アベ二ティKazumaAbeさんの映画レビュー・感想・評価 - 41ページ目

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.4

バイトで六本木方面に行く予定があり、その流れで鑑賞。夜勤明けで辛かったけど、あまりに観たすぎてカラオケ→マクド→スタバ→TUTAYAと時間を潰しながら向かう。良いじゃん前から気になってたんだもん!と自>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.3

安心、安全のMCUブランドで許させるまではっちゃけてみました!の体で笑わせながら、刺激的、革新的なビジュアルで魅せつつ…最後、切なくウエットな着地で締める手堅さは健在。

続編であるからキャラクターの
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

4.1

韓国映画を藤原竜也主演でリメイク。入江監督、藤原のファンとしてわくわくしながら鑑賞。

重い題材に対し、割とコメディチックな箇所も見受けられた原作とは違い極力無駄を削いだシリアスな展開で纏め上げられて
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帝一の國(2017年製作の映画)

4.2

原作漫画はちょびっとしか知らないけど、かなり高水準な一作でびっくり!生徒会長を目指して野心家の高校生達が火花を散らすド熱い青春譚。

国を治める男になりたいと目標を掲げて生徒会を目指し、その能力も申し
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.4

バレンタインだったので鑑賞。完全に観る日を間違えたかも。あるカップルが破滅するまでの物語を、“楽しかった過去”と“進行形で男女の心が離れていく様子”の交差で見せる。

美しく、やや浮気症なシンディ(ミ
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ブライト(2017年製作の映画)

2.7

時折殺人的なダサさを見せる、半異世界が舞台のバディムービー。

世界観の作り込みが本当に甘々で、オークとかの異種族が人に対し、手で銃の形を作るジェスチャーやるのとか最悪すぎて笑ってしまった。取ってつけ
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Love Letter(1995年製作の映画)

3.9

岩井俊二のTHE・雰囲気映画といった趣き。

これは主役が中山美穂じゃなかったら全く違う風合いの映画になっていただろう。ということは簡単に推測できるんだけど、中山が随一のはまり役だったというより監督が
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ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)

4.2

前作で冒険を終えたニモ、マーリンが今度は行方知れずとなったドリーを探し、ドリーは旅の中で自分のアイデンティティを探す(取り戻す)…と言ったダブルミーニングタイトルの秀逸さに気づくのは鑑賞後。

また、
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.3

恋愛映画の金字塔。大学生活にアルバイト、女遊びまであっさりこなす男が足の不自由な少女と出会い、別れを経て自らを省みるまでの物語。好きな映画です。

少女は男を越えてどんどん人間的に大きくなり、だらし無
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.6

訳あって犯罪者を手伝っている“逃し屋”ドライバーのカーアクション&ロマンスで、心のヒーハーが止まらない一作。エドガーライト愛してる!!
まず、メインキャラクターにまともな人間が誰もいないという大前提が
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.3

ジョニーーーーー!!!

森見ワールドを鮮やかに奔走する学生二人の恋愛劇。今回は原作の文から想像されるより遥かにカートゥーン寄りなアニメーションで物語が綴られており、『四畳半〜』とはまた違った風合いで
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アカルイミライ(2002年製作の映画)

4.1

当て推量で言えば、他者との接触は必要最低限に生きる世代と、仕事上の関係においてもとにかく密なコミュニティーを築こうとする団塊世代が折り合わぬまま存在する社会に明るい未来なんてあるのか、と問うような一作>>続きを読む

ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

3.7

冴えないおっさんが妻から浮気の事実を告げられ、BARで知り合った若者の助言を元に魅力ある男への変身を決意、盛大な女遊びを覚えていくが…と言った物語。

中盤まで文句なく楽しい!カヴィルの「気は良いけど
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

4.4

「えっ、犬に躾するんですか…? …良いと思いますよそういうの…」
ニヤァア

測れない人の悪意がじわじわ
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最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション(2012年製作の映画)

3.9

クレしん映画のタイトルみたいな邦題に反し、人間の価値観について追求したクソ真面目なドキュメンタリーだった。

アイスランドのペニス博物館は、館主のヒャールタルソンが40年かけて集めてきた哺乳類の男性器
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.8

頭をぶん殴られるような衝撃。まるでホドロフスキーが記憶を基に見た夢をそのまま追体験するような2時間。すごく面白かった。極彩色の人々の詩的でクレイジーなやり取りで綴られる、情熱的で爽やかな青春譚。

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GODZILLA 怪獣惑星(2017年製作の映画)

2.1

冒頭で安定の虚淵節に震わされるものの、最後の20分まで鬼退屈。

人間達の会議シーンは『シン・ゴジラ』からの引用にも見えたもののそこには想定される以上のドラマもなく、のっぺりとしたアニメーションでつっ
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ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.2

メロドラマ×オカルトホラーの趣き。

ひょんな事から異世界より舞い戻った浮気相手を助けるため人を襲う女、気づかない夫とその娘の物語。ゴア描写はさりげなくもかなり露悪的、うっかりご飯中に観たくない完成度
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.7

