Stroszekさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Stroszek

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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

午後ローで流れてたのを流し見だけど、そのあまりのアメコミ的作画に感動して途中から見入ってしまった。

構図、キャラの表情の切り取り方、色味、すべての画面の作り込みが決まっている。アメコミのコマが動いて
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ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1974年、イングランド西北部ランカシャー州にある架空の町バーンズワースが舞台。1960年代から70年代に北イングランドとミッドランド地方で起こったノーザン・ソウル・ムーブメントに基づく。

冴えない
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罪の声(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

父と子の話だと思った。

過激派と勘違いされ殺され、死後、警察からも過激派のレッテルを貼られた父を持つ達雄は自らも学生運動にのめり込み、警察を憎む。

警察に届け物をしたら交番の警察官に届けた金を着服
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

サノスの「指パッチン」("The Blip")後の世界。これによると、ピーターもネッドもMJも消された側だったのか。

AR(Augemented Reality, 拡張現実)によりスーパーヒーローの
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

完璧にエモいトビー・マグワイア版や二作しか作られず、恋人の死で終わったことにより観客に深い傷を残したアンドリュー・ガーフィールド版のことが頭にあり、どうしてもトム・ホランド版を観る気にはなれなかったが>>続きを読む

ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「ダブルトラブル」の車輪の下り、めちゃくちゃ笑ってしまった。あれは深刻な事故につながることが容易に想像でき、ウィル・フェレルのこれまでの作風だと途中でヒロインを殺しかねないので、「シグリットはここでフ>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

現実に基づく風刺映画。

女性の描き方に問題がある、というより、「現実の過酷さが女性をルッキズムの権化にしてしまってますよね?」という皮肉か。知性を感じさせる女優の代表格であるケイト・ブランシェットが
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1984(1984年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原作にない点を、映画ならではの手法を用いていろいろと加えた良質な翻案。テレスクリーンから転向者の告白が延々と流れているのは原作にはない。ビッグ・ブラザーのテーマ曲も素晴らしい。

110分のランタイム
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エクソシスト3: レギオン(原題)(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

双子座の殺人鬼(Gemini Killer)の魂が、悪魔の手を借り、階段落ちした後のダミアン・カラス神父に取り憑き連続殺人を行なっていたというエクソシスト+シリアルキラー物という珍品。公開は90年代サ>>続きを読む

魔術師(1958年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

魔術師ヴォーグレルとその一座が、ある町の貴族の屋敷で芸を披露することになる。

ソフィーアの座長への、奥方のヴォーグレルへの、メイドの御者への、といった風に、男性に女性が向ける性欲を割とストレートに描
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パターソン(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ニュージャージー州パターソンのバス・ドライバー(演じるのはアダム・ドライバー)、パターソンの一週間を描く。

ものすごい静謐だがときどきものすごい不穏(スポーツカーに乗った若者達と妻の浮気を疑わせるシ
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荒野の七人(1960年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

午後ロー録画視聴。

黒澤明の『七人の侍』の翻案。メキシコとアメリカの国境の町が舞台。

士農工商といった身分差別がない代わりに、ユル・ブリンナー演じるクリスが人種差別的葬送の風習に反発し、それにステ
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セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

高校のときが全盛期で、20年後には平凡な会計士となって中流階級生活に飽き飽きしている元最優秀生徒と、高校のときは肥満児で、20年後にはマッチョなCIAエージェントとなった元いじめられっ子がタッグを組み>>続きを読む

レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

美術泥棒とFBIエージェントが組んで「クレオパトラの卵」という三つの秘宝を探し出すことに。ローマの美術館→バレンシアのマフィアの屋敷→アルゼンチンのナチの秘密基地と、卵の場所に従って主に三つのシークエ>>続きを読む

悪人伝(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

マブリーの張り手が凄い。体格がいかついのにインテリヤクザっぽくもある。法廷での犯罪立証を彼一人で行っていたのにはやり過ぎ感があったが、ドンソクさんにはその万能感が似合っている。それが許されるのは、人格>>続きを読む

ハロウィン(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ローリーが40年間ずっと、マイケルとの対決に備えてきたというのが胸熱だった。12歳で訓練をストップしたローリーの娘がちゃんと銃の使い方を覚えていたり、孫がマイケルを刺すことにためらいがないのも彼女のキ>>続きを読む

樹海村(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

一番怖いのがガラス戸越しに見る黒沢あすかってどういうことなんだ〜。

「人減らしで樹海に捨てられた手のない者足のない者たち(知的障害者や身体障害者という描写だったように思う)が集まって村を作った」とい
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アーミー・オブ・シーブズ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』の前日譚。金庫破りのセバスティアン・ディーターが、ルートヴィッヒ・ディーターになるまで。

