「きっと電柱小僧が君を助けに来る。歴史を変えて未来のモモちゃんを助けてあげるんだそうじゃないとだめだ」
(電柱小僧)
歴史が闇に包まれるときに現れるという電柱小僧は、ひとつの時代を次の時代へとつない>>続きを読む
備忘のために:
1) ホドロフスキーの『デューン』が生まれることのなかった水子だとすれば、それはフェリーニの『G.マストルナの旅』を思い出させる。彼岸と此岸のあわいにある街に迷い込んだチェロ演奏家の>>続きを読む
備忘のために
1) DCコミックスの映画化で最高だったのはザック・スナイダーの『ウォッチメン』。次がクリストファー・ノーランの「バットマン・トリロジー」ってところで、あとは(たぶん見てるのだけど)ほ>>続きを読む
備忘のために:
思いつくコトバは Kammerspiel 。ドイツ語で「部屋の遊び」。音楽で言えば「室内音楽」だろうし、演劇的には「室内劇」それも観客と舞台がまるでひとつの部屋のなかにあるような空間>>続きを読む
備忘のために:
- Netflixと劇場の同時公開というのは、すでに始まっている事件のひとつなのかもしれない。くしくも今年のカンヌ映画祭(2017)にはNetflixの映画が数多く出品され、審査委員>>続きを読む
これはまさか笑えないだろうという事件を笑い飛ばすその知性に拍手。ぼくらは笑いながら、いつのまにか、人間的にしてマフィア的なものの業の深さを見せつけられているのだけれど、それでもともかく前を向いて、少し>>続きを読む
完全にポスターに騙された。騙されたまま最後まで見ちゃった。いろいろツッコミどころはあるのだけれど、ようするに、アメリカンハイスクールものという名のジャンル映画。そういう意味では、サミュエル・L・ジャク>>続きを読む
最後まで見たけれど、古くさいカビの匂いを、それも本物ごかしのまがいモノに、どぎつい香水をふりまいてごまかそうとしているような、そんな映画。どぎつい香水は、それなりに香水なのは認めるけれど、本物ごかしの>>続きを読む
ブルーレイをチェック。音もいいし画質も違うや。もうDVDは買えないな。配信だとなくなることがあるから、名作はやっぱりBDで持っておくべきなのだろう。
デ・シーカ&ザヴァッティーニの名作だけど、こんど>>続きを読む
映画はこれだから面白い。面白さを言葉で伝えるのが難しくても、ぼくらの目に難しいところはない。ただ最後まで引き込まれてゆくだけだ。
ボウリングの官能。そうなんだ。ボウリングにはたしかにあの官能があった>>続きを読む
自転車は映画的だ。人は自転車に乗って映画的になる。景色が速度を持ち、早くても遅くても、来るべき転倒への予感に、画面を緊張させる。だからオープニングからすでに転倒の予感がある。
2台の自転車。後ろ向き>>続きを読む
ようやくキャッチアップ。
ともかくすなおに楽しかった。
なんせ『スター・ウォーズ』ってのはさ、
ぼくらの時代の神話だからね。
追記:
このシリーズが神話になるのは、自由と必然が描けているからなの>>続きを読む
イタリア文化会館の先行試写にて
原題は Che vuoi che sia (どうってことないさ)あるいは(それがなんであってほしいのか、たいしたことないだろう)ってな感じのよく使う表現だけど、たしか>>続きを読む
原作の小説は2012年の出版。映画は2015年に本国ドイツで公開、日本は2016年の6月公開。同年の大統領選挙でD.トランプが当選...
