彦次郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

ククイ 伝説のブギーマン(2018年製作の映画)

2.8

他の方のレビューにあるように海外版ナマハゲ。悪い子を連れ去るドリームファンタジー系モンスターといった趣きです。
視聴者が子どもであることを想定したのかグロ要素僅少という珍しいホラーです。
そのためか迫
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ARIA The AVVENIRE(2015年製作の映画)

3.1

未来の火星ネオヴェネチアでゴンドラ乗りをする少女たちを描いたオムニバス。
原作未読の為、詳しく話が理解できませんでしたが建物の一階まで浸水する当地の舞台設定が素晴らしく観光したくなります。
個人的には
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60歳のラブレター(2009年製作の映画)

2.8

銀行のキャンペーン企画から端を発した大人の恋愛ドラマ。
サラリーマン夫婦、魚屋夫婦、医師と翻訳家という3組の熟年カップルの人間関係が描かれています。魚屋、医師のエピソードはそれぞれ夫婦や子どもとの関係
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

4.0

人間が地上に住めないほど荒廃した未来の囚人がキッカケとなったウイルス蔓延を阻止すべく過去に送り込まれるSFサスペンスの逸品。
正体不明な12モンキーズ、錯綜する過去と未来、現在のみを見て生きる人々、記
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PAN ネバーランド、夢のはじまり(2015年製作の映画)

2.8

孤児院の少年パンが天空の船にさらわれて壮大な冒険を繰り広げるファンタジー。
登場人物たちの事を書くとネタバレになりますので詳細は差し控えます。
現地人とのトランポリン決闘が楽しすぎます。
結末は良いと
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ドラゴンヤンキー(2015年製作の映画)

2.3

ブルスリイチが荒くれ者の集まる高校で様々な敵と戦っていく武闘派アクション。
師匠絡みで人間関係が混沌としているなか拳と蹴りで語り合うスタイルです。
「魁‼︎男塾」さながらに年齢不詳な連中が集まっている
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

2.9

ホームズ家の末妹エノーラが失踪した母親捜索と伯爵暗殺計画阻止に乗り出すミステリー。兄であるシャーロック・ホームズはあくまで脇役。
1884年というビクトリア王朝期の封建的な社会で母親から伝授された知識
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ウィッチ・アンド・ドラゴン 秘密が見える少女/秘密が見える目の少女(2015年製作の映画)

3.1

人の瞳を覗き込む事で心を暴く能力を持った少女が陰謀に巻き込まれる中世風ファンタジー。
普通ならキーマン扱いな人物が主役という斬新な仕様。RPG的な世界観と見せかけつつ知り合った少女の腹違いの兄貴のクズ
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きっと、いい日が待っている(2016年製作の映画)

4.2

1967年病気の母親と引き離され児童施設に入った兄弟を描いた実話を基にした作品。
邦題からは素敵な人間ドラマのように感じますが全くそんな事が無い悲惨極まりない展開に驚きます。叔父や女教師が幼い兄弟達に
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ゴースト・フライト407便(2012年製作の映画)

2.9

10年前の航空事故から生還したキャビンアテンダントが再度航空事故に巻き込まれるタイ歴代ホラー第1位とされる作品。
オカマスタッフ、いわくありげな僧侶、飛行機アプリを楽しむ少女と両親、陽気そうな青年、外
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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

3.8

核爆弾テロを防ぐべく活躍するスパイチームの活躍を描いたシリーズ第4弾。
刑務所脱出編から余韻あるラストまで何かしら意味がある構成です。
変装の達人にして強靭な肉体とクールな知能と熱いハートを持つスーパ
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ドラえもん のび太のワンニャン時空伝(2004年製作の映画)

3.8

捨て犬イチとのび太の時を超えた友情を描いたファンタジーアドベンチャー。
進化銃とやらで発展した犬猫の世界が楽しげでお子様向けと感じますがペット廃棄問題を強烈に提示した社会派的な作品とも言えます。
細か
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ドラえもん のび太とふしぎ風使い(2003年製作の映画)

3.4

台風のフー子とのび太達の交流と冒険を描いた作品。原作にもあるエピソードを大幅に改変した仕様です。
出会いの始まりだったのにいつの間にのび太に懐いて挙げ句の果ては敵の首領と化したスネ夫が不憫。
風を操る
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死国(1999年製作の映画)

2.7

高知県に帰省した女性が幼馴染みと若くして亡くなった彼女との三角関係の末に訪れる悲劇を描いたホラー。
お遍路を逆に巡って死者を蘇らせるという設定はユニークなだけにメロドラマ風かつスローな展開になったのが
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ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)

4.4

清朝時代に実在した拳法家の若き日の活躍(話はフィクション)を描いた功夫映画。
不良青年が色々な人達にボコられて修行して成長する王道的な展開です。酔いどれで一癖ある師匠、蹴り技主体で冷血な殺し屋鉄心、糞
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252 生存者あり(2008年製作の映画)

3.0

異常気象に襲われた東京での災害を描いたドラマ。
大型の雹が降り注ぐシーン実際有ったらかなりの恐怖だと思います。
次々と起こるトラブルに対処する伊藤英明は「海猿」同様頼り甲斐があります。
山田孝之や木村
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マジック・マイクXXL(2015年製作の映画)

3.0

伝説のダンスチームが再結成して大会に臨むロードムービー。
ダラダラした会話をしながら旅先のスーパーでイタズラしたりと男同士にありがちな旅には憧憬の念を感じます。
話はともかく肉体美とダンスは素晴らしか
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ヴィクター・クロウリー 史上最凶の怪人(2017年製作の映画)

2.5

沼に生息する伝説の殺人鬼がひたすら殺しまくるスプラッタ映画。
粗筋とかはオマケでいかにド派手に殺すかに焦点が当てられています。決着のつけ方もグロいです。ホラーを突き詰めると笑いになるという法則に当ては
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10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

