日活のB級活劇を思わせる軽さがシャブロルにしては珍しく、思いの外悪くない。
これは相当に高度なことをやっている。
オフィス3部屋とエレベーターホール、エレベーターに舞台がほぼ限定されているが、内側からの切り返しによる空間の分断と拡張、オフスクリーンの活用、的確なカメラ位置か>>続きを読む
振付のアクション繋ぎで時空間を超えていくわけだがデレンが初めてというわけではないのでは?
30年代には既にあったと思う。
ムルナウ財団復元版。ドゥルーズが「シネマ」のどっちかで褒めてたんで観た。NTR映画の傑作だね。
父親の死を知る場面の豊かさ。警官との切返しは内側、バースデーケーキの炎を一つずつ消していく慎ましいが故に痛切な表現、ピックフォードを抱き抱え父親が座っていた椅子に兄が腰掛けるショット。サイレント期なら>>続きを読む
菅野よう子の音楽は聞いていたが、流行った世代よりちょい後の生まれなので実はTVシリーズ含めて初見
80〜90年代B級アメリカ映画の影響受けまくってて結構好き。
これは一見の価値あり。第一次大戦後の敗残兵が連続殺人を追う一種のノワールだが、背景がほぼ全編CGで、街の建物も室内の内装も斜めに歪みまくっており、やり過ぎなくらいのドイツ表現主義。2020年代にもなっ>>続きを読む
自由上昇と自由落下運動に身を任せた者だけが生き残る。冒頭のエレベーターの上昇、2番目の上りエスカレーターでの狙撃、この映画において人工的な力によって昇降する者は危険と隣り合わせである。
イヤリングの>>続きを読む
一つの動作に平気で5,6回カットを費やす。現場の演出段階での無策が生む病理。どんだけ無駄な画面繋いでるんだよ。