CharlieZGさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

CharlieZG

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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.3

アガサ・クリスティ「ナイルに死す」が原作。過去に何度か映像化されているが1978年版映画の印象が強い。

ナイル川を遊覧する豪華クルーズ船で起きる殺人事件を名探偵ポアロが鋭い洞察力で斬る探偵ものミステ
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.5

ルイス・ベイヤード著「陸軍士官学校の死」の映画化。

ブルーグレイな色彩が冷たく重厚な世界を作り、1人の士官候補生の死から始まるミステリアスな猟奇殺人の謎を深めている。

腕利きの元刑事ランドーと軽妙
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レフト ー恐怖物件ー(2020年製作の映画)

2.7

宿泊先で見舞われる怪異現象を描いた脅かし系ホラー、グロなし。

随所に意味深な事柄を散りばめながら全く回収しないモヤモヤが残るが、脚本・監督がデヴィッド・コープなのでそれが狙いなのか?ダニエル・ケール
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不都合な自由(2017年製作の映画)

2.3

20年振りに出所した男クリスと仮釈放に尽力した元担任教師キャロルの支え合いを描く。
恋愛と人間愛の違いがクリスを苦しめるが、キャロルの家庭不和が状況を変えていく。

事件もなく平坦で地味なストーリー、
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モロ・ノ・ブラジル(2002年製作の映画)

4.0

2000年、ヘルシンキからブラジルへ渡ったミカ・カウリスマキ監督が自らカメラを持ってブラジル音楽とサンバのルーツを辿って旅するロードムービー。

北東部のペルナンブコからバイーアを経てリオ・デ・ジャネ
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カリートの道(1993年製作の映画)

3.5

懐かしのデ・パルマ&アルパチーノwithシ
ョーンペン、ギャング映画風ラブストーリー。

仁義を重んじる昔気質な男をアル・パチーノが好演、この頃のアルが1番だ。
マフィアに追われる終盤の緊迫感はさすが
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悪なき殺人(2019年製作の映画)

3.6

8人の偶然の絡み合いをそれぞれの視点から描いたサスペンス。
8人に共通しているのは愛を求めたこと。
そもそも愛は貰うものではなくて与えるもの。その心の隙間に詐欺の魔の手が忍び込み殺人事件へと展開する。
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ノベンバー(2017年製作の映画)

3.3

死者の月の寒村、奇妙奇天烈なダークファンタジーの中で綴る悲恋。

エストニアの民話とキリスト教神話を再構成した創作だそうだが、日本人には馴染みがなく、冒頭の ”使い魔クラット” の登場から何を見せられ
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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

3.7

ホイットニー・ヒューストンの半生を描く。

新事実を知るというよりも彼女の想い出を辿る内容。
特にスターダムへのし上がって行くライブステージは本物を観ているような高揚感を感じた。
歌唱はほぼホイットニ
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宮松と山下(2022年製作の映画)

3.5

演出家3人による監督集団「5月」の初長編作品、分業ではなく3人で脚本・監督・編集をやったという作り方が新しい。

物語は映画の端役で何人もの別人を演じる記憶喪失の男の話。
男を演じる香川照之さんの圧倒
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あのこと(2021年製作の映画)

3.6

中絶違法の60年代フランス、望まない妊娠をしてしまった大学生アンヌの壮絶な堕胎を通し女性の自由を問う。

あまりに生々しい描写に気分が悪くなった。

女性にとって妊娠は人生の大きな分岐点になるが、妊娠
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フラッグ・デイ 父を想う日(2021年製作の映画)

3.3

犯罪者でダメ男と分かっても父を慕う娘の葛藤を描く。

どこから見ても完璧な人などこの世には居らず、誰しも何らかの欠点を抱えて生きているが、唯一絶対的な存在は父と母、それがどんな悪党でも子からすれば生き
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.9

家族となったサリー家の絆、スカイピープルの再来とアバターとなったクオリッチとジェイクの因縁、身を潜めた海の部族を巻き込んだ戦いを描く。

前作以上に3Dが効いていて映像に入り込んだ臨場感を味わえた。特
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.4

前半のホラーからSFパニックそして後半のサイコサスペンスへ表層上の散漫さが題材をぼやかしているが死への向き合い方を問う話。
死への恐怖心から目の前の幸福が見えなくなる、失恋が嫌だから恋をしない的な内面
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インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

3.5

里親として3人の子供を預かる夫婦の奮闘を描くホームコメディ。

マークとローズの扮する夫婦は極々普通で理想の家族像から程遠い現実に愚痴も弱音も吐く。実子でも難しいのに里子が思い通りにいくはずがなく挫折
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

友人を招いた億万長者IT実業家の謎解きゲームが本物の殺人事件となるミステリー。

本筋の殺人を囲む小粒な謎と裏にある因縁が多層的に絡み一つずつ謎が明らかになっていく、オーソドックスでありながらコロナ禍
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

大富豪ミステリー作家の死を巡り看護師と家族から真相を突き止める探偵ブランのミステリー。

医療ミスか私欲か怨恨か、アガサ・クリスティを意識した分かり易い展開からの二転三転は面白く、嘘つくとゲロ吐くとか
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クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)

3.6

クリスマスイブの恒例ディナーに集う家族の嘘と虚飾をハッピーに変えるコメディ。

ダイアン・キートン、オリヴィア・ワイルド、アマンダ・サイフリッド、マリサ・トメイ、アラン・アーキン、ティモシー・シャラメ
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ビル・マーレイ・クリスマス(2015年製作の映画)

