彦次郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌(1997年製作の映画)

3.3

薩長同盟阻止の失敗から端を発して維新の敗北者となった会津藩士達が反政府軍と化し内乱を起こす時代劇アニメ。
時期的には京都編の後に当たると思われます。あまり派手さは無くテレビアニメ後期のスペシャル版の様
>>続きを読む

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

4.0

欲望のままに悪事を尽くす武士に元妻のお岩が怨念的な成敗を果たす鶴屋南北原作による古典怪談。
毒により顔が崩れと怨霊として復讐する様はかなり怖いです。彼女自身には一片の咎は無く怨霊化しても妹を気遣ったり
>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

3.9

恋人の為に金を横領して逃亡する美女の運命と宿泊先のモーテルの凶々しさを描いたサスペンスの巨匠による名作ホラー。
些細な事でも自分に疑いが向けられていると不安になる犯罪者の心理を活写した前半のサスペンス
>>続きを読む

ダイヤモンドの犬たち(1975年製作の映画)

3.2

ダイヤモンド強奪一味に潜入を命じられた髭面警備員が暴れるクライムアクション。
冒頭の歌から漂う強烈な70年代臭が堪りません。荒涼たる砂漠と街並みが舞台として盛り上げてくれます。
強奪一味の奸計により追
>>続きを読む

ドラえもん のび太と翼の勇者たち(2001年製作の映画)

3.3

鳥が人間に進化した世界でのハリウッド的なアドベンチャー作品。
飛べないものの人力飛行機を使って努力するグースケや仲間たちとのび太達との交流が微笑ましいです。
よくよく考えるとリアルな鳥の頭の人間が話し
>>続きを読む

ひよこカラー(2013年製作の映画)

2.3

夢を持つ少年と現実的で冷めた少女との交流を描いた作品。
上っ面が良い美人な母親との親子関係をもっと掘り下げた方が面白かったような気もします。

さざなみ(2015年製作の映画)

3.8

結婚45周年記念パーティー前に届けられた夫の恋人の遺体発見通知から幸せが色褪せていく1週間を描いた恋愛ドラマ。
夫は過去を楽しみ妻は過去を妬む2人の心のすれ違いが悲しいです。淡々と時間は流れていく中で
>>続きを読む

Knock Knock ノック・ノック(2007年製作の映画)

2.8

ドアの向こう側にいる殺人鬼ノック・ノックと犯人逮捕に奔走する老刑事と女刑事のサスペンスホラー。
そこまでノックは関係ないですが神出鬼没的に殺し回る様はなかなか怖いです。
無差別殺人のように見えてウラが
>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(1998年製作の映画)

3.4

国民的怪獣映画のハリウッド版。
制作者の意図は不明ですが「日本人の考えたゴジラよりジェラシックパークの方が面白いぜ!」とも思えるビジュアルとストーリーはゴジラ好きの子供たちの心を破壊し尽くしたと思われ
>>続きを読む

レオン(2018年製作の映画)

3.6

有能だがワンマンかつセクハラな社長とネガテイブ思考な美人OLの身体が入れ替わり社長退陣を阻止するコメディ。
本来ならこんな感じという場面で竹中直人氏が全開で美女を演じる様には抱腹絶倒。
馬鹿馬鹿しい話
>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

2.8

国民的怪獣映画のハリウッド版。
日本のゴジラに敬意を表したともいえるデザインやストーリーでファンの方は納得されたのではないでしょうか。
個人的には画面が暗くて見え辛くフラストレーションが溜まりゴジラの
>>続きを読む

TAXi2(2000年製作の映画)

3.5

日本の防衛庁長官を救出する事になった凄腕タクシードライバーと駄目刑事のコンビによる痛快カーアクション。
シリーズ2作目ですがメインキャラ及びお気楽なストーリー展開は変わらず安心して鑑賞する事ができます
>>続きを読む

エアポート'75(1974年製作の映画)

