CharlieZGさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

CharlieZG

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大統領の料理人(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

1980年代の2年間、フランス・ミッテラン大統領官邸エリゼ宮専属として仕えた女性初の料理人ダニエル・デルプシュをモデルとした話。

大統領専属という大役にありながら女性への偏見、制限されたメニューへの
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この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

2.3

空巣被害に遭ったお人好しルース。
捜査しない警察に業を煮やし近所のトニーと盗品を取り戻しに行くブラックコメディ・・・。

真っ直ぐには生き辛い世の中という社会風刺ドラマかと思ったが、後半の怒涛の展開に
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

楽しくて元気になれる作品!

アイアンマン1と2のヒットで順調に3の製作に入ると思われた監督ジョン・ファヴローが降板してまで取り組んだのが本作。
映画の基本は観る人を感動させることだと初心に帰り、監督
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ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

1961年にアメリカ人向けフランス料理レシピ本「Master the art of French cooking」を仲間と出版したジュリア・チャイルドの努力と挑戦の話をベースに、その本掲載の524レシ>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.0

不器用だけど何事にも一生懸命なフランシスの自分探し青春コメディ。

届かない夢、大人になる親友、居場所がなくなる孤独感、それでも前を向くフランシス。
恋愛や人生に求めるのは「2人だけの次元」、親友との
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

女性地位向上のためにテニスを通して戦ったビリー・ジーン・キングの実話。
監督は「リトル・ミス・サンシャイン」「ルビー・スパークス」のバレリー&ジョナサン夫妻。

男子の1/8しかない女子賞金に不満を唱
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ザッツ・アモール!(2022年製作の映画)

2.8

サンフランシスコ、
アラサーを迎えた女子ソフィアが、仕事辞め、彼氏ダメで、母親と気分転換のスペイン料理教室に通ううちに次なる人生のステップを見つける少女漫画級ベタベタ・ラブストーリー。
お笑い度合いは
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テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.8

不況で差押えられる紳士服仕立て屋ニコスの起死回生ドラマ。

こういうタッチの作品が凄く好き。
露骨な表現がなく一つ一つの動作がアップになり優しく丁寧に見せて心地良いし、特に生地を触る時の手の動きに愛が
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草原の実験(2014年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

2014年東京国際映画祭コンペティションで最優秀芸術貢献賞を受賞したロシア映画。
一切の台詞も音楽もなく、自然音と圧倒的な映像美で魅せる作品。

カザフスタンのセミパラチンスク核実験場がモデル。
人間
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アジャストメント(2011年製作の映画)

3.4

降りかかる“運命調整”から逃げ出す上院議員候補デヴィッド・ノリスが自身の想いを遂げようとするファンタジー。

監視調整にやって来る連中がまるでCIAで可笑しい、運命の手帳や移動の為の帽子やドアの発想も
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ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.5

以前、知り合いの女性が話してくれたこと。
「同棲していた彼氏に別な女が出来てね、私と結婚すると言ったのは嘘だったの?・・・とか修羅場の末に、結局私がマンションから出て行く事で別れたんだけど、このマンシ
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アーニャは、きっと来る(2020年製作の映画)

3.2

イギリス児童文学作家モーパーゴ著小説の映画化。

ストーリーは主人公の少年ジョーの年老いたモノローグで進む。

第二次世界大戦
フランスに侵攻したナチスドイツの追手から多くのユダヤ人をピレネー山脈超え
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

3.2

クォン・オスン初監督作。
韓国発グロなし逃走サイコスリラー。

聾者の母と娘、
両親を亡くした兄妹、
無差別連続殺人鬼に狙われた妹と聾の娘、とにかく逃げる、追われる、逃げる、追われる、ひたすら逃げまく
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砂漠でサーモン・フィッシング(2011年製作の映画)

2.1

9月最初の1本は秋鮭に引っ掛けて鮭の映画を観た。

イエメンの大富豪シャイフから川を作って鮭釣りをしたいと協力依頼を受けた代理人ハリエットと水産博士ジョーンズの奮闘物語(?)
奇しくも中東情勢悪化によ
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ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

3.4

エヴのバラ園は倒産寸前、
バラ品評会への新種出品もままならず。
立て直しに社会復帰の素人3人を雇うがやる事なす事上手く行かず、大嫌いな競合ラマルゼル社の買収を受けることに・・・

社会復帰3人の成長と
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ソウル・サーファー(2011年製作の映画)

3.6

8月最後だから夏らしい作品を。

サメに左腕を食われたサーファー“べサニー・ハミルトン”の実話。

絶望の中から立ち上がり、何度波に飲まれてもトライし、家族の愛に包まれながら自分の力で最高の波に立つ姿
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噂の二人(1961年製作の映画)

3.7

寄宿学校経営の親友二人にレズのデマが流され人生が崩れていく物語。
ヘップバーンとシャーリーマクレーンと子役達の演技が素晴らしく、特にメアリー役の憎々しさは必見!
そしてヘップバーンの表情と影だけで表現
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ぶあいそうな手紙(2019年製作の映画)

3.6

目が不自由で頑固者78歳エルネストは手紙の代読代筆を23歳ビアに依頼し絆を深めていく、そして自分に正直になることで新しい人生を踏み出して行く話。
派手さはないが文化や世代の違いを乗り越え希望を感じられ
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夏をゆく人々(2014年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

