CharlieZGさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

CharlieZG

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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

🖼勝手に秋の絵画展🎨㉒

ゴヤ盗難事件に乗じ一市民の主張を唱えたケンプトン・バントンの実話。

映画ではケンプトンに照準が合わされているため、周りの人達が嫌な連中のように描かれているけど、実際はケンプ
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ナチスの愛したフェルメール(2016年製作の映画)

3.7

🖼勝手に秋の絵画展🎨㉑

ヒトラーの後継者ゲーリングにフェルメールの絵画を売ったとして国家反逆罪に問われ裁判にかけられた画家ハン・ヴァン・メーヘレンの復讐劇。

画家生命を絶たれるほど酷評した美術批評
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ポロック 2人だけのアトリエ(2000年製作の映画)

3.0

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑳

2002年公開

ピューリッツァー賞受賞グレゴリー・ホワイト・スミス著伝記本「Jackson Pollock: An American Saga」の映画化。

エド・ハリス主
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エゴン・シーレ 死と乙女(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑲

2016年公開

スペイン風邪に伏したエゴン最期の数日に織り混ぜた短い生涯の回想録。
裸体画モデルの女達と関係を持つエゴンは全て絵画のために都合良く女達を利用しただけ。

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炎の人ゴッホ(1956年製作の映画)

3.1

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑱

1956年公開

アーヴィン・ストーン初期の代表著書「Lust for Life」(1934年)の映画化。
ゴッホが画家の道へ進んだ半生を描く。

世の中のためになる何かをし
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ミケランジェロの暗号(2010年製作の映画)

3.2

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑰
🇦🇹🇱🇺2011年

ミケランジェロ作「モーゼ素描」を巡りナチスを巻き込んだユダヤ人画商ヴィクトルの逃亡劇。

ナチス傾倒の幼馴染ルディの密告で奪われたモーゼ画は画商父ヤーコプ
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アキレスと亀(2008年製作の映画)

-

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑯

子供の頃に周りから将来有望とか天才児とか持て囃されると、そう思い込んでしまって届きもしない夢を追いかけ始める。
そんな勘違いした真知寿と幸子の夫婦愛&夢追いコメディ。

アキ
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モンパルナスの灯(1958年製作の映画)

3.0

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑮

1958年、フランス映画。

自由な画家の集まりで後にエコール・ド・パリと呼ばれるようになる草分けアメデオ・モディリアーニ晩年のフィクション。

画塾でジャンヌと出会い創作活
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バスキア(1996年製作の映画)

3.5

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑭

80年代を疾風の如く駆け抜けたNYモダンアート界の寵児ジャン・ミシェル・バスキアの生き様を描く。

ストリートからののし上がり、アートの才能が無かったらただのホームレス&チン
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スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

3.5

貧しい家の娘が王子に見初められ王妃になるという全ての女性が憧れる物語をシンデレラ・ストーリーと呼ぶが、この映画はその真逆、皇太子妃が一般女性に戻る寓話。

何から何まで決められていて、そこに自分の意思
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黄金の肉体 ゴーギャンの夢(1986年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑬

ゴーギャンがタヒチからパリへ戻って来たところから物語は始まる。

製作スタッフも製作年も全く繋がりなく関係ないが、史実として前回観た「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」の続きと
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ゴーギャン タヒチ、楽園への旅(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑫

パリに息を詰まらせ理想を求めて渡ったタヒチでのゴーギャンと現地妻テフラの話。

芸術のためなら妥協を許さず犠牲も厭わず近親者を苦しめても我が道を行く。
困窮の中いくら筆を取ろ
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

3.4

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑪

世界初の性別適合手術を受けたアイナー・ヴェイナー=リリー・エルベを基にしたデヴィッド・エバーショフ著小説の映画化。
リリー・エルベもゲルダ・ヴェイナーも実在するが、ストーリー
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.5

高級トリュフを巡り奪われた豚を取り戻しに行く男の話。

終始暗い画面、派手なアクション一切なし、静かに進行する中で悲哀を湛えたニコラス・ケイジの演技が光る。

犬や猫ならまだしも豚?
それも食用ではな
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愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)

4.5

末期の膵臓癌の男の最後の1年を通し、死に対する哲学を語る作品。

何と!素晴らしい作品!
メロドラマの風態を取っているが、心を惹かれたのはそこではなく、死に行く者への気持ちの向け方が目から鱗が落ちる思
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響け!情熱のムリダンガム(2018年製作の映画)

3.5

映画俳優オタクのピーターがインドの古典打楽器ムリダンガムの響きに魅せられて古典芸能の世界へ踏み入れカースト差別や保守的な伝統の壁を乗り越え成長する物語。
兄弟子との対決ショウはちょっと出来過ぎ感あり。
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

3.4

フランス国立高等演劇学校の生徒達を起用したギヨーム・ブラック監督の新作。
南フランスの田舎町、ある夏出会った若者達の遊びと恋のヴァカンスを描く。
低予算・短期間での撮影らしいが学生レベルを遥かに超え、
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アメリカから来た少女/アメリカン・ガール(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

母の手術のためアメリカ暮らしに区切りを付け台湾へ帰国した家族。
思春期のファンイーは慣れない母国語や慣習違いの差別により孤独を深め、術後の情緒不安定な母と衝突、家庭内もギクシャクするのだが、妹の入院を
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.1

