なんなんだろう、この感覚。トクヴィルといっしょにアメリカへ渡ったみたいな、そんな感覚。
ケバケバしさが悪趣味になる寸前に抑えられたような色彩で、とてつもなく広大な大地が美しく染め上げられれば、ロバー>>続きを読む
うーん、まったく感情移入できなかったな。CGをわざと粗めに仕上げてアニメ風にしてるわけだけど、見れば見るほど、2次元のアニメがいかに素晴らしくできているかというのがわかってくる。
テクニカルな試みと>>続きを読む
「うんうん、そうだよね」と思いながら見てしまう。
ディテールがよい。擦り切れたブラジャーとか、寿司をめぐっての姉妹ゲンカとか、スイカの食べ方とか、火葬場での万引きとか、それぞれ伏線をはって、しっかり>>続きを読む
備忘のため
- 『スターウォーズ』(1977)に続くマカロニ・スペースファンタジー。
- 撮影はローマのチネチッタ、バーリ、エトナ山、スイスのアルプスなど。それにしても、エトナ山でのロケはすぐわか>>続きを読む
これは楽しかった。
もはやフェイクドキュメンタリーはひとつのジャンルだけど、このヴァンパイア・モキュメンタリーはさらにその可能性を広げた気がする。今や誰もが iPhone 片手にした時代。撮ろうと思>>続きを読む
ようやくキャッチアップ。
備忘のために
- 美術の種田陽平
『ヘイトフルエイト』も『キル・ビル vol.1』も彼の作品だったのね。そこにジブリの『思い出のマーニー』が加わり、是枝さんの『空気人形』>>続きを読む
総指揮にスティーブン・スピルバーグの名前を見かける。なるほどスピルバーグなら超自然現象は好きだろう。しかしイーストウッドはどうだっただろうか。
題材だけを見れば、なんだか初期の監督作品に近いのかもし>>続きを読む
パラレルワールドというよりは境界世界のお話ね。
この種の話のポイントは世界の敷居を越えようとしているのに、それを意識させないこと。いつの間にか迷宮に迷い込んだという驚きが大事。
是枝監督の『ワンダ>>続きを読む
まったく予備知識なし。でも、濱田岳は安心だし、新旧朝ドラヒロインの波瑠と倉科カナも嫌いじゃないし、中村監督は『アヒル...』も『ゴールデン...』も『ポテチ』もよかったよねなんて、気楽に見始めたのだけ>>続きを読む
Amazonプライムにあったのでクリック。
クリス・プラットといえば、大好きな『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。シリアスにならない軽さが持ち味なのかね、この映画もそんな感じ。
ブライス・ダラ>>続きを読む
このところ三木聡づいてる。はまるポイントは、つまらないギャグの連発、無関係のものがユルやかに突拍子もなく関連づいてゆくあたりかな。ようするに「弱いつながり」。
三木作品の人間関係って、ほとんど無関係>>続きを読む
「あ、ここ歩いたことある」。
東京の散歩道のひとつひとつを、三浦友和とオダギリジョーが通り過ぎるたび、歩いたことのある場所で声を上げていた。
ここでもやはり、だれもがお金に縛られている。それでも少>>続きを読む
1978年といえば高校のころ。前年にはプレスリーが亡くなり、『サタデー・ナイト・フィーバー』が大ヒット。そこにやってきたのが『グリース』。デートのピッタリの作品と思ったのだけれど、見たあとで不思議とあ>>続きを読む
見た。悪くはない。でもね、ブルース・リーの師匠の話なんだけど、ブルース・リーのほうが断然映画的。ドニー・イェンが悪いわけでは決してない。演技も演武も十分に堪能した。最近のアクションシーンはカット割りも>>続きを読む
なにかが好きであること。
それだけをたよりに人生を生きると開き直ること。
それはたとえば「しおしおミロ」なる飲み物から「インスタント沼」への短いようで長い道であり、黒い招き猫のイメージがターミネー>>続きを読む
なるほどね。いい加減で、時にとんでもない行動に出られたりするけれど、じつは弱々しく、苛立たされることがあっても、腹をたてる直前にさっと身を引かれてしまう。そんな豹柄の暖簾のような相手が人生には必要なと>>続きを読む
これは掘り出し物。ジェシカ・ビールの演技を追いかけて行けば、思わぬ迷宮へと連れてゆかれる。感情移入すれば突き放され、否定すれば惹きつけられる。その潤んだ瞳に読み取るべきものが、ついにはっきりしてもなお>>続きを読む
20世紀最後の傑作に、ようやくキャッチアップ。
「今見ても十分に通用する」なんていう甘っちょろいものじゃない。「今、この映画を見ないでどうする?」という先鋭的な同時代性を持つ。日本だけではない。世界>>続きを読む
