圧倒的な映像体験。ハンス・ジマーの音楽と、目を見張る映像美。人の生命はまるで、砂がキラキラと光を塗して、手のひらから少しずつすり抜けていくよう。
ひらめきと想像、そして共有。
アニエスの現実を見つめる厳しくもあたたかい瞳、人、猫、海、フェミニズム。彼女が示してくれた沢山のイマジネーションと作品たちに敬意と感謝を送りたい。大好きです。
インディア・ソングを見た時とはまた少し違う感覚。自分がゴーストになって屋敷のなかを何度も彷徨っているようで、どこからか会話が聞こえてくるけれど、その内容はまったく理解できないでいる。デヴィッド・ロウリ>>続きを読む
『裁かるゝジャンヌ』を観て涙を流すアンナ・カリーナの画にもう胸がいっぱいになってしまう。大好きなアンナ。この作品が本当に大好き。
”人は自由だから、あるがままに生きればいいのよ。顔は顔、お皿はお皿、>>続きを読む
“草上の昼食”の絵画に準えた登場人物たちのいざこざ。うららかな陽の光に照らされる自然の色彩が美しくて。等身大でお茶目なネネットがとても可愛かった。
実際に自分がマルジェラ本人のアトリエに入って話を聞いていたような不思議な感覚だった。白いアトリエ、箱に詰められた沢山の作品たち。彼の夢はまだまたこれからも続いていくんだなと嬉しくなったり。個人的にHE>>続きを読む
アニエスの温かい眼差しから見える隣人たちの何気ない日常。特別なことは何も起きたりしないけれど、確かにそこにいて生活している人々の絵図がある。香水屋の老夫婦のエピソードが大好き。
針のない時計を家に持ち帰って、私にぴったりね、と嬉しそうに笑うアニエスがとてもキュートで好き。
落穂拾いという小さな疑問から広がる世界。ミレーの絵画と現在の”落穂拾い”たち。ハート型のじゃがいも、たく>>続きを読む
死ぬまでに行きたい美術館の1つ。
革命と世界大戦。沢山の美術品を守る為に闘った学芸員たち。150年余りの怒濤の軌跡を知れて本当によかった。
ピョードル大帝の間と勝利の女神ミネルヴァ、真紅の壁。映像越し>>続きを読む
“人情”ってきっとこういうことを言うのかな。おばあちゃんと孤児の男の子、2人の距離感が何とも言えないほど切なくてあたたかい。隙間風が吹くようなラストの物悲しさが印象的。
“お早よう”の言葉から垣間見える愛情、I love you と真っ直ぐに言えない大人たちのいざこざが何だか歯痒くて好き。なにより稔と勇の兄弟が可愛すぎた。
“なぜムーミンは怒らないんだ?”
“彼は臆病なの。でも愛を知ることで強くなれる”
自分を兄として慕う妹のジャンヌとのやり取りがとても微笑ましくて大好き。罰を受けるためじゃない、自分のためにやらなくちゃいけないの、そう言った母の判断は正しかったのかな。森に置き去りにした青いワンピース>>続きを読む
見れて本当によかった。こんな世の中でも、少しずつより良い方向に向かっていこうと前を向いている人たちがたくさんいて、考えて、行動して、みんなそれぞれ輝いていた。わたしには何ができるかな。環境のこと、資源>>続きを読む
恋、嫉妬、憧れ、後悔。皆んなが”ロキシー”に特別な何かを抱いていて、でもそれをずっとしまってはおけなくて、いつかは夢から覚めなきゃいけない現実。思わずハッとした。そして何よりウィノナ・ライダーが素敵す>>続きを読む
大友克洋先生×江口寿史先生がもう最高の組み合わせ!どこまでも真っ直ぐな主人公と90年代の雰囲気がとても好き。
愛を信じ、新しい未来を夢見た先にこんな結末が待っているなんて誰が想像できるだろう。男性陣の不穏な影がしばらく頭から離れない。
電車のなかで2人がかわす目線、表情、空気。台詞はほとんどないのに、もう後戻りはできないこと、一端のあたたかい愛情と、どうしようもなくやりきれない思いと、全てが込み上げてきて泣きそうになった。静止と静寂>>続きを読む
