彦次郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

その夜の侍(2012年製作の映画)

3.3

妻を轢き逃げて失った男が復讐を企てる話。B級アクションのようなモノを想像すると大幅に予想と異なる展開に驚きます。
人間の屑の最高峰のような加害者役を演じた山田孝之氏とサイコパス感が半端ない被害者役を演
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のぞきめ(2016年製作の映画)

2.0

怪死事件を追うADと恋人が覗かれたら死ぬ呪いに巻き込まれるホラー。
斬新な冒頭が却って鑑賞意欲を減じているのは気のせいでしょうか。とにかく色々な映画のホラーエッセンスを取り入れているような設定と展開。
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.3

映画音楽に焦点を当てた傑作ドキュメンタリー。
音の1つ1つが観客に与える効果と作品世界に奥行きをもたらす作曲家達の偉業に聞き惚れます。簡単に耳に入るようで相当なプレッシャーの中で産み出されたことを知る
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かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート(2006年製作の映画)

3.0

生き別れた弟と再会の末暴れ回るカンフーアクション。話がどうでもよくなるくらいのアクション重視で分かりやすいです。
自称無敗のハッタリヌンチャク野郎の成長が見どころだと思いました。

うさぎ追いし 山極勝三郎物語(2016年製作の映画)

3.3

人工癌の生成実験に生涯を捧げた偉人の物語。
養子になったり子どもを亡くしたりと私生活に波乱ありですが執念を燃やして続けた事については敬服の他ありません。
現代に繋がるところが感動的。

いっツー THE MOVIE2(2014年製作の映画)

2.8

エロ外見な先輩に憧れて入った映画研究会で主役に抜擢された少年を描いた青春コメディ。
マニアックかつ陰キャなメガネ同級生がとにかくエロくて良いです。
鼠先輩の力を抜いたような教師が前作同様面白かったです
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いっツー THE MOVIE(2014年製作の映画)

2.4

妖艶な女子高生に憧れて映画研究会に入った少年を描いたコメディ。
エロさよりもゾンビ映画への想いが伝わってきました。

hide 50th anniversary FILM 「JUNK STORY」(2015年製作の映画)

4.1

30代前半で急死したカリスマhideのドキュメンタリー。
セルフプロデュースする能力が際立っており死後幾星霜を経てもセンスと楽曲が古びていないところに驚きます。若くして亡くなったアーティストの中にはこ
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あいあい傘(2018年製作の映画)

3.2

自分を捨てた既に妻子ある父親との邂逅を描いた作品。
温かみのある人間関係が素晴らしいです。
上手く説明出来ませんけど日本人ならではの優しさが詰まっていると思います。

orange 未来(2016年製作の映画)

3.0

三角関係タイムリープ青春物語。
現在の幸せを無くしてまでも10年前に自死した友人のために行動できる須和氏は良い人の上限を超えて聖人の域に達しています。
見終わった後にモヤモヤしたものが残る作品。

[リミット](2010年製作の映画)

3.0

棺にぶち込まれた男の恐怖を描いた密室系ホラー。
限られた情報と道具で事態を乗り越えようとする努力を嘲笑うかのような現実感極まる結末をどう捉えるかによって評価が変わる気もします。
観てて思ったのは携帯電
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Wake Up, Girls! 青春の影(2015年製作の映画)

3.0

地方アイドルが東京でメジャー化すべく奮闘する話。
アイドル達だけでなく裏方である大人たちも描かれているのが良かったです。

Wake Up, Girls! 七人のアイドル(2014年製作の映画)

2.4

潰れかけた芸能プロダクションが地元アイドルで起死回生を図る仙台を舞台にしたドラマ。「七人の侍」の如く人集めの要素もあるが其処は淡白な感じです。唯一の大物っぽい奴の葛藤が面倒に感じますがそれが青春という>>続きを読む

U・ボート(1981年製作の映画)

4.0

ドイツ軍U-boat「U96」と乗組員の運命を描いた戦争映画の傑作。
潜水艦での閉塞感と上映時間の長さがリンクして終わりの見えない緊迫感を生み出しているように思えます。
愛国主義一辺倒でなかったり段々
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E.T.(1982年製作の映画)

3.9

森で出会った宇宙人と少年の交流を描いた心温まるSF。
容貌は怪異でジャンルを変えれば恐怖の対象でしかない異星人を思いやるという事は地球人同士でも差別無しに手を取り合っていこうという監督の意図なのではな
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SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)

3.4

冴えない3人組のヒップホップ青春物語。
大人、仲間、片思いの女、家族、ご近所など全方位から理解されない生き様が最後の食堂ラップに昇華されていると思いました。泥臭さが魅力。

SLUM-POLIS(2015年製作の映画)

3.3

震災により荒廃し見捨てられし街を舞台にした青春バイオレンス映画。
主役たちの結びつきが肉体で無くアートを通して精神的に繋がっているところが素敵です。
現金輸送車襲撃など、とても未来の世界とは思えない雰
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MERU/メルー(2014年製作の映画)

4.0

ヒマラヤ山脈メルー峰に挑む3人の登山家チームを描いたドキュメンタリー。
玉が縮み上がりそうな景色と体力・精神力を極限に追い詰める過酷さ。そんな中でも明るさを持って幾多の試練を乗り越える姿は感動的です。
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K-19(2002年製作の映画)