これは面白い。
オープニングからラストまで、息つく間もなく走り抜けるJK。追うカメラ。息絶えてもなお、エンドクレジットの向こう側へと走り去る彼女たちの姿は、あの宙に舞う綿毛となって、ぼくらの胸に白く>>続きを読む
この映画で覚えておくべき言葉は「バンリュ−」。これは「パリなどの大都市のはずれにある、旧植民地からの移民(アルジェリアやモロッコからのアラブ人、サハラ以南からの黒人)が主に住む低所得世帯用公営住宅団地>>続きを読む
パルクールを知るために見た。納得。映画スペクタクルの原点である「運動イメージ」への回帰なんだな。
自転車からパルクール、それから自動車とパルクールと拳銃、最後はクラッシクカー。ここに軽やかな移動撮影>>続きを読む
観てきました。感想を一筆書きで。いざ。
たしかに映画は、かつての見世物小屋の出し物であって、世紀末のパリのグランギニョール劇場なんかの伝統を一直線に受け継いだものなのだけど、ずっと時代を下って生まれ>>続きを読む
これ、めちゃくちゃおもしろかった。
映画はこうでなきゃ。ノリのよい音楽と、テンポの良い編集が、物語を思いがけない場所からスタートさせると、どんどんスピードを増しながら、とんでもない場所に連れて行って>>続きを読む
備忘のために
- 原題は Jack Reacher 。人気のシリーズ推理小説なんだったね。知らんかった。知らなくても十分に楽しめた。「アウトロー」という邦題が教えてくれちゃってるけど、西部劇に登場す>>続きを読む
備忘のために
- マイケル・ケインによるイギリス版の『タクシー・ドライバー』かな。もちろんベトナム帰りじゃなくて、北アイルランド紛争でIRAと戦った退役軍人ってやくどころね。
- 孤独な老人と若い>>続きを読む
気になっていたのだけど、ようやくキャッチアップ。なんとかKarate Kill の予習に間に合った。
さて、なんていえばいいのだろう。映画館に通いはじめたころの感覚を思い出しちゃった。親や学校の先生>>続きを読む
これはどう考えてもブニュエルの『皆殺しの天使』(1962)へのオマージュ。広場恐怖症とかパニック症候群なんていうのは、説明のできない現象を説明するコトバ。重要なのは、ヒトが突然にある境界を超えることが>>続きを読む
リッチなセット、リッチなキャスト。
未解決のブラック・ダリア事件(1947年)に着想を得た物語は、いくつものサイドストーリーを折りこみながら、無傷で戦後を迎えたアメリカの、1940年代末の光と闇を描>>続きを読む
さらにサウンドチェックのためにこれも視聴。やっぱりサイモン・ペグはいいな。彼の演技にばかり目がゆく。ところで、カンバーバッチの悪役ぶりは圧倒的だけど、ピーター・ウェラーもよかったよね。
AVアンプのサウンドチェックしながら、続けてこれも視聴。
こういう高いところダメなんだけど、まあ、そういう映画だからな。ここでもやはりサンモン・ペグの笑いが光る。それにしても彼の演技を見ていると、そ>>続きを読む
新しいAVアンプの音を試したくて視聴。
楽しませてくれたのはサイモン・ペッグ。どこかで見たコメディアンだと思ったら『ショーン・オブ・ザ・デッド』のショーンじゃん。そうそう。彼みたいな脇役がいなきゃ、>>続きを読む
キャッチアップ。
これは大画面で見なきゃだめだな。小さな画面だと面白さをつかめない。できれば劇場でみたかったな。つまり、映画なんだ。
でも、いかんいかん、このところ頭の中がエヴァンゲリヲンになって>>続きを読む
イタリア版のDVDを購入。
シン・ゴジラの予習を兼ねて鑑賞したもの。どうかんがえても、『シン・エヴァ』はいくつもの部分が、『シン・ゴジラ』のなかに認められる。
もちろん、庵野明秀が思い入れを持って>>続きを読む
ここ10年、いや20年での最高傑作!
これだけ期待してしまうと、たいていは裏切られる。ところがこの映画は期待を裏切らなかった。こんなのは久方ぶり。だから久方ぶりに、エンドクレジットの終わりに拍手。最>>続きを読む
カルトムービーということでキャッチアップ。
それにしてもなんだか最近見た作品と縁のある映画。冒頭のいじめっ子のリーダー、どこかで見たなと思ったら Sharing で爆弾男を演った高橋隆大くんじゃない>>続きを読む
いやあ楽しそうに映画作ってるな。しかも飽きさせない。ぼくのなかの子どもが目を覚ましてゆく。子どもを抱えたままの大人たちの、ちょっぴり毒の効いた仕事ぶりに拍手。こんどは、たっぷり毒の効いた作品を追いかけ>>続きを読む