一本の映画として、構成がガタガタであることは間違いない。敵味方共、杜撰な作戦で消耗チェイスに臨んで行く様はまず観ていて退屈だったし、粗を突けば切りはない。惑星・宇宙生物のデザインの弱さや目立って魅力的>>続きを読む

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.2

世界で最も知られたカルト映画の巨匠が、自身のパッション・才能すべてをつぎ込んで制作、挫折してしまった映画作品について語る。

ダリ、ピンク・フロイドにギーガーと今や伝説と化した当時のあらゆる精鋭を揃え
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.3

瑞々しい初恋と過ごした少女の日々を、美しい光のコントラストと細やかな演技によって表現した一作。

レアとアデル、この二人の間を満たすただならぬ空気感がたまらない。ふとした瞬間の、互いに人以外の何かと対
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悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

4.1

お話としてはちょっと凡庸。既出の「女殺し屋リベンジ物」の枠から出るようなフレッシュさはない(あと、試写会で配布された文献にもあったけど、これは『悪女 ビギンズ』ですね。今回の主人公、厳密にはそこま>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.5

はじまり、特に「再出発」を描いた作品。

『ONCE』のように、音楽及び作曲活動による人間の変化、主に失恋の記憶から立ち直って行く様子が丁寧に活写されている。

役者達がとても魅力的にフィルムに収めら
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

4.5

日本昔話的な世界観で綴られた、ライカ・スタジオ最新作。人間の父、月の住人の母を持つ少年“クボ”の不思議な旅。

コマ撮りアニメといった枠を越え自由に躍動するキャラクターに惹かれながら、死生観や「語り継
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LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

4.3

『最後のジェダイ』監督のライアン・ジョンソンによるSF活劇。

刹那的に生きる渋いキャラ達、ドラッグ、良い女、タイムループ。こう言った諸々の要素が上手いこと作用しあった好例だと思う。複数回の鑑賞にも耐
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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

4.7

冒頭の歌から惹き込まれてしまった。

路上ライブから続く主人公のシーン一つで「何かに賭けるナイスガイ」の表現としては十分、その後も静かながらぐいぐい観客を前のめりにさせる一本。全編通して“歌”の存在感
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ブレインデッド(1992年製作の映画)

3.9

ピータージャクソンの初期作品。ほぼ彼のハイパー悪趣味で出来ているゾンビ・スプラッター快作。グロい!汚い!超楽しい!

何見て育ったらそんなの思いつくの!と感動するくらい、とことん人体破壊のアイディアが
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フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

4.0

リュック・ベッソン監督のスペース・オペラ。次回作公開に合わせて再鑑賞。安定しすぎの場面展開に眠気を誘われたりしたけど、結果楽しかった。

みんなのダイ・ハード、ブルースウィルスがえっちでキュートなミラ
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.6

新生『IT』。80年代のノスタルジックな空気感になじむ、まんまスタンドバイミーな少年少女の顔ぶれがまず良い。ここで掴みは大体完璧。おまけに登場人物をそのバックグラウンドに絡め強く印象付ける演出の数々に>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.2

「紳士」のワードを反語的に用いながら"スラップスティックなオゲレツ"でテンポよく魅せた前作も超好きだったが、これも○曜洋画劇場で放送するような内容で大いに楽しめた。本作で扱うは麻薬問題、混ぜ物の危険性>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.4

絶対に信条・価値観を変えられない主人公らがある時点で邂逅、微かな希望に向かって駆けていく物語。説教臭さ漂う中盤すら、最後のシーンで解消してしまう手際の良さに感動。マーク・フォースターの『チョコレート』>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.4

原作既読で鑑賞。個人的には「…ぼちぼち!」というのが正直な感想。

"特異な形状のせいで絶滅した生物"を、"人と違う気質を持つ自分"と重ねて愛する主人公ヨシカの青春奮闘劇!という点では原作小説と同じだ
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ネクロマンティック1[完全版](1987年製作の映画)

3.3

本国ドイツで発禁処分を食らい、この作品で特殊造形を担当した人がその後職を追われる憂き目に遭ったという噂が流れたほどの変態映画。

話は至ってシンプルで、死姦を楽しむ男とその恋人の物語である。仕事を失い
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仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー(2017年製作の映画)

3.6

個人的に気になった点で言えば、オーズ、フォーゼ、ガイム、ゴーストの客演!と触れ回っておいて、肝心のシーンがほとんど再生怪人とザコを薙ぎ倒すだけってのはどうなの?というところで。

各々のアクションもC
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

立川のリバイバル上映で鑑賞。あまりに愛おしいクレイジーな恋愛劇。

劇中にヒントを散りばめ、最後にさらっと"物語の骨格が分かる"程度の種明かしをして幕を降ろす手管からはリチャード・ケリーの『ドニー・ダ
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

4.4

期待以上に面白かった一作。MCUでいうと『キャプテンアメリカWS』『アントマン』(←高水準かつ個人的に好きな二作)あたりに匹敵するハイクオリティ。笑えてアツいアメコミ映画きっての良作と言って良いんじゃ>>続きを読む