YasujiOshibaさんの映画レビュー・感想・評価 - 31ページ目

ブライト(2017年製作の映画)

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可能な世界を舞台にした、ある種のパラレルワールドもの。

ロサンジェルス警察モノに、魔法世界をぶち込んだところが新しいといえば新しいかな。実のところは今のアメリカそのままだし、ストーリー展開も既視感満
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君の名は。(2016年製作の映画)

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ようやくキャッチアップ。エアチェックしたつもりが紛らわしいタイトルのおかげで前夜祭的な2本をとっただけ。それならと配信サービスを利用してCMカットの手間を省くことに。

既視感のある作品だが、その既視
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大いなる沈黙へ ーグランド・シャルトルーズ修道院(2005年製作の映画)

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2018年、新年最初の映画はこの作品から。

映画は音だ。音が空間に広がりを与える。その空間に映像が訪れる。粒子の荒いフィルムは、その空間の広がりを示唆してくれる。見えるものだけが世界ではない。そこに
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白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

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備忘のために

- ひとことで言えば、ワイドショーとSNSが発達した現代における「薮のなか」という感じの作品だったかな。

- 湊かなえが原作ということで、ずっと避けていたんだけど、今日気分が向いたの
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レフト・ビハインド(2014年製作の映画)

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備忘のために

- ニコラス・ケイジが出てくると最後まで見れちゃう。不思議。発想は面白いんだよね、この映画。キリスト教的、黙示録的、世俗と宗教の対立、ヒーローものでありアンチヒーローものであり、ファミ
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プロメテウス(2012年製作の映画)

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備忘のために:

- たしか公開時に見てるはずだが、『コヴェナント』を見たので見直した。いくつかの発見があり、なかなか楽しかったな。

- フルートのシーンを確認。なるほど、「エンジニア」の宇宙船を操
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

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備忘のために:

- なるほどね。たしかにこの作品は『エイリアン:プロメテウス』を見てから観るのがよいのかもしれない。けれど単独でも十分に楽しめる。シェークスピアの『テンペスト』、あるいはポーの『アッ
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ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲(2010年製作の映画)

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備忘のために

- おんな座頭市の映画を見はじめたのだけど、途中で耐えられなくなって、早送り。口直しのため、見逃していたこの作品を選ぶ。正解。楽しめた。

- もちろん前作も印象的で、三池監督の名前を
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デス・ルーム(2006年製作の映画)

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備忘のために:

- 「黄金のおっぱいを持つ女」のエピソードを担当したのはケン・ラッセル。ぼくにとっては『アルタード・ステーツ』(1980年)の監督。脳科学者ジョン・C・リリーの感覚遮断実験がベースに
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ひそひそ星(2015年製作の映画)

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これが鎮魂でなければ、なにが鎮魂なのか。

なるほど園子温は『ヒミズ』から『希望の国』を経て、ようやくここにたどり着いたというわけか。

カメラは、ぼくらを、福島の富岡町・南相馬・浪江町の風景のなかへ
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

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クリス・パインといえば、JJエイブラムス版の『スタートレック』なんだけど、彼はどこか昔のトム・クルーズに似てるよね。粋がってて、けっこうモテちゃって、なにをやってもハラハラさせるおバカさんだけど、なぜ>>続きを読む

果てなき路(2010年製作の映画)

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文句なしの傑作。いわばロジャー・コーマン門下のフェリーニ。しばらくモンテ・ヘルマン祭りが続きそう。

"For Laurie "という映画の献辞は、ヘルマン監督自身が愛した女優ローリー・バード(Lau
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断絶(1971年製作の映画)

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むかしタクシーの運ちゃんから「兄ちゃん、アスファルトって英語でなんていうか知ってるかい?」と聞かれたことがある。「知らない」と言うと、得意げに「ブラック・トップって言うんだぜ」という言葉が返ってきた。>>続きを読む

戦争のはらわた(1977年製作の映画)

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最終盤という文句にひかれてクリックしたブルーレイ。その、みごとに蘇ったオープニングシーンに「幼いハンス」が聞こえたきたとき、あの場内のタバコの臭いがよみがえってきた。たぶん中学生のころだ。倉敷の場末の>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

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備忘のために

- そうか、イタリア語を勉強するようになってから、この映画は見直したことがなかったのかもしれない。けっこうシチリア訛りがわかるようになっていたのは嬉しかったな。

- おどろいたのは、
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チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密(2015年製作の映画)

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個人的にはジェフ・ゴールドブラムがつぼだった。ぼくにとっての彼はクローネンバーグの「ハエ男」であり、まだパワーブックと呼ばれていたころのマックのノートPCでエイリアンの宇宙船にウイルスを仕込んだ天才エ>>続きを読む

テラフォーマーズ(2016年製作の映画)

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評判はすこぶる悪いけど、ぼくとしては面白かったな。

原作に沿うようにみせかけながら、ちゃんと突き放すところは突き放してるのが秀逸。武井咲なんかさっさと首をひねり倒されるし、小栗旬の天才頭脳と奇抜ファ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

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見た!