3.3

セスナに機体を削られた旅客機の運命を描いたパニック映画。
乗客模様やセスナの操縦士をじっくりと映す手法は退屈ですが地味な分トラブル時の衝撃が落差となって心に迫ります。キャビンアテンダントの視点でみると
>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.9

昭和末期の広島を舞台にしたヤクザ・警察映画。どちらの組織も登場人物も美化しない骨太な作風。個人的には仁義なき戦いにトレーニング・デイの要素がブチ込まれている印象を受けました。
不良刑事のガミさんと正義
>>続きを読む

三峡必殺拳(1985年製作の映画)

3.0

辛亥革命前の中国を舞台にし恋愛やサスペンス要素も含んだカンフー映画。
画質が古く暗い画面で見えにくいところもありますが終盤のバトルとなる渓谷は雄大でキレ味のあるアクションを映えさせていたと思います。
>>続きを読む

ドラえもん のび太の太陽王伝説(2000年製作の映画)

3.3

時空が繋がりアステカの王子と交流する事になったのび太達が王国の運命を揺るがす魔女達と戦うアドベンチャー。
眼鏡をかけたのび太と裸眼の王子が瓜二つという人体の構造か他の人の認知機能がイかれている設定です
>>続きを読む

タワーリング・ダウン(2017年製作の映画)

2.8

離婚寸前の夫婦が高層ビルの火災に巻き込まれるも離婚回避のために後から来た兄妹を救う為に絆を取り戻すパニック映画。
子供達を支える母親の腕は見た目より遥かに力強く愛情の深さを感じました。緊急事態時に消防
>>続きを読む

ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)

3.9

師匠を亡くした青年拳法家が悪辣な日本人柔道家達を次々と葬り去る痛快カンフーアクション。
師の教えに反して己の意志を突き通そうとするあまり仲間や婚約者までをも巻き込む負のオーラが凄まじいです。復讐譚です
>>続きを読む

We Love Television?(2017年製作の映画)

3.3

幾多の高視聴率の番組を作り出し自分の名を冠したファミリーが形成されるなど時代を風靡したコメディアンのドキュメンタリー。
過去を語るのではなく土屋氏の提案により高視聴率の番組を新たに作ろうとする気概は熱
>>続きを読む

ドラえもん のび太の宇宙漂流記(1999年製作の映画)

3.3

ドラえもんの道具で遊んでたジャイアントスネ夫が行方不明になり宇宙まで追跡する事になったSFアドベンチャー。
惑星を探すリアン一行と合流した後は惑星を探索したり、裏切り者がいたりと従来の作品と少し違って
>>続きを読む

L♡DK(2014年製作の映画)

2.8

壁ドンを世に知らしめた(らしい)少女漫画原作の恋愛ドラマ。
一人暮らしの女子高生がボヤ騒ぎの結果、イケメン高校生と同棲するという超絶ファンタジーな設定が最高です。
剛力さんの髪に違和感がありましたが後
>>続きを読む

KG カラテガール(2010年製作の映画)

3.0

生き別れになった姉妹が国際組織の陰謀により対峙するも空手を通して協力して悪に立ち向かうアクション。
映画館のバイト中に暴漢を倒す、強者であった父の死、外国人空手家、妹も悪の組織の一味などベタなテンプレ
>>続きを読む

ゲゲゲの鬼太郎 妖怪特急!まぼろしの汽車(1997年製作の映画)

3.2

地獄の機関車を盗み出し世界支配の野望を抱く西洋妖怪一味と鬼太郎ファミリーの戦いを描いた第4期3作目。1作目がスペクタル、2作目が日常ときて3作目はその中間の様なスケールです。
空を走るSLと妖怪石炭と
>>続きを読む

つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語(2012年製作の映画)

3.0

余命幾ばくも無い妻と関係を持った人達に死期を触れ回る夫と事実を知り巻き込まれる人達を描いたオムニバス形式のドラマ。
性に奔放な艶の顔が見えないところがミステリアス。
献身的かつ男の怨念的なものを感じさ
>>続きを読む

花と蛇3(2010年製作の映画)