3.2

突然シェルターに収容された女性、シェルターの主、もう1人の同居人となる青年の3人を軸にした密室サスペンス。
情報が遮断された中での疑心暗鬼がサスペンスを盛り上げてくれます。スケールこそ小さいですが内患
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.9

心優しくも精神疾患・母の介護・貧困に苦しむ芸人が悪のカリスマに至るまでを描いたクライムスリラー。タイトルが示す通りバットマンの宿敵が主役となる異色作。
2019年公開時には大ヒットと共に話題になった作
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ニューオリンズ(1947年製作の映画)

3.5

賭博経営者とオペラ歌手の恋愛ドラマ。
好いた女性への身の引き方がカッコいいです。
恋愛劇は表面上で裏テーマとしてはクラシックとジャズの対比からなる音楽の普遍性を訴えているように思えます。ジャズで有名な
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ナイアガラ(1953年製作の映画)

3.5

新婚夫婦が旅行先で別夫婦のトラブルに巻き込まれるサスペンス。
愛人と共謀して旦那を殺害しようとする魔性の美夫人を演じるのはマリリン・モンロー。美人女優は数多けれど気怠い歌声といい個性の突出では随一では
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アンダーワールド 覚醒(2012年製作の映画)

3.0

ヴァンパイアとライカンスロープ一族の死闘を描いたシリーズ第4作目。
ハイブリット型の相方と別れ離れになり12年経った世界が舞台。今作では人間も敵としてスポットを当てられています。種が違うので致し方無い
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アンダーワールド:エボリューション(2006年製作の映画)

3.0

ヴァンパイアガールとライカンスロープ一族の死闘を描いたシリーズ第2作。
前作のラスボスは前座に過ぎず真のラスボスが登場。ヴァンパイアの始祖にあたる人物を始め前作で気になった設定を回収していくスタイルで
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ドラえもん 2112年ドラえもん誕生(1995年製作の映画)

3.7

ドラえもん誕生から野比家に行くまでを描いた前日譚。
ドジでネズミ嫌いで耳が無い理由やミニドラ誕生のいきさつまで明かされるファン必見の作品。特に昭和生まれの日本人の耳に染み込んだ大山のぶ代氏の声になった
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アンダーワールド(2003年製作の映画)

3.0

ヴァンパイアとライカンスロープの一族の永きに渡る死闘を描いたアクション。
氷のような美貌の女吸血鬼がモノクロームと共に異種生物をぶち殺していきますがアクションよりも伝奇的要素の方が強く感じられました。
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ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ(1981年製作の映画)

3.6

夏休みの宿題で桃太郎の謎を調べに行ったのび太達を描いた歴史アドベンチャー。
オランダ人の持ってきた桃太郎の絵とドラえもんの道具で撮影した桃太郎の写真が終盤で収束する話の巧みさはさすが藤子・F・不二雄先
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ドラえもん のび太とロボット王国(キングダム)(2002年製作の映画)

3.4

人間とロボットが共存していた惑星で女王の意思によりロボットが道具化される蛮行を防ごうとするのび太達を描いた作品。
ロボットの暴走ではなく人間の傲慢さという点では「A I」に似ています。敵がダースベーダ
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イーヴィル・キラー(2013年製作の映画)

2.5

DV男専属の女殺し屋が暗躍するアクション映画。
3人一役という超斬新な設定には痺れるものがありますが顔貌が変わるのはともかく信念まで変わるのは頂けないです。
親切な解説役など皆無という考察系ですが面白
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闇金ドッグス(2015年製作の映画)

3.3

手下の不始末でヤクザの親分を辞めた男が闇金融を始めるアウトロー映画。
始めは素人同然で自身も借金を抱えながら悪戦苦闘していく成長譚になっています。
アイドルマニアとアイドルの金銭にまつわる闇が活写され
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病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

3.5

渡米前にパスポート写真を撮りに行った写真館から事件に巻き込まれる金田一耕助の活躍を描いて昭和ミステリー。
市川崑と石坂浩二によるシリーズ第5弾。
原作では時系列的に金田一耕助最後の事件にあたります。
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あなたへ(2012年製作の映画)

3.7

亡き妻の絵葉書から故郷での散骨を頼まれた夫のロードムービー。
刑務所の技能官としてのスキルを活かして改造したキャンピングカーで富山から長崎まで至る道中で会う面々との交流がさらりとした心地よさで描かれて
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女王蜂(1978年製作の映画)

3.5

市川崑と石坂浩二によるシリーズ第4弾。
昭和初期、とても学生に見えない仲代達矢達の悲恋から続く因縁のドラマ。
時計塔の首切断や茶会での毒殺など今までの日本の片田舎とは異なる仕様。何より隠し子の大量発生
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獄門島(1977年製作の映画)

3.7

敗戦間もない瀬戸内海の獄門島で巻き起こる連続殺人事件を描いたミステリー。
市川崑と石坂浩二のコンビによるシリーズ3作目。横溝正史による原作は戦後ミステリーの名作として名高いです。
さて今作はその原作が
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幕末高校生(2014年製作の映画)

2.5

女性教師と生徒3人が幕末にタイムスリップ。勝海舟と西郷隆盛の会談による江戸城明け渡しを成功させる為に奮闘する話。
玉木宏扮する勝海舟が開明的なイケメンなのに対して現代人側が少々情け無いように見受けられ
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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

4.1

20年前に起こった鬼首村で起こった迷宮入り事件の解決を磯川警部より依頼された金田一耕助が新たに発生した連続殺人に巻き込まれる昭和ミステリー。
腰の曲がった老婆と金田一の邂逅は余りにも不気味で今でも印象
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