バナンザさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.1

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話の展開に巧みな展開はなかったが、一つ一つのシーンがシンプルで印象深かった。スティーブが倒れそうな自転車をつかもうとするが、グレタを抱きしめ自転車をつかむのをあきらめたシーンが好き。
バイオレットがギ
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.3

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ウディ・アレン自身の人生をベースに着色を加えた、理想的な映画であった。NYのブルンクス区で生まれたユダヤ人とはまさにウディ・アレンであり、ジャズに傾倒し、ハリウッドに背を向けたと言う設定もウディ・アレ>>続きを読む

マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

2.4

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ウディ・アレンらしく合理と非合理の境界にある現実を表現しようとしている作品だった。温厚さに欠けるスタンリーの皮肉めいたセリフにユーモアがあり、ウディ・アレンが重視しているであろう知識的教養がちりばめら>>続きを読む

死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)

1.0

死ぬまでのしたいことが、夫以外の男性と恋をすると言った女性としての物語と娘たちの母として立派に育ってほしいと努める物語が並行していたように感じた。
娘たちに病院で母の死を看取る記憶を残したくないという
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.6

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幼馴染の二人が互いに気持ちを寄せ合いながらも、すれ違い合う人生を描いている。
一方が一方の事を幸せでいるかのように感じ、自らの本当の気持ちを話すことができない。いたたまれない気持ちになった。両方が現実
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

2.9

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陰気で青臭い高校生バンドが、目標に向かってアクセル全開で進んでいく青春ストーリー。
1985年、不況のダブリンが舞台で個人的になじみのない世界の話なので、異国情緒な雰囲気も楽しむことが出来た。奇抜なフ
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.4

1人では何もかも解決はできない。
今を必死に生きるのよ。
正直者であるには後押しが必要。
人生にはどう生きるか決める瞬間がある。

多様性の尊重・コミュニティのあり方・行政への疑問

ブルガーコフ(巨
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

1.1

感情、未知のなくなった世界、好奇心、時の概念、未知の能力

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

1.6

新しい職業を偽装するとき、映画を見てその職業に関する振る舞いを学んでいるところが面白かった。理想に近づくために身近なできることを試みることが大切だと言うことを主張しているように感じる。ウソから逃れるこ>>続きを読む

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

2.6

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原題はIrrational man[理不尽な男]
哲学科の教授として教鞭をとるエイブは、哲学とはverbal masturbationであり、醜悪で汚く欲と憎しみに満ちた現実で生きることに意味を感じず
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.3

生まれてからの30年間の生涯を人気テレビ番組として365日24時間生中継される男が、自分が設計された世界に生きていることに気づき、その世界から脱出することに成功し物語が終わる。

映画が表現しようと
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

1.9

エンディングで
台無しにした感じ。
国に情報が回る速さとか、許可なく借りるとか、被験者を民間人に独断で決めさせるとか。

メッセージ性はあったけど、
抽象的な問いを投げかけるような表現や芸術性はなかっ
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.2

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偕老同穴な老夫婦が
家の売買に奮闘するお話。

40年間の思い出の詰まった眺めのいいニューヨークの現住居にエレベーターがないことは、
引越しを考えさせるきっかけとなった。

売買の交渉の話が先行し、
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最高の人生のはじめ方(2012年製作の映画)

3.0

Book is a friend that does what no one can do; stay quiet when one think.

Never stop looking for wh
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.4

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ヨシカの名前を憶えていない、現実の一に絶望感を感じる部分が第一パートで、友に裏切られた現実世界で、他者の目を気にして自分の存在価値を見失う部分が第二パートだという感じ。

第一パートでは、自己完結的世
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

5.0

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画面やシーンの見せ方だけでなく物語の設定も理想的な美しさを表現していた。しかしそれは、対象のもつ美しさだけでなく、言葉や印象や心情が作り出す美しさであった。
全体的に夜中のパリ黄金時代にスポットが当た
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

2.9

成長と挫折の擬人化、ラヴストーリーに見えた。
風景描写が繊細で、遣われている言葉が洗練されていた。実写でないと表現できないような、細やかな感情の動きを、人物の表情ではなく、シーン全体で表現しようとして
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

4.3

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去り難い、それが人生。
ビルは死期を知り、残された人生をどう生きるかを示し、ジョーは愛を知り、人生とは何かを示してくれた。

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

自分と向き合うことを戒める映画であったが、感情に訴えかける表現で、直接的に示されていないことから、なにを示しているのか分かりづらいと指摘される映画だろうなと思った。

1部のタイトルは、主人公シャロン
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