2.6

団鬼六氏原作のSM官能映画。
チェロ奏者である美人妻が周囲の罠により緊迫官能に開眼するというエロ話。
他の方のレビューにも有りましたが縄執事火野正平氏の低音ボイスと透徹した目線がヤバイです。

残酷で異常(2014年製作の映画)

3.6

妻の死亡現場に何回もタイムリープする男の運命を描いたホラーサスペンス。
永遠に罪を悔恨させようとするモニターの向こう側の連中とシステムが不気味。
冤罪を晴らす物語と見せかけて自己を見つめ直す大切さと魂
>>続きを読む

映画 ドラえもん のび太と緑の巨人伝(2008年製作の映画)

2.9

原作「さらばキー坊」をベースに植物星でののび太達の冒険を描いた作品。
序盤のキー坊との交流でのび太ママも愛情を示しているのが微笑ましく感じました。
物語は壮大かつ難解で正直あまり理解できませんでした。
>>続きを読む

ガクドリ(2011年製作の映画)

1.9

学生ドリフトを題材とした映画。
一目惚れして未知のジャンルに挑戦するというのは「スラムダンク」的でもあります。決定的に違うのは初心者が見ても興味があまり湧かないところでしょうか。
敢えて個人タクシーと
>>続きを読む

トリプルX:再起動(2017年製作の映画)

4.8

痛快スパイアクションシリーズ第3弾!
提灯記事の様ですが魅力的なところを下記にまとめました。

1 死んだはずのゲイジが復活。15年の時を経ても変わらないアウトローさとエクストリームで命懸けを楽しめる
>>続きを読む

ストレイヤーズ・クロニクル(2015年製作の映画)

3.0

サイキックバトルアクション。
設定は凝っているし、ボーリング場で悪党どもを成敗するくだりもカッコ良かったです。
予算が潤沢であればもっと面白くなったのではないでしょうか。
染谷将太氏の存在感はさすが。

ガッチャマン(2013年製作の映画)

2.0

地球を守るべく選ばれた青年達(子どももいる)の活躍を描いたSFアクション。
タツノコプロのアニメ作品実写版でアニメと服装が違うところに不安を感じると裏切る事なく進行していきます。
鈴木亮平氏など味わい
>>続きを読む

ゲゲゲの鬼太郎 おばけナイター(1997年製作の映画)

3.5

妖怪バットを拾った少年が妖怪達と命を賭けた野球をする事になるホラー。第4期の2作目。1作目とガラリと趣向を変えて日常と怪奇と友情を混ぜた内容で劇場版としては極めて異色です。異色ではありますが第4期の特>>続きを読む

るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 新京都編 後編(2012年製作の映画)

2.8

国家転覆を目論む志々雄一派と伝説の人斬りとの戦いを描いた時代劇。
下巻も上巻同様にかなりアレンジが加えられおり構成上仕方ないとはいえ肝心のバトルがアッサリ仕様です。
原作では剣技と信念のぶつかり合いが
>>続きを読む

るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 新京都編 前編(2011年製作の映画)

2.7

元人斬りが不殺の流浪人となって悪と戦う時代劇。原作でも人気の高い京都編を再構成して作られています。
上巻45分という長さで収めるには無理があったのかアッサリとした展開とキャラの省略がかなり残念です。逆
>>続きを読む

千年の恋 ひかる源氏物語(2001年製作の映画)

3.1

紫式部原作の王宮恋愛物語の映画版。
恐らく世界最古の長編小説。その為尺に合わせるべく改変されています。ついでに主役の光源氏に天海祐希を起用するという大胆さです。何故か原作者の紫式部や藤原道長も登場。
>>続きを読む

はいからさんが通る(1987年製作の映画)

3.1

大正浪漫溢れる恋愛映画。
意に沿わぬ相手との婚約、嫁ぎ先への修行となりながらも天真爛漫さで生きる女性を演じる南野陽子は可愛らしく当時の人気アイドルに相応しく思えます。キザなくせに生き様はハードな伊集院
>>続きを読む