3.3

1961年潜水艦K19のメルトダウンを描いた軍事ドラマ。
スタンドプレイヤー的で人望薄めな艦長と実力もあり人柄も良い副艦長の対立からの意外な展開には少し驚きました。中も外も地獄という環境で最善を尽くし
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HUNGER ハンガー(2008年製作の映画)

3.4

IRAの政治犯達が政治犯と認められない判断を下された事から尊厳を賭けた断食ストライキを決行する骨太なドラマ。
糞を塗りたくるのも精神疾患患者と紙一重の感も有りますがストライキには違いありません。
余分
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ATOM(2009年製作の映画)

3.0

手塚治虫原作のSF漫画の海外版。アストロボーイでなくアトムの名称になっているところに原作愛を感じます。
美麗なCGで動き回るアトムが現代的。テンマ博士の扱いも変化してます。
それにしても御茶ノ水博士
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AMY エイミー(2015年製作の映画)

3.9

若くして亡くなった女性歌手エイミー・ワインハウスのドキュメンタリー。デビュー当時から貫禄のある歌声には驚かされました。
素晴らしい歌声により成功を収めるものの酒と男(特に元夫)により破滅的な最期を迎え
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9<ナイン> 〜9番目の奇妙な人形〜(2009年製作の映画)

3.2

人類死滅後に醜悪な機械が支配する9体の人形が活躍するSFファンタジー。
ビジュアルが不気味な主人公達ですが特徴を削いで個性に特化したシンプルさでインパクトはあります。
ヒロイン登場のかっこよさには痺れ
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92歳のパリジェンヌ(2015年製作の映画)

3.3

92歳になり出来る事が出来なくなっていく事から死を望む老婦人と家族の話。
尊厳死という重いテーマです。生かしたいという気持ちと本人の意思を尊重するという気持ちは相反していますが現実的でもあります。
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5つ数えれば君の夢(2014年製作の映画)

3.1

女子校の文化祭を軸にした女子5人の話。
思春期特有の乾きみたいなものが感じられました。彼氏っぽい男との関係もどこか寒々しさがありリアリティがあります。
花屋の男はちょっと怖かったですが。
体育館で踊り
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31年目の夫婦げんか(2012年製作の映画)

3.3

熟年夫婦がカウンセリングを一緒に受ける事で傷つき慈しみ合う恋愛コメディ。
浮気も破綻もせずに30年一緒に暮らしていても上手くいかない事もあるという結婚の可能性皆無の人間からしてみると不思議なものを感じ
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悟空伝(2017年製作の映画)

3.0

西遊記前日譚。
主役は孫悟空で人間と猿の中間の様な容貌。お馴染みの如意棒の使い方が豪快!
神の如き強力なラスボスに挑む姿はカッコいいです。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星(2018年製作の映画)

3.6

ガンダム前日譚シリーズ6作目。
ジオン公国と地球連邦軍の艦隊戦及び外交による戦争から機動戦士ガンダムの1話目へと繋がる構成。
戦況を覆す赤いザクのかっこよさは流石です。ノリノリで敵を撃破していく動きを
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦(2017年製作の映画)

3.4

ガンダム前日譚シリーズ5作目。
コロニー落としは「ディープインパクト」並みの規模の破壊で事前に毒ガスでコロニー住人も抹殺する念の入れようで戦争の狂気としては最大級といえましょう。
セイラさんも世紀末状
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜(2016年製作の映画)

3.5

ガンダム前日譚シリーズ4作目。
ミノフスキー粒子という用語が 気になっていたところ今作ではモビルスーツ開発の重要人物たるミノフスキー博士が登場。アムロの父親との関係性などガンダム裏面史の様相を呈してい
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起(2016年製作の映画)

3.6

シリーズを代表する男シャア・アズナブルが頭角を表していくガンダム前日譚第3作。今作では一年戦争の端緒となる蜂起作戦がメイン。
キャスバルと瓜二つの青年シャアとの邂逅が野望の始まりだったのでしょうか。2
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅱ 哀しみのアルテイシア(2015年製作の映画)

3.0

ガンダム前日譚シリーズ2作目。
サブタイトル通りキャスバル(後のシャア)の妹アルテイシアが味わう悲しみが描かれています。
モビルワーカーという名称で戦うシーンが黎明的で面白かったです。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル(2015年製作の映画)

3.0

ロボットアニメの名作「機動戦士ガンダム」の前日譚にあたるシリーズ。
シリーズの中心人物たるシャア・アズナブルの幼少期を通してザビ家がいかにして権力を奪っていったかが描かれています。
正直なところ所謂フ
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ネイキッド・ソルジャー 亜州大捜査線(2012年製作の映画)

3.6

麻薬組織にダメージを与えた事で家族を殺戮され娘(長女)を拉致された捜査官がもう1人の娘(次女)と大暴れするアクション。
マダムローズなる冷酷非情な殺し屋の元締めと手下の女殺し屋3人組との総力戦と見せか
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コットンクラブ(1984年製作の映画)

3.3

1920年代のアメリカのナイトクラブ「コットンクラブ」を軸とした群像劇。
イケメン演奏家がギャングの命を救った事で愛人のガードマンになる話をメインに黒人ダンサー兄弟やオーナーと相棒のエピソードが並びま
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日本の黒い夏 冤罪(2000年製作の映画)

3.5

松本サリン事件をモデルとした冤罪事件を描いた社会派ドラマ。
先入観で突っ走った警察とマスコミは深く頭を垂れる必要がありますが、それよりヤバいのが「確かな人」とされる市井の方々。明らかに罪に陥れようとし
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