こんなに生々しく女性の生理を躊躇なく描いた作品を見たことがない。
宗教によればご法度とされる中絶にしても、ピアス穴開けたくらいにあっけらかんと言ったり、公然での授乳行為のどこが悪い!と感情を露わにした
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ドライビング・バニー(2021年製作の映画)

3.8

大好きなトーマシン・マッケンジーの新作ということで観に行った。

主演のエシー・デイヴィスはニトラムでのエキセントリックなヘレン役が印象的で、ここでもそれに輪をかけてネジの外れた演技が力強くストーリー
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.5

燃ゆる女の肖像のセリーヌ・シアマ脚本・監督作。

祖母を亡くした悲しみが時空を超えて母と娘を引き合わせるファンタジー。
秘密の森を通して行き来する8歳のネリーと8歳のマリオン、同じ目線で遊び問いかける
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3つの鍵(2021年製作の映画)

3.8

イスラエルの劇作家エシュコル・ネヴォ原作舞台をイタリアの巨匠ナンニ・モレッティがローマに置き換え映画化。

ローマの高級アパートに住む3つの家族の孤独と疑惑をスリリングに描く。

裁判官家族の亀裂、出
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.2

ノオミ・ラパスが子羊を抱くヴィジュアルと「ラム」というそのものズバリのタイトルとA24製作ということが、只者ではないぞという期待感を否応なく膨らませてくれたが・・・

これはおとぎ話か?
何かの風刺な
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魂のまなざし(2020年製作の映画)

3.9

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑩

フィンランドの国民的画家ヘレン・シャルフベックの51歳からの約10年間、エイナル・ロイターとの恋が友情に転嫁するまでの物語。

この作品を観るまでヘレン・シャルフベックという
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トーマス・クラウン・アフェアー(1999年製作の映画)

3.8

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑨

1968年スティーブ・マックィーン主演「華麗なる賭け」のリメイク。

1999年5代目007真っ只中のピアース・ブロスナンを天才億万長者トーマスに据え、保険調査員キャサリンと
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HOKUSAI(2020年製作の映画)

3.3

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑧

葛飾北斎の知られざる青年期と壮年期を斬新なカメラワークで力強く描く。
北斎といえば “浪”、話の節目に持って来る構成も良かった。

描きたい時に描きたいものを描く、指図を嫌い
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フリーダ(2002年製作の映画)

3.4

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑦

メキシコ革命による社会運動“インディヘニスモ”を代表する女流画家フリーダ・カーロの伝記。
一本線の眉毛が特徴のフリーダをサルマ・ハエックが酷似の熱演で見せる。

高校生の時に
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ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

3.3

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑥

自分の描く目の大きなキモカワ子供画の名義を夫に奪われたマーガレットの名誉挽回実話。

女が描いても売れなかった男尊女卑の時代、画家を夢見たウォルターは詐欺師だが口八丁でアイデ
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サバイビング・ピカソ(1996年製作の映画)

3.5

🖼勝手に秋の絵画展🎨⑤

ピカソに振り回され反発し自立していく3人目の愛人フランソワーズの10年を描く。

傲慢で自己中、人の気持ちを推し計る器量もなく、全てを支配し我が物顔の暴君、それでいて無邪気で
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

3.6

🖼勝手に秋の絵画展🎨④

言わずと知れた2006年の大ヒット映画。
当時劇場でも2度見し原作小説まで読むほどハマった印象深い作品の再鑑賞。

今回絵画展を思いついた時、モナリザのポスターのせいで筆頭に
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.5

🖼勝手に秋の絵画展🎨③

前売りムビチケを買ったはいいが、1番近い(といっても自宅から150km)映画館での上映がなく焦って遠征した思い出のある作品の再鑑賞。

美しい。
余計な音楽もなくゆったりとし
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.2

🖼勝手に秋の絵画展🎨②

トレイシー・シュヴァリエ1999年大ヒット小説の映画化、2004年公開。

スカーレット・ヨハンソンが19歳でブレイクした「ロスト・イン・トランスレーション」と同年作品。
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.9

🖼勝手に秋の絵画展🎨①

1日1本(途中休止もあり)、
ドキュメンタリー以外の絵画映画40作品を鑑賞してレビューを書く完全なる自己満企画(笑)
個人的に歴史物は苦手なので忍耐の特集となるかも😅


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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.5

9月最後なのでEW&F「セプテンバー」で軽快に始まるフィリップとドリスの物語で締め!

原題は
INTOUCHABLES
アントゥーシャブル

英語で言うところの
UNTOUCHABLE
アンタッチャ
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ジャッキー ファーストレディ 最後の使命(2016年製作の映画)

3.6

アナ・デ・アルマス「ブロンド」の余韻の中マリリンモンロー繋がりもあり、来月公開「スペンサー」監督のパブロ・ララインの過去作として視聴。

暗殺されたジョンFケネディ夫人ジャクリーンを取材するジャーナリ
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ブロンド(2022年製作の映画)

3.8

マリリンの光り輝く虚飾の世界とノーマの破綻していく現実のコントラストが大き過ぎて痛々しい。
見ぬ父への想いを持ち続け、不幸な幼少期の反動から暖かな家庭に憧れるけれど、スターの宿命かその度幸せはこぼれて
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