備忘のために:

- 木曜日の13:30分。新宿TOHOでプラス200円で Dolby Atmos 。これは正解。3Dはどうでもいいけど音は大事。なにしろ監督はビルヌーブ。あの重低音が重低音
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続・激突!/カージャック(1974年製作の映画)

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備忘のために:

 テキサス州のシュガーランドは、その名の通り砂糖のプランテーションから始まった街らしい。そんな甘い香りのする街に向かうのは、親権を剥奪された若い母親のルー・ジーン(ゴールディ・ホーン
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

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備忘のために

- 『ファーストコンタクト』を見終わって、いてもたっていられなくなってクリック。

- これ1982年公開の作品だけど、クリーチャーの造形があまりにみごとで、今見ても怖い。それもそのは
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遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

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備忘のために

- メアリー・エリザベス・ウィンステッドの演技を楽しみにしたんだけど、期待通り。彼女が最初に印象に残ったのは、たぶんTVドラマ の『ザ・リターン』で、おっと思ったのは『10 クローバー
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甲野善紀身体操作術(2006年製作の映画)

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この方はもうずっと先に進んでおられるのだろうけれど、この画面を見ていると、身体中の細胞が覚醒してくるような気持ちになる。きっと、ミラーニューロンが働き始めたんだろうと思う。やっぱり、本で読んむだけでは>>続きを読む

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

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娘がBDを借りて来てくれたので一緒に鑑賞。ようやくキャッチアップ。

それにしても、いやあすごい。こいつはファンタジーじゃない。ものすごく現代的で、ものすごいリアリティで迫って来るのに、時代を超える力
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わらの犬(1971年製作の映画)

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今日はただペキンパーの映画を見たかった。
手元ですぐに見ることができたのがこの作品だが、
それでも、台風が来るなかでの衆院選2017が、
46年も前のこの作品と、
なんと多くところで通じていることか。
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メッセージ(2016年製作の映画)

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『ブレードランナー2049』に向けてドゥニ・ヴィルヌーヴの祭の続き。今のところこれがベスト。SFの新たな古典誕生だ。

映画というのは、その娯楽の核心を見世物(グランギニョル)に遡るものなんだろうな。
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複製された男(2013年製作の映画)

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備忘のために

- ドゥニ・ヴィルヌーヴ作品が続く。ちょっと退屈になったので、飛ばそうとしたら、面白すぎて巻き戻した。飛ばしちゃってごめんなさいって、心の中で謝っておいた。

- ルイーズ・ブルジョワ
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

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備忘のために

- 冒頭で「シカリオ」(Sicario)の説明がある。エルサレムの「熱心党」から来ているという。祖国に侵略してきたローマ人たちを狩っていった暗殺者だという。
 調べてみると、たしかにシ
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テイク・シェルター(2011年製作の映画)

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『ミッドナイト・エクスプレス』に続けてジェフ・ニコルス監督の作品。期待にたがわない名作。それから「ジェシカ・チャスティン出演作に間違いなし」の法則も続いている。

惜しむらくはポスター。特殊効果バリバ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

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英語なら I am Groot.
イタリア語では Io sono Groot.
フランス語では Je m’appelle Groot.
スペイン語では Yo soy Groot.
ドイツ語では
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母よ、(2015年製作の映画)

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備忘のために

- これも、ようやくキャッチアップ。というか、個人的には見るべき時期が来たなって感じだな。そもそもモレッティという監督は、人生を映画にし、映画を人生にしてきた監督なんだけど、自伝的であ
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カプチーノはお熱いうちに(2014年製作の映画)

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備忘のために:

- ようやくキャッチアップ。オズペテクには裏切られることがない。というよりは、この作品ほど笑いながら泣き、泣きながら笑える作品があっただろうか。前作の『Mine vaganti (危
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ミッドナイト・スペシャル(2016年製作の映画)

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備忘のために

- おどろいた。何気なくクリックして見たら、ものすごくよい。ジェフ・ニコルス監督ね、名前覚えておかなきゃ。

- よいロードムービーというのは、この映画みたいに、説明があまりない。進ん
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

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東京への新幹線で
ひとり追悼鑑賞。

親父と酒を酌み交わしながら、
人間てのは不完全な死体として生まれ、
完全な死体へ向かう存在なんだよな、
なんて、笑ってきた帰り。

平均寿命を超え、執着と絶望、不
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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年製作の映画)

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トム・クルーズ、ずいぶん昔から見て来てるんだけど、今調べて見たらぼくと一つ違いの1962年生まれ。その年で、このジャック・リーチャーを演るというのだから、どことなく寂しさも漂うはず。ところが我らがトム>>続きを読む

マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)

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ジョン・カーペンターの「世界の終わり三部作」のひとつ。たしかに世界の終わりを描いてはいるが、面白いのは終わり方。このアイデアの由来は、もちろん脚本を書いたのマイケル・デ・ルーカ。生まれは NY のブル>>続きを読む

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

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怪獣が出て来る『地獄の黙示録』。サミュエル・L・ジャクソンはロバート・デュバルってところで、ジョン・C・ライリーはすっかり毒気の抜けたマーロン・ブランド。トム・ヒドルストンはマーティン・シーンかな。>>続きを読む