクレジット見てたら視覚効果班のスタッフの多いこと!前作の世界観を踏襲しながら今の技術で更にスケールアップ。リドリーに製作総指揮権(今回はついでに編集権!も)があるなら鬼に金棒。予算回収しなくても>>続きを読む

THE NET 網に囚われた男(2016年製作の映画)

3.4

もっとドラマティックにもなれる話を、かなりこじんまりした世界に落とし込んだ感じ。自分にはおとぎ話にも感じました。「田舎のネズミと町のネズミ」をもっと醜悪した様な。南北問題の最終着地点はもちろん南北統一>>続きを読む

マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.0

拙い英語力で臨む初めての米国旅行。語学力の壁を突き付けられる旅。このあるあるはどの国でもあるものなのかな。メンタル打ち砕かれるやり取り、自分も覚えがあります(笑)。封建的な夫婦関係や生意気な娘など、主>>続きを読む

ザ・ギフト(2015年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

単純に復讐劇として面白かった。被害者が加害者になり立場が逆転する展開、前半と後半で見る視点が変わる手法はヒッチコックに確かに似ているのかも。お気に入りの復讐劇「ケープ・フィアー」も思い出しました。赤の>>続きを読む

ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)

5.0

これは傑作。文句なく面白かった。設定、語り口、話の内容、全てが完璧。今作に関しては不思議と道徳的な感情が全く起きなかった。戦争の悲惨さとか紛争地ゆえの理不尽さとか。そういう要素が作品の面白みになってい>>続きを読む

僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.(2011年製作の映画)

3.0

青臭い男達の終始煮え切らない態度にイライラしました。芝居の拙さも相まって役者の感情の持っていき方が唐突過ぎてヒキました。役者自体もカンボジアを通して成長していくドキュメンタリーの要素も持っていて、そこ>>続きを読む

ヘブンズ・ドア(2009年製作の映画)

3.3

遊び心満載の作品。ツッコミどころと取ると興醒めに近いものが。自分だけかな?遊び心が映画愛に感じてしまったのは。数々の作品へのオマージュが見受けられました。でもそれが日本という狭いロケーションで撮り上げ>>続きを読む

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.6

完成度が高い作品ながら、一種形容しがたい内容。「ぼくのエリ 200歳の少女」の原作者と聞けば、一番重要なシーンをモザイクなしで見たかった。人間も一番動物的な瞬間はやっぱり交わる時だなと。自然界の美しさ>>続きを読む

ザ・バンク 堕ちた巨像(2009年製作の映画)

2.5

巨悪に立ち向かい、その巨悪が大きすぎて個人の手に余り、結果どうすることも出来ないというよくある話。話の展開を派手さに逃げた分、帳尻合わせが尻つぼみに。観光映画として楽しめました。

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

5.0

これぞ映画愛の詰まった作品ですね。脚本家が主人公だけに、ストーリテリングが上手くないと何の面白味のない作品になってしまう。でも今作は本当に素晴らしかった。なんてたって生き様が素晴らしい!何事も信念を貫>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

C・ノーラン監督作。
映像がメチャクチャきれい。うっとりするほど。戦争モノでありがちなドンパチが極端に少なく抑制の効いた作品。「戦う」より「逃げる」をいかにリアルに描くかがこの作品の肝。時系列のイジク
>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

3.4

C・イーストウッド監督作。
彼が撮りまくる作品のサイクルに追いついていかない(笑)。職人だけにそつなく撮り上げる彼。これはこれで面白かったです。頑固ジジイが己を貫きまくって終の棲家で合衆国のお世話にな
>>続きを読む