sさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

僕たちは変わらない朝を迎える(2021年製作の映画)

3.0

好きだった人の結婚。過去と未来の狭間でもがく、タラレバの悪循環。いい意味でも悪い意味でも結婚は人生を変えてしまう。

四月の魚(1986年製作の映画)

3.0

幸宏がドタバタして料理するランジェリー映画

恋人(1951年製作の映画)

5.0

今年に入って3回観た。喫茶店、スケート、ぎこちないダンス、終電の小田急線、今となっては全シーン泣けてしまう。市川崑の初期作品の中でもかなり上位に食い込むほど好き。

フランティック(1988年製作の映画)

3.0

ハリソン・フォードが知らん人たちや知らん国にひたすら振り回されるひたすら可哀想な映画。屋根の上で荷物ぶちまけるシーンはほんと申し訳ないが面白すぎて笑い転げた。

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.5

斜に構え過ぎたかもしれない。高校は女子高だったので共学だった中学時代を思い出しながら観た。
屋上で交わされる二人のシーン、「逆光だよ逆光」と笑う神木隆之介の笑顔が眩しく、そこにはたしかにお互いの視点が
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

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いつも以上に徹底されたウェスの構図美に終始魅せられたあっという間の1時間半。オムニバス式も面白いかも!と思わされる。散りばめられた過去のフランス映画オマージュに胸が踊る。冒頭のシーンでいきなり投げ込ま>>続きを読む

メールで届いた物語(ストーリー)(2005年製作の映画)

3.5

加瀬亮の郵便局員制服目当てで鑑賞。メールがもたらす4つの恋愛を描いたオムニバス映画。中学〜高校にかけて使っていたあのガラケーの画面やボタン操作の感覚、一喜一憂したメール受信。チェーンメールなんて死語だ>>続きを読む

冷たい水(1994年製作の映画)

4.0

夜の廃墟、鳴り響く70年代のロックに接吻の嵐、ドラッグパーティ。バッサリと切り落とされるルドワイヨンの長い髪、燃え盛る炎。Janis JoplinのMe And Bobby McGeeがこんなにも泣け>>続きを読む

クレアのカメラ(2017年製作の映画)

3.5

キム・ミニシリーズで唯一観ていなかった『クレアのカメラ』。欲望にまみれた人々に深入りすることもなく淡々と迷いなく人生を渡り歩くイザベル・ユペールが美しい。
ホン・サンスにしては珍しく、解雇を言い渡され
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緑の光線(1986年製作の映画)

4.0

どうにもうまくいかない時には「私が頑固なんじゃない。人生が私に譲らないのよ」という考え方を取り入れていきたい。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『HOT FUZZ』、『Baby Driver』と傑作続きのエドガー・ライトなので2017年以来の新作を心待ちにしていて昨日レイトショーでようやく観に行ってきた。個人的>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

試写会にて。アメリカ映画らしいエグい風刺。ジェニファー・ローレンスが超ハマり役。頭良くて天才なのに不良で口悪くて正義感強くて最高。ジョナ・ヒルは最低野郎の役が似合うし最近久々に聴いたJ.ColeのNo>>続きを読む

或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.0

スクリューボールコメディのド名作。
大好きな『最高殊勲夫人』に繋がる運命の二人のキュートさよ。
“俺流スーツの脱ぎ方” をクローベット・コルベールに細かく説明しながら上裸になってピュアな彼女を困らせて
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東京少女(2019年製作の映画)

2.0

この語り手の話し方とか言葉のチョイス以前の問題で、多分存在が安っぽいというか人生をなめくさった態度で俯瞰しているその姿勢が生理的に無理なんだと思う。人のこと言えないけどちゃんと人と社会とぶつかってから>>続きを読む

下鴨ボーイズドントクライ(2018年製作の映画)

3.5

大学生を終えるとなぜだか下北が遠のいていくしライブハウスの階段を降りる足も軽快ではなくなり思わず立ち止まりそうになる感覚だけはなぜだかとてもわかる気がする

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

ほぼウィッカーマンという前評判を聞いて観たら想像以上にキモかったんだけど…(^_^;)アリ・アスター自身の失恋の痛みを昇華するための作品とのことだけど、いやいやいや…。明日は月曜日だというのに、A24>>続きを読む

セヴンティーン(2020年製作の映画)

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大江健三郎の「性的人間」を確か16歳の頃に読んだ私がその時これ面白いよと教えてもらったラディゲの「肉体の悪魔」、それが今もずっとこの人生の片隅についてきていることは多分セヴンティーンの呪いなのだと思う>>続きを読む

激突!(1971年製作の映画)

4.5

テレビ映画なんだけど映画が撮りたいスピルバーグの熱い思いが伝わる90分
JAWS路上版

ナラタージュ(2017年製作の映画)

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物凄く行定勲監督の映画。高校生の頃に小説読んだことあるけど二人とも本当に最低の男なので同情して泣けるシーンなどひとつもない。極端なフェミではないが女をなんだと思っているのか…。吐き気オブザイヤー映画に>>続きを読む

去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

4.5

バロック建築に華美なロココ装飾の巨大なホテル。時間という概念が失われた空間。確かに見つめ合った瞳と、上書きされることのない言葉たち。
未練を抱えて成仏できず、下界を彷徨う男のことを決して他人事とは思え
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セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

5.0

名作。渋谷TSUTAYAありがとう。偶然という運命を信じたくなる。70年代サイケ感✖︎不思議の国のアリス。最高に決まってる。

そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.0

山道をゆく車のロングショット。タイトル通り、そして人生は続く。

トラベラー(1974年製作の映画)

4.0

顔、街、手、どこの映像を切り取っても美しく情に訴えてくる。

女は女である(1961年製作の映画)

4.0

ゴダール自身がアメリカのミュージカル映画が好きだったことから意識して作られた本作。足を上げたと思ったら踊らなかったり、音が唐突に流れたり、ミュージカルとは呼べないその中途半端さと型へのハマらなさも良く>>続きを読む

彼のオートバイ、彼女の島(1986年製作の映画)

4.0

大林宣彦×片岡義男タッグが素晴らしいとは噂に聞いてはいたが本当に面白かった。自分の未来に希望を与えてくれる原田知世の姉のブス加減が良い。白黒とカラーの切り替えのリズムに段々と慣れてきた頃、現実と夢の狭>>続きを読む

リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

4.0

最高ポイントがありすぎてもはや何も書けないのだがジェネレーションX世代が突き当たった問題の数々は残念ながら現代にもそのまま、いやむしろさらに難しい形となって今の我々を襲ってくる。いつからこんな厳しい社>>続きを読む

恋するための3つのルール(1999年製作の映画)

3.5

おもしろい。イギリスの真面目青年ヒュー・グラントが大好きな彼女と結婚するためにイタリア系ヤクザに半ば仲間入りして闘う話。汚いヤクザ語を残念な訛りのアクセントで話すヒュー・グラントが最高。そして3つのル>>続きを読む