勢いはあるがテクニックは無いので、バイオレンスは悪くなくてもこういうドラマ主体になると途端にボロが出る。まあでも近作を観るとここから6年でだいぶ勉強しとるね。
シリーズ3作目にして初めて面白いと感じた。
これはヴァカンス映画の変種(冬村宅の中に何故テントが張ってあったか?ヴァカンス映画だからである)なので、阪元監督の弱点たる会話のダレ場も積極的に楽しむこと>>続きを読む
ガブリエル・ヴェールが遺した黎明期のシネマトグラフを通じて吉田喜重自らの映画論、そして映画の倫理について語る。
映画の夢とは、撮影者と被写体の限りない公平性。一度は映画撮影を捨て去ったヴェールが晩年>>続きを読む
吉田喜重が病床の小津を見舞った時に言われた「映画はドラマ、アクシデントではない」という言葉をヒントに紡ぐ小津映画論。大変興味深かった。
再現映像でも顔は映されず、無人のショットにナレーションや当時を模した効果音が被せられるさまは、吉田喜重本人の著書「まだ見ぬ映画言語に向けて」で語った『飛行機そのものよりも影のほうがはるかに魅惑的であり>>続きを読む
クリス・クリストファーソン追悼で。感情を表に出さず、平然と人を殺す悪役ぶりが主人公のJMVを完全に食ってると思う。これも曲がりなりにも帰還兵もの。70年代半ばのこの時期に多く作られた。
ラストがあま>>続きを読む
おもんなさすぎてシークバーでサムネ出して飛ばしながら小松菜奈が出てるところだけ観た。
レインコートの通り魔の出のショットがまんま「エクソシスト3」。
カウリスマキが多くを引用しているのは観て分かるが、やはりカウリスマキの方がより洗練されており高度だと思う。
シネスコであることを見せつけてくるようなちょっとうるさい画面が多いが、冒頭部でエヴゲニヤ・ウラロワが猫のように丸くなってベッドの上でタイプライターを叩いてるのを観て、この映画は大丈夫だろうと思った。>>続きを読む