3.5

ビル・マーレイをホストにクリスマスソングで綴るミュージックショウ。
ドラマ仕立てぽいところはあるけどドラマではない。

ジョージ・クルーニー、マイリー・サイラス、マーヤ・ルドルフ、ラシダ・ジョーンズ、
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.0

大金を逸し絶望した男に天使が男不在の世界を見せ人生の素晴らしさを気付かせるファンタジー、クリスマスの大定番。

オッサンの姿をした天使に親近感が湧き、どんな人生でも素晴らしく捨てるなど大間違いだと勇気
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キャロル(2015年製作の映画)

3.7

一目惚れの婦人キャロルに振り回されるテレーズの成長譚。
妖艶なケイトとキュートなルーニーの魅惑的共演に惹き込まれる。
同性愛御法度の50年代を舞台としながらあまり罪悪感はなく明るい未来を予感させる後味
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大停電の夜に(2005年製作の映画)

3.5

2005年公開
毎年クリスマス前になると観たくなる麻薬的映画。

クリスマスイブの夜に関東全域が見舞われる停電の中で繰り広げられる群像劇。
キャンドルの灯、渋滞の車、星空の天文台が綺麗でちょっぴり神秘
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ランド/再生の地(2021年製作の映画)

3.7

失意の女エディが山奥の過酷な生活に飛び込み死にかけた所を狩りの男ミゲルに助けられ人を想う気持ちを取り戻す話。

人と関わりたくなく、どうにでもなれという自殺覚悟の山での生活は想像を遥かに超えて脅威、そ
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エンド・オブ・ロード(2022年製作の映画)

2.5

バラバラの家族が大金絡み事件に巻き込まれ絆を取り戻すロードムービーアクション。

パロディか、オマージュか、単にパクりなのか、アクション・サスペンス・ホラー映画の見覚えあるシーン多い。

母は強し、身
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スイマーズ:希望を託して(2022年製作の映画)

3.7

戦禍の母国シリアから五輪を夢見てドイツへ渡ったユスラ・マルディニと姉サラの実話。

脱出の手助けをする業者がことごとく悪徳で腹立たしい、特にトルコからのゴムボートは悲惨、姉妹の献身的な泳ぎにも息が詰ま
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フォーリング・フォー・クリスマス(2022年製作の映画)

3.0

事故で記憶喪失の女を助けたロッジオーナー、ホテル王のご令嬢と知らず展開するラブコメ。
庶民の暮らしの温かさで変わっていくご令嬢と経営難のロッジに起きるクリスマスの奇跡、ベタだけど無駄のないシナリオで9
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檻の中(2022年製作の映画)

2.8

道路を彷徨う少女を保護した夫婦に降りかかる不可解な出来事。
チョークの白線から出られない少女の謎、突然の失踪・・・

不安を掻き立てる音楽に煽られながらホラー調に進む前半が良かっただけに、説明的な後半
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神が描くは曲線で(2022年製作の映画)

3.7

或る患者の死の真相を探るために精神科病院に患者になりすまして潜入する私立探偵の話。

何が嘘で何が真実なのか?
捻り曲がったプロットがよく出来ていて、練られたシナリオと出演者の上手い演技で上質なミステ
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クライシス(2021年製作の映画)

3.0

依存性致死の鎮痛剤オピオイド問題を扱った社会派ドラマ。

フェンタニル密輸組織壊滅に潜入するDEA捜査官。
薬物過剰摂取で死亡した息子の真相を探る母親。
ビジネス優先の製薬会社=新薬の危険を訴えた事で
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あの頃輝いていたけれど(2022年製作の映画)

3.1

落ちぶれた元トップアイドル、過去の栄光で虚勢を張る情けない男が自閉症の少年ドラマーと音楽療法に出会い、人との繋がりの中で本当の輝きを見つける成長物語。
都合良くベタな展開だけどクライマックスの爽快感も
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私は世界一幸運よ(2022年製作の映画)

3.5

仕事も結婚も順調なキャリアウーマンが過去の闇を払拭していく話。

有耶無耶のまま泣き寝入りする性暴力被害に告発する勇気を与え意義深い。
銃規制推進の勢いが削がれたとしても過ちの清算は必要、人の尊厳は守
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トロール(2022年製作の映画)

3.7

ストレートに面白かった!
近年の日本の怪獣映画やアメリカの恐竜映画が失ってしまったドキドキする高揚感があった。
自然破壊の止まらない人類への警告として眠りから覚める北欧伝承の精霊が毛むくじゃらな老人の
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泣いたり笑ったり(2019年製作の映画)

3.0

トニとカルロ、父親同士が結婚すると分かり大騒動となる2つの家族のコメディ。
風光明媚なガエータの別荘にカルロ家族を招き自分の家族と引き合わせるつもりのトニ。
衝撃を受けたカルロの息子サンドロとトニの娘
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.4

静養のため訪れた貸別荘での恐怖体験。

嫌な男のオンパレード、思い通りにいかないと怒鳴りつける・暴力を振るう・責任転嫁する・節操無く身体を求める・高飛車で強欲で支配的なくせに女々ししくて自分の行動を人
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.8

赤子取り違えによる2人の母親の苦悩と理解を内戦墓地掘り起こしのパラレルプロットで描く。

自分の先祖を正しく祀る、それは自分の来歴を知るだけに留まらず、未来へ紡ぐ歴史のバトンとして大切な事。
その始ま
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HUSTLE ハッスル(2022年製作の映画)

3.0

不運なNBAのスカウトマンが見つけたチーム無所属の逸材をあの手この手でデビューへ導くスポ根ドラマ。
上達していくトレーニングの様子がリアル、チームに見限られ自腹となってもこのチャンスに賭ける想いが伝わ
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