映画はとてもよくできている。安物のドキュメンタリー風に始ま>>続きを読む
麻生久美子って、端正な美人さんなんだけど、『カンゾー先生』で海に飛び込んだときから、なんだかぶっ飛んでるなと思っていたら、そのうちに寂しい美人さんの役が多くなってきて、ぼくにとってのそのひとつの完成形>>続きを読む
思いがけず面白かった。
冒頭の廊下の映像から引き込まれる。消失点を真ん中に置いたパースペクティブの移動撮影。それだけで、おやと思ってしまう。
そしてメインの舞台である香港へ。なぜか香港の映画は楽し>>続きを読む
インディ・ジョーンズと007を西部劇に登場させ、ポリティカル・コレクトネスから外れずに、派手な立ち回りを仕掛けるためには、宇宙から極悪エイリアンにいらしてもらいましょうってなお話しね。
おっと、宇宙>>続きを読む
原日出子はきっと悪い人ではないのだろう。ところが、その悪い人ではないオーラを利用することで、岩井俊二のカメラは悪しきものを到来させる。同じことがリリィにも起こる。辛抱強く、そのふてぶてしさが文字どおり>>続きを読む
ぼくら人間ってのは、人はそれぞれが、それぞれの太鼓を聞きながら踊っているわけで、頭蓋骨を割って脳髄を見たところで、そのリズムなんて見えやしない。それでも、そこに自分とは違うリズムがあることはわかる。そ>>続きを読む
娘の誕生日プレゼントにレンタル。なんだかハーヴィ・カイテルの気分で、スーザン・サランドンとジーナ・デイヴィスを見守ってる感じ。たしかに世の中ってのは、バカな男たちが次から次へからんでくる。うまく切り抜>>続きを読む
東野圭吾の原作は1995年の出版。それを2015年の映画は、2011年を経験した者の歴史のメガネを通して描きなおす。そこには、日本の技術者や現場の自衛官たちの矜持が、政治の傲慢不遜と大衆の無知蒙昧の上>>続きを読む
時間という概念が直線的なものになったのは、人類史のなかでも最近の出来事らしい。
もちろん、人間には個人としての終わりがあるののだが、そもそも個人という観念が生まれることが、歴史的には特殊な出来事だっ>>続きを読む
なるほど桜の映画なんだな。どうかんがえても桜なんてあざといのだけれど、おそらくはドリアン助川から来てもいるはずのそのあざとさも、役者がそろっての芝居らしい芝居も、テーマとしてお重くのしかかってくる森の>>続きを読む
アイリッシュの香りのするセリフが、透明な瞳のシアーシャ・ローナンの口から出てくるとき、その香りだけですでに映画になってしまうわけだけど、その寓話としての吸血鬼物語は、あきらかにイギリスを思わせるヴァン>>続きを読む
何も知らずに見たけど、途中から先が読めちゃったかな。
昔からあるネタだけど、フェリーニだったら未完の『G.マストルナの旅』とか『悪魔の首飾り』だろうし、是枝裕和だったら『ワンダフルライフ』だろうし、>>続きを読む
ガタカ社の所長を演じるゴア・ヴィアダルは一時期ローマに住んでいた。『フェリーニのローマ』(1974)では、アメリカ人の作家としてカメオ出演している。
ヴィダルはそこで、こんなことを語っている。「世界>>続きを読む
ようやくキャッチアップ。
この映画、個人的には長澤まさみ。ようやくかっこいいヒロイン役がまわってきたよね。できれば、もうちょっとゾンビならぬZQNを圧倒する活躍ぶり(そしてそんな活躍をする前の病院で>>続きを読む
イーサン・ホークといえば、『いまを生きる』(あるいは「亡き詩人たちのソサイエティ Dead Poets Society 」)のトッド・アンダーソン少年。ロビン・ウィリアムズの演じるキーティング先生が学>>続きを読む
ためしにクリックした。最後まで見ることができた。
バトルシーンのレベルは高いんじゃないかな。でも人間の表情の再現は、まだまだ難しいみたい。アニメのほうがずっと表現力があるし、実際の俳優がスクリーンに>>続きを読む
ようやくキャッチアッップ。見てよかった。
もしかするとこれ一回限りの出来事かもしれないと思わせるほどの出来栄えだけれど、ここには確実に映画の可能性が開かれている。それは同時に、ぼくたちの物語/歴史の>>続きを読む
何年ぶりかに再見。
それにしてもデ・ニーロの演じたアル・カポネがさ、子飼いの記者たちに囲まれて、意気揚々と話すのを見ていると、その自信たっぷりで憎々しげな喋り方と、人差し指をたてるジェスチャーに、>>続きを読む
おなじく、カート・ウィマー。
こっちは少し酔いが覚めた。特に、エンジェルフォールのクライミングシーン。『華麗なるヒコーキ野郎』以来、ああいう映像にはもう、体がムズムズしちゃうんだ。
ストーリーはあ>>続きを読む
見た。申し訳ないが、ガン=カタからガン=カタへの早送り。単に、酔っ払ってて、眠かったのね。それとも酔いを覚ますほどのシーンでなかったのか...
気がついたら170分。なんと3時間くの長編だったんだけど、最後まで楽しめました。結末が予想どおりなのはご愛嬌。でも、映像はすんばらしい。ダンスもくどくない。すっきりおさまって、インド映画の娯楽映画の到>>続きを読む
ドラキュラ映画は血を吸われる女の子勝負なんだよね。その点で、この映画はウィノネ・ライダーも悪くないけど、サディ・フロストのニンフォマニアぶりはいい。ドラキュラの花嫁モニカ・ベルッチは別格。
キアヌは>>続きを読む
おもしろかった。女っ気の代わりの犬っ気はご愛嬌のジャンル映画。
既視感があるのに新鮮。だからクンフーアクションのようだけど、クンフーじゃないし、チャンバラアクションとも似ているけど、チャンバラでもない>>続きを読む