もう少し金庫破りのノウハウを見せた方がケイパー物の醍醐味が演
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「じゃあ教えてくれよ この仕組みの深さを破壊するやり方を」(費用は政府持ちの使い放題カードを見ながら)と言う主人公ハサウェイ・ノアは、地球連邦軍の軍人ブライト・ノアの息子でありながら、マフティー・ナビ>>続きを読む

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『DUNE』原作が預言書として書かれたように、ホドロフスキーは預言書としての映画を製作しようとしていた。「化け物には化け物をぶつけんだよ!」(©️『貞子vs伽耶子』)という感じだ。実現していたら映画史>>続きを読む

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

父親役のケビン・コスナーがいい。

「お前の中毒は〈力を持つ男の支配〉だ」という父親の分析は、さすが心理学者という感じだったが、「お前を怒らせるために言った」とは。

12年前のモーグル中に小枝で転倒
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原題"Miss Sloane"。女の生き様映画であり法廷映画でありスピーチ映画。氷柱のようなクール・ビューティー、ジェシカ・チャステインの冴え冴えとした存在感が光る。スクリーンに知性を叩きつけるような>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

2011年のイギリス・プエルトリコ合作映画「恐怖ノ黒電話」が原案らしい(参照→ https://eiga.com/amp/movie/94025/)

電話を使ったタイムリープ物ということで韓国の連続
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ノー・ウェイ・アウト(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

暴力的男性により家に閉じ込められ、<貪り食う母("devouring mother")>により懐柔される恐怖を描いた作品。

石箱は産道と子宮の比喩にも見える。

叔父のベト氏はいい人だが、求められた
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THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

のっけからオリジナルとの違いが。

オリジナルは青を基調とした冷え冷えとした緊急通報指令室。リメイクは山火事の起こるロサンゼルスで、赤い炎に包まれる山が絶えず通報室に中継されている。アスガーは壮健な青
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ちょっと信じられないくらい恐ろしい映画だった。ゾッとした。

まず、見守る大人の目が届かないところで、幼い少年少女だけで過ごしている。モーテルという、人の目が少なく、車で走り去ることが容易な場所で。
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サイコ(1960年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ヒロインのマリオンがベイツ・モーテルの剥製の鳥、家や母親に囚われたノーマンと、妄執に囚われた自分とを重ね合わせる。彼女がノーマンとの対話後に名乗る名前は「クレーン」(偶然ではないだろうが「鶴」という意>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

緊急通報司令室での通話のみで物語が展開する。まるで演劇である。しかしアスガーの緊迫した表情や焦燥感をカメラがアップで追っている点にこの映画の魅力があるので、映画である必然性はあった。

アスガーが自分
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ヘアマスクが最高だった。終わったあとに監督名を見て驚いた。

金持ち息子とジジの関係性がよかった。能があるのに爪を隠しているキャラが大好きなので、本作での私のお気に入りキャラは必然的にジジだ。ハーヴァ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

スウェーデンの架空の村ホルガにおける宗教儀式にアメリカ人とイギリス人の若者が参与観察のつもりで行って生贄にされる。小綺麗な白石晃司監督作品(『ノロイ』、『カルト』、『オカルト』)という感じだが、カルト>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

孫娘チャーリーと孫息子ピーターの首をすげかえて、孫娘を地獄の王ペイモンとして蘇らせるという、祖母エレンの恐ろしい策略に従い物語が進む。

筋だけ見ると魔女コミュニティのお話であった『パラノーマル・アク
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孤狼の血(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

脳天を撃ち抜かれた若手の顔は映されない一方、水死体の役所広司、男子便器に放り込まれる生首の石橋蓮司と、ベテラン陣が頑張っている。

拷問で豚の糞を喰らわされるシーンが2回ある。本作で最もオリジナリティ
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不能犯(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

宇相吹正役は、もっと色白で耽美な容貌の俳優がよかった気がする。漫画原作の宇相吹の脳内キャストはずっとGACKTであった。ただ松坂桃李の声の演技はさすがである。

原作からの改変は何点かある。多田は原作
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ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

とにかく明るいゾンビものという感じでひたすら陽気に進む。『ウォーキング・デッド』のような悲壮感しかないドラマを見続けていると新鮮な気分になる。なんというか、主役の四人組は生命力が強そう。

以下、20
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

オーバールック・ホテルで死んだジャック・トランスの息子ダン・トランスの後日譚。彼は父親と同じようなアル中となって世間から身を潜め暮らしていた。ある日、自分と同じような強い「シャイニング」を持つ少女アブ>>続きを読む

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

途中まで主人公のデイビーか彼が憧れるニッキーが犯人なんじゃないかと思って観てた。

夏休みの冒険といった80年代ジュブナイル物の体裁を取りつつも、『スクリーム』以降の「誰が犯人だか分からない」というサ
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