養蜂業を生業にし貧しくも幸せに暮らした家族のひと夏の思い出を描く。
そこには両親と姉妹と居候の確かに生きた跡があり、遠い未来に振り返るのは64歳になった長女ジェルソミーナか・・・
音楽もなく余計な感情
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.7

実直なあまり世間ズレした男オーヴェは、妻ソーニャに先立たれ、リストラの憂き目にも遭い、妻の後追いを試みる。
そんな折、向かいに越して来たパルヴァネの一家と関わるにつれ偏屈なりに生を全うする話。

他人
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

空にいる何かを見てしまったOJとエムの命懸けのスペクタクル・スリラー。

雲の上を蠢くUFO、映画「宇宙戦争」のトライポッドのような恐怖の唸り声、宇宙人襲来=地球侵略に立ち向かう人類の・・・という構図
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私はヴァレンティナ(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

トランスジェンダーの元男子、転校先で通称名“ヴァレンティナ”と呼ばれるまでの偏見と差別に立ち向かう話。

通称名での手続は両親のサインが不可欠、行方不明の父を探す手助けをしてくれる友達、我が子は宝だと
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手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)

2.1

線路が唯一の生活道の村に私設駅を作る高校生ジュンギョンの旅立ちの物語。

意外にコメディで拍子抜け、中盤から急展開するが、主体が駅作りなのか、姉との別れなのか、彼女とのロマンスなのか、姉・父・彼女の絡
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レールズ&タイズ(2007年製作の映画)

3.5

末期癌の妻メーガンから現実逃避する鉄道員トムと、母親を鉄道事故で亡くした遺族の少年デイビーの再生物語。

だらしない母親でも慕っていたデイビーは事故の腹いせに加害者トムを訪ねた所で出会ったメーガンに母
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.6

結婚破談の御曹司アシュヴィンと住み込みメイドのラトナの有り得ない恋を通しインドの階級格差に一石を投じる美作。

恋愛というよりも気持ちの機微をゆっくり丁寧に描き、古い慣習の不条理や絶対に相容れない階級
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ブラック・メール/脅迫(1996年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

㊗️キャメロン・ディアス女優復帰

殺人事件目撃から犯人を脅迫するサスペンス・・・
ではなく、
旧友の愛のすれ違いの修復と新たな出会いの話・・・
だけど豪華キャストの割につまらない作品。


主人公リ
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

タイ北東部、女神バヤンの巫女を継承する一族に降りかかる怪異のモキュメンタリーPOV。

ホラーで興醒めするのは悪霊の具現化だ。
誰も見たことがない姿を形にするのが難しい作業だということはよく分かるけれ
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母へ捧げる僕たちのアリア(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

昏睡の母を兄弟と共に介護しながら底辺の生活から抜け出したい四男ヌールのひと夏の成長物語。

南仏に暮らすイタリア系移民の兄弟、父はなく植物状態の母を看る生活は困窮を極め、男4人兄弟は楽しげであり一面荒
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1640日の家族(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

里親家庭と幼い里子の別れの話。
名優は“目”で物を言うというが、主役シモン役ガブリエル・パヴィは本作デビューにして既にその気配を漂わせていて驚いた。

ストーリーは里親母アンナの葛藤を中心に描かれてい
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ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.8

仕事一筋の老美術商オラヴィと素行の悪い疎遠の孫息子オットーが1枚の肖像画を巡り互いに分かり合い絆を紡ぎ始める話。

作者不詳の肖像画を一目見ただけでロシアの画家イリヤ・レーピン作と見破るオラヴィ、美術
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.7

幼い頃の養子縁組の手続不備で送還となるアントニオと妻子の理不尽な別れの話。

縁組から数十年経って市民権がない理由で国外追放となる人が数万人もいるといういい加減さに驚く。アジア系に対する人種差別も腹立
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恋人はゴースト(2005年製作の映画)

3.5

運命の出会いを果たす幽霊の研修医と妻を亡くした失意の庭師のオカルト・ラブコメ⁉️

生体と幽体に記憶の断裂があったり、側から見えず物をすり抜けたり、見えない幽霊と見えてる男のやり取りとか、霊体描写が細
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.6

ユージュアル・ネイバーからのユージュアル繋がりで再観。

港の船爆破殺人事件で生き残ったヴァーバル・キントの供述として語られる5人の容疑者とカイザー・ソゼの話。
クイヤン捜査官も観てる我々も見事にやら
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ユージュアル・ネイバー/マッド・マザー 生贄の少年(2013年製作の映画)

3.6

タイトルほどB級ではない。

親を失って祖父母宅へ越して来たマリアンが身体の不自由な少年アンディを偶然見つけ友達となり心を通わせる内、アンディの住むヤング家の秘密を知るスリラー&ヒューマンドラマ。
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アンユージュアル・ネイバー(2022年製作の映画)

1.0

絵画修復士のヘザーの向かいに越して来た写真家のタイラー、2人は急接近しイイ雰囲気。
或る日ヘザーの元彼から花束が贈られるが終わった恋としてヘザーはゴミ箱に放り込む。
こっそりゴミ箱物色のタイラーは元彼
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レット・ゼム・オール・トーク(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ロンドンでのフットリング賞授賞式出席を身体的理由から船の渡航で提案された小説家アリス(メリル・ストリープ)は旧友のスーザン(ダイアン・ウィースト)とロバータ(キャンディス・バーゲン)と甥のテイラー(ル>>続きを読む