ワンテンポ早い君、ワンテンポ遅い僕。
ものすごく切なくてロマンチックで摩訶不思議で。こんな作品は今まで見たことなかったけれど、すごく好きになった。レンズ越しに見つめる瞳、過去からの手紙、海辺のバス、ラ>>続きを読む
ロマンスとサスペンス、色んな要素が交互に訪れる。随所に散りばめられた青色の画がとても美しい。早朝のパリで散歩に行くシーンはかなりお気に入り。
「晩春」で描かれた父と娘、今作の母と娘の愛。秋子とアヤ子、そして百合子の3人の立ち振る舞いがそれぞれとても美しくて、けれど厄介ごとを運んでくるのは、決まって男性のほう。母との最後の旅行とそれぞれの決断>>続きを読む
Melancholiaという名の青い星、そして憂鬱。冒頭からもうすっかり引き込まれてしまうほどの強烈なインパクトと美しさ。ジャスティンの瞳に映る死の幻影は段々と青く澄んでいくようで。こんなに美しい世界>>続きを読む
ビクトリア期の衣装やパステルカラーな世界観の美しさが目の至福。
グウィネス・パルトロウ版も見てみたい。
小津の映す京都と鎌倉の風景、2人で駆ける自転車、能の演目、どこを取っても美しい。父親と娘の変わらない愛情と父がついた優しい嘘がとても切なかった。
男と女、偶然と必然の巡りあわせ。言葉や態度、タイミングの違いでこうも変わっていくストーリーがとても面白いな。2部のラストがとても好きでした。
自分が作りたいんじゃない、君とだからこの映画を作りたいんだ。みんなで作りあげる本当のラストシーン、2人の決闘はどこまでも真っ直ぐで、胸が熱くて、感極まって思わず泣いてしまった。
この先何十年経った未>>続きを読む
空も海も風も、眩しいほど美しくて、でも君を失ったとたん、世界はどうしようもなく暗くて悲しい。
物語の終わり、そして始まり。その全てを肯定して包み込んでくれるようなラスト。とても好き。
メンバーの安定のかっこよさ、ロディとデクくんの絆の強さに泣いてしまったし、なんといってもアニメーターさん、声優さんの技量と熱量の高さをびしびし感じた。最高のPlus Ultraでした。
音という限られた情報で手繰り寄せる事件とその真相、研ぎ澄まされた緊張感にずっとドキドキしてしまった。足元を掬われたような後半のどんでん返し、原題のthe guiltyの真意に脱帽です。
アルフォンソ・キュアロン監督の小公女。
オリジナルから少しシナリオは変わっているけれど私はとても好きだな。随所に映えるグリーン、衣装もセットもどれも素敵。インドの湖で語らう場面、雪の舞う夜のシーンの美>>続きを読む
結婚式のドタバタ逃避行と、ひまわり畑でのやりとり、浮き輪を2人でシェアしながらアイスクリームを食べるのが最高に微笑ましくて好きだった。陽気な音楽と動物たち、人間たちの泥臭いやり取りも全部愛おしい。
あったかくて優しくて、胸がつまる。
幸せだった時間、無くしたもの、置いてきてしまったもの。命ある限り、いつも自分のなかに在り続けて。
圧巻のダンスパフォーマンス。自身の生と死を行き来しながら繰り広げられるステージは終始釘付けでした。
自分の気持ちを信じて貫こうとしたモーリスの選択と、それを外から眺め思い馳せるしかないクライヴの対比が切ない。名誉と階級、周囲からの理解が得られないつらさ。自分の気持ちを押し殺し、存在すら無かったことに>>続きを読む
スペイン内戦が激化する現実の世界と、オフェリアの恐ろしくも美しい幻想の世界。つらいシーンも多いけれど、序盤から最後まで一気に引き込まれてしまう。彼女が掴んだ永遠の幸せとその代償。
“恋愛より映画を選ぶ”はトリュフォーの映画愛の真髄のようですごく沁みる台詞。
映画を作るたくさんの人々